先日も紹介したジョージア州の集計所の監視カメラ映像について、もう少し詳細に書いてみた。
この監視カメラの映像は、ジョージア州の上院で開催された、上院監視委員会・司法委員会の公聴会の場で公開されたものだ。
WATCH: Video footage from Georgia shows suitcases filled with ballots pulled from under a table AFTER supervisors told poll workers to leave room and 4 people stayed behind to keep counting votes pic.twitter.com/AcbTI1pxn4
— Team Trump (Text TRUMP to 88022) (@TeamTrump) December 3, 2020
この映像は、現在、投票機器類の保全命令が出ているフルトン郡の集計所のもののようだ。
まず、この監視カメラ映像では何が示されているのか。まとめるとこんな感じだ。
- 11月3日の22時頃に、集計作業の現場責任者さんが「今日は終了するから、家に帰れ」とスタッフに指示を出した。
- スタッフだけでなく、立ち合いの監視員やメディアの皆様も続々と帰宅。
- ところが、4名のスタッフが残っており、机の下から謎のスーツケース4つを出してきた。
- その中に入っていた紙を集計マシンの中にどんどん投入し、25時頃まで集計を継続していた。ちなみに、立会人不在の集計作業は違法。
- その後、集計が継続していたことがメディアから共和党スタッフに伝えられ、共和党スタッフがあわてて戻ってきた。
- この一連の様子が、監視カメラにばっちり映っていたもの。
- ちなみに、この4名のうち2名は特定済みとのこと。
この映像公開により、不正の決定的な証拠・・との声が出ているが、「ファクトチェック」によると、これは「正常な作業だった」とのことだ。その概要は以下のとおり。
- 責任者が「帰宅指示」を出した事実は無く、皆が帰宅したのはノルマを達成したから。
- 机の下から出てきたスーツケースは「投票用紙保管箱」だった。
- 監視員が見ている間に、封筒から取り出した投票用紙がその箱に入っていたもの。
- 帰宅した者たちは、封筒から投票用紙を出して確認する業務についていた。彼らが帰宅したのは、その業務が終了したから。
- 封筒から出された票は、スキャンせずに一晩放置できないため、残りの者はスキャンする責任があった。
- また、机の上にあった投票用紙を保管箱に戻していた。
まず、帰宅指示が出たか否かだが、事実として、投票日当日の夜、22:30に集計作業を中断する旨の発表があった。なお、再開は翌日の朝8時だった。
以下のツイートは、その時にABCニュースが報じたものだ。なお、このツイートには、現在「どないなっとんねん」的なリプが飛びまくっている。
NEW: The election department sent the ballot counters at the State Farm Arena in Atlanta home at 10:30 p.m., Regina Waller, the Fulton County public affairs manager for elections, tells ABC News. https://t.co/HgCtcXEka3
— ABC News Politics (@ABCPolitics) November 4, 2020
さらに、映像を見ると、スーツケース(保管箱?)から紙のようなものを出して机に置いていっているようにしか見えない。なお、スーツケースが出てきた机は、朝8:22に用意されたもののようだ。
そもそも、立ち合い人に見えない机の下に投票用紙を保管することが正常なのか?立ち合い無しで集計を続けることも正常なのか?
もしそれが正常な作業手順なら、集計スタッフを抱き込めば不正し放題になるやんけ。
もっとも、ジョージア州では両党の監視員がいなくても良いとのことだが。
さらに、22時頃に帰宅指示があったとの証言が複数出ている模様だ。これは、上院の公聴会で宣誓供述書を作成した証言で、偽証した場合は最大で懲役5年+罰金刑の刑罰が付くリスキーさ。
考えて見ると「ファクトチェック」の主張の方が不自然か・・。
となると、ジョージア州では共和党員の立会がないままに、集計作業が実施されていたことになる。
なお、この公聴会では、帰宅指示があったとの証言以外にも、20年の集計業務経験を持つ証人が不正に関しての宣誓供述を行った。
このほか、インターネットの専門家が、ドミニオン投票機を通じてバイデン票を大幅に増やしたとするデータを提示したとのこと。
となみに、この映像が出た後のトランプツイートがこれ。
Wow! Blockbuster testimony taking place right now in Georgia. Ballot stuffing by Dems when Republicans were forced to leave the large counting room. Plenty more coming, but this alone leads to an easy win of the State!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) December 3, 2020
翻訳
うわー!現在ジョージアで行われている大ヒットの証言。共和党員が大きなカウントルームを離れることを余儀なくされたときの民主党による投票用紙の詰め物。もっとたくさん来るが、これだけで州の簡単な勝利につながる!
ちなみに、このツイートは容易にリツイート出来ないようになっている。ツイッター社・・ww。
こうした選挙不正を示す状況証拠が出るにつれ、ジョージア州のケンプ知事は、署名確認をすべきとの考えを表明したが、実際に確認を決定するのは選挙に関する権限を有する州務長官だ。
Georgia Gov. Kemp claims GOP secretary of state has yet to order signature audit https://t.co/614AEr9tKK
— MSN (@MSN) December 4, 2020
そして、こうした証拠・証言に基づき、トランプ陣営はジョージア州で訴訟を提起した。
詳細はカナダ人ニュース(やまたつ)さんが、詳しく説明してくれている。
訴訟の概要は以下のとおりだ。
- 提訴先はジョージア州の上位裁判所(日本で言うところの高等裁判所)
- 被告は知事・州務長官のほか怪しいフルトン郡やコブ郡など15郡
- 提訴事由は、(自宅にない)郵便受けを住所として選挙人登録をしていた事例があるとか、不在者投票の申請について、受付期間よりだいぶ前に受け付けたものが305,701件あるなどの違法事例。
- 集計作業の終了を宣告しながら、実際には集計作業を継続していた(監視カメラが証拠)。
- 裁判所に対して、3日以内に被告が返答することや、証明確認、選挙結果承認差し止めなどを求めている。
うーむ、ジョージア州が面白くなってきた。もし、「選挙結果が無効」となれば、ジョージア州の結果は議会が決めることになる。
ところで、ジョージア州選管から泣きが入った。
BBCニュース – 【米大統領選2020】 「このままでは人が死ぬ」 ジョージア州選管幹部が警告https://t.co/yph4T15Ucs pic.twitter.com/7fksXsHeDG
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) December 2, 2020
トランプ支持者が、ジョージア州の幹部や投票システム会社のスタッフを脅しており「やりすぎだ!」「このままでは人が死ぬ」と訴えている模様だ。
だが、事実として、選挙前にトランプ支持者が襲われているなど、ほとんどのケースで襲われてるのはトランプ支持者だ。
この人自身は共和党員のようだが・・ジョージア選管が急に「殺されるゥ」とか言い出したのは怪しいな。
このほか、例のドミニオン投票集計機については、ミシガン州やネバダ州などで検査命令が出ているほか、アリゾナ州では上下院議長が検査を要請するなど、今後急ピッチで解明が進みそうな雰囲気だ。
事実が急展開を始めそうな雰囲気だ。史上最大の政治ショーになりそうなヨカンだな!
最後まで読んでくれてありがとう!