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せっせと働いても暮らしがラクにならない理由

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日本の富は国外に流出!みんなのところへは返ってこないぞ!

税金は、本来みんなのところに形を変えて返ってくるもの

個人、法人を問わず、日本で給料をもらったり儲けを出せば、当然ながら税金を納める。

集められた税金は、富の再配分として、より良い社会にするために使われるのが本来のあるべき姿だ。
身近なところでは、道路や橋の建設、ごみの回収・処理、公営交通としてバスや路面電車、地下鉄もある。また、高齢者福祉、そして警察、消防、自衛隊など多岐に渡って、我々の暮らしを支えるために使われている。

また、経済面からみると暮らしを支えるだけではない。

例えば経済活動がより活性化し、みんなの暮らしが豊かになるために、国が公共事業をやることもある。
よくバラマキと批判されるが、よく考えてみよう。

  1. 国が何か建設
  2. 建設会社・下請け会社が潤い、従業員も給料UP
  3. 消費増えて小売業の売上がUP、従業員も給料UP
  4. 車など高額なものの売上UP
  5. 何千もの下請け企業の業績UP …

お金は天下の回りものなので、このようにトリクルダウンしていくハズだ。

だが、今の日本でそうなっていない。

これは、お上からのお金が決定的に少なくいこと、そして、個人法人ともに財布のヒモが固すぎるため、給料UPとか売上UPとかが起こらないためだ。

政府は、QEということで銀行に直接カネを突っ込み、市場に出回るお金の量を増やそうとしている。

しかし、銀行は自己資本比率の健全化のために貸し渋るし、企業とて設備投資するような状況にはないので、うまくいっていない。

では税金はどこへ?

税金は、お上が直接公共事業をやることもあれば、QE政策で銀行にお金を突っ込むなど、国民生活のために、日々の生活や経済、福祉など多方面に使われている。

だが、それ以外にこんなところにも使われているのだ。

  • アメリカ国債(米国債)
  • 日本駐留米軍の在留経費
  • 兵器購入

これらのことに税金を費やしても、日本国民には全く還元されない。アメリカ国民に還元されるだけだ。

日本は、120兆円もの米国債を保有している。世界一だ。米国債は、いわばアメリカの借金。日本がアメリカにお金を貸した、証拠書類だ。
駐留経費も6,000億円/年のオーダーだ。

本来であれば、この120兆円をフル活用して景気対策でもなんでもやれば良いと思う。

というよりか、米国債に回さずに、国内消費すればいいと思う。ハコモノでも、企業補助金でも何でもいいから、毎年1兆円規模で実施すれば、相当のお金が国内で回っていくと思う。

特に、2000年頃から急激に米国債の購入量を増やしてきており、昔に比べて国内に返る税金が大幅に減っていると思う。

売れない米国債

しかし、日本が持っている米国債は事実上売れない。売ろうとしたことはある。

宮澤喜一首相(当時)の米国債売りチャレンジ

宮澤喜一首相
アメリカさん!お金ないんで、米国債を売らせて欲しいっす!
クリントン大統領
HAHAHA!売ったら宣戦布告とみなすYO!
宮澤喜一首相
・・・

※一次ソースは見当たりませんでしたが、苫米地英人氏の著書にこのくだりがあります。
おそらく、平成4~5年の出来事かと思われます。

中川昭一財務大臣&IMF専務理事ストロスカーン氏(当時)の米国債売りチャレンジ

2009年2月 G7財務省・中央銀行総裁会議にて…

中川昭一財務大臣
日本が米国債を売った1000億ドルで、財政破綻寸前の国々を救済するッ!
ストロスカーン氏
日本の融資は、これまでの人類の歴史の中で最大規模!素晴らしい、感動!
(みんな)うおおぉぉーッ!素晴らしいイイイッ!

その直後、中川氏は「酩酊会見」により失脚。
通訳によると、会見の15分程前はしっかりとした足取りだったとのこと。
なお、失脚後の選挙でも落選し、その後自宅で死亡。

一方のストロスカーン氏は、この2年後にニューヨークを訪問。その際、ホテルの清掃係の女性を強姦したとして逮捕された。

次期フランス大統領が確実視されていたほどの要人が、公式訪問した海外で、怪しげな強姦容疑で逮捕されるという不可解さ。

なお、その後被害者とされた女性の証言の信ぴょう性が乏しいとされ、釈放されたが失った信頼は戻らなかった。

なかなか使いづらい米国債

仮に、米国債を資金として、日本の好きなことに使おうとすると問題が発生する。

  • 米国債=ドルを円に換える必要がある
  • ドル売り・円買いになり、円高を招く
  • 米国債売りという事実により、マーケットが円高方面に過熱

日本の嫌いな円高になってしますので、使いづらいという話でした。しかし、日本の輸出は昔より大幅に減っているので、あまり影響がない、とも思うのだが。

なお、中国は一時日本を抜いて、米国債保有高第1位だったが、ここ数年で大きく減らし、代わりに金(ゴールド)の準備高を増やしている!

これが何を意味するかは分からないがな。

だが、この点からもおじさんは金の現物を持つことを推奨するぞ!

金の現物(インゴット)とは

・・・というわけで、おじさんも含めみんなで必死に稼いだ富が、米国債に姿を変えて(海外に流出して)いる実態は分かってくれたかな。

本来は、これらを国内に向けて使っていくべきものだ。

30年前は、こんなに米国にお金を回していなかった。
税金で集めたお金は、きちっと国内に、国民や企業に返ってきていたのだ。

毎年毎年、富を吸われて続けていれば、元気もなくなっていく。

だから、生き方を変えることが重要だ!やりたいことだけやって、生きて行く理想を追求しようじゃないか!

最後まで読んでくれてありがとう!