ロシアゲートとは、2016年の大統領選挙の際に、ロシアの大規模なサイバー攻撃でヒラリー・クリントンの私的メールを流出など大統領選挙を妨害した事件などが起こったが、これにトランプ陣営が協力していたのではないか、という疑惑だ。
つまり、トランプ大統領はロシアの手先であり、ロシアと協力してフェイク情報を流し、アメリカ国民を欺いて大統領選に勝利したのでないか、といいうことだ。
ロシアがトランプ陣営が共謀して大統領選挙に介入したとして騒がれ、トランプの側近などが逮捕されたものの、捜査や証言ではトランプ関与の証拠・証言は出なかった。
そして、2019年3月24日、ウィリアム・バー司法長官が「トランプ無罪」とする文書を議会に送り終結した。
だが、ここに来て急展開だ。「真の疑惑は民主党陣営」となりそうなのだ。
ロシアゲートに関して、ホワイトハウスが機密指定していたオバマ政権時の文書について、トランプ大統領が公文書の秘密解除を指示した。
【速報】2016年の米大統領選でヒラリー・クリントン候補とオバマ前大統領とブレナン元CIA長官がトランプ候補のロシア疑惑をでっち上げていたことが判明、ラトクリフ米国家情報長官が機密文書を解除
BREAKING: DNI Declassifies Brennan Notes, CIA Referral On Clinton https://t.co/PksVtlaoRE— お賽銭マン (@OSAISENMAN) October 7, 2020
ラトクリフ国家情報長官が機密指定を解除した文書は、議会に送付された。
NEW: Ratcliffe has transmitted newly declassified documents to Congress…
Brennan’s handwritten notes and a CIA memo to the FBI. pic.twitter.com/2N4mz4K4Ao
— Chuck Ross (@ChuckRossDC) October 6, 2020
機密指定が解除された文書の中には、2015年(オバマ政権時)にジョン・ブレナンCIA長官(当時)が作成した手書きメモがあり、FBIに送付されたとのことだ。
そのメモの内容を要約すると、実は、ロシアゲートはヒラリー・クリントンのスキャンダルであったが、その事実を隠蔽するためにトランプに責任を追わせることとし、ヒラリーとブレナン長官、そしてオバマ大統領が了解したとするものだった。
つまり、CIA長官やヒラリーが「トランプがロシアと繋がっていた」とでっちあげ、オバマ大統領はそれを了承していた。
この件は、唯一のトランプ寄りメディアのFOX以外にも、CNNはじめ様々なメディアで報道されている。
DNI declassifies Brennan notes, CIA memo on Hillary Clinton ‘stirring up’ scandal between Trump, Russia https://t.co/dksddGOJzP #FoxNews
— Patschef (@Patschef) October 14, 2020
どうやら、5月頃にトランプが「OBAMAGATE!」というツイートに代表されるように、オバマゲートを「アメリカ史上、最大の政治犯罪」と糾弾した。
トランプの主張は、トランプに着せられたロシアゲートの背後にオバマ前大統領がおり、FBIやCIAなどと共謀して、トランプ政権を違法に妨害したとするものだった。
このトランプの主張が、大統領選直前のこの時期に認められつつある。
なお、「オバマゲート」についてはNHKの報道が秀逸だ。
【アメリカ大統領選挙まであと22日】 トランプ大統領のツイッターには、「歴史上最も大きな政治スキャンダルだ!」とオバマ前大統領やバイデン前副大統領を非難する投稿を見かけます。にわかに注目されている「オバマゲート」。この問題の波紋を取材しました。https://t.co/rQqjbIyiVf
— NHKアメリカ大統領選挙 (@nhk_US_Election) October 11, 2020
オバマゲート・ロシアゲートの真実が明らかになるにつれ、オバマ前大統領と副大統領だったバイデン、前大統領候補だったヒラリーは、トランプを貶めるために陰湿な陰謀を企てたことが、どんどん明らかになっていく。
一方で、日本ではこんな報道も出ている。
世界最強の大統領に逆らえる「側近」の気概?
〉バー司法長官に対しては「(起訴に踏み切って)史上最も偉大な司法長官として名をとどめるか、極めて哀れな長官となるかだ」と不満を露わにした
【トランプ氏、ポンペオ氏ら側近をやり玉、バイデン氏とのリモート討論会は拒否】https://t.co/FQXiIJBC92— 冬弁 (@fuyuben) October 10, 2020
トランプがオバマ・バイデン・ヒラリーを訴追すべきと主張するとともに、忠実な側近であるポンペオ国務長官やバー司法長官に対して、「何故もっと証拠を出さないのか、何故訴追しないのか」と避難したと報じられた。
この記事を書いた佐々木伸氏は、共同通信社出身の、基本的に反トランプのジャーナリストさんだ。
そのせいか、あたかもトランプが側近中の側近を非難した「イカれジジイ」のように書かれている。デキサメタゾンによる精神変調作用を暗示しているのだろうか。
この記事から読み取れるのは部下への非難ではなく、部下の国務長官や司法長官にハッパをかけるとともに、民主党に「いつでもオクトーバー・サプライズをかます」と脅したことだろうか。
さらに、この「身内を非難するイカれた発言」にメディアは飛びつくが、逆にアメリカ国民は、ロシアゲートがオバマ・バイデンの陰謀と強く認識する。
さらに、オバマケアなど多国籍大資本企業を優遇する政策により、米国民が貧困化したことも意識して、オバマ前大統領への不満も掘り起こされる。
こう考えると、トランプの発言は計算高い。
2016年の大統領選では、ヒラリーが中国共産党に傾倒したことが明るみになり、米国民の支持を失った。トランプが「オバマゲート・ロシアゲート」で二匹目のドジョウを狙っているハズだ。
今後、急ピッチで議会(上院司法委員会)による調査進む。最初に血祭にあげられるのは、元FBI長官のジェームズ・コミーか。
トランプが就任した直後に、国家安全保障問題担当大統領補佐官に任命されたマイケル・フリンは、補佐官就任前にロシア大使と対話していた。これは、オバマの了解を得ており問題はない行為だった。
だが、フリンを追い落とすのに、ローガン法(許可を受けない民間人が外交交渉に介入することを禁じるもの)の適用を提案したのはバイデンだった。
なお、フリンは、FBIから通話記録とフリンの証言が異なると追及され、偽証罪に陥れられる。
こうしたことから、コミーにバイデンの関与を自白させることで、事実上バイデンの息の根を止めることが出来る。
選挙前に体制は決するだろう。まさに、オクトーバーサプライズ!
最後まで読んでくれてありがとう!