中国軍の制服組トップの許其亮・中央軍事委員会副主席が、戦争準備ともとれる発言をしたとのニュースが出た。
中国、「戦争準備」本格化 制服組トップ、態勢転換に言及―台湾などの緊張にらむ https://t.co/tQUigypwds
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) November 15, 2020
ニュースの概要としては「能動的な戦争立案」と言うことで「戦って勝てる軍隊」の実現を目指すとしている。
先月(2020年10月)に開催された、中国共産党の重要会議である中央委員会第5回総会で「戦争に備えた訓練の全面的強化」が確認された。
共産党の御用メディアの新華社通信では「戦争準備の動きを強化する」と報じており、中国軍が「戦争準備」の動きを強めているとのことだ。
簡単に言えば、中国軍トップが共産党の重要会議の決定に従って、「実践的な訓練や兵器開発をしていくぜ」ってことを言及したと言うものだ。軍関係者の発言としては「当然のこと」を言っただけとも考えられる。
しかし、サラっと書き流されているが、中国の国家戦略が「受動的から能動的なものに変わる」ということであれば、大きな変化だ。
戦略的に「受動的」と言うのは、敵の侵攻に備えた防衛を基本戦略とするものだが、「能動的」というのは積極的に何かを仕掛けることを言う。
現在、日米豪印などは「自由で開かれたインド太平洋戦略」に表れているように、対中軍事戦略は「能動的な封じ込め」だ。対して中国では、積極的に打って出ない受動的な戦略を採用している(いた?)。
これが、能動的な戦略に変わるということは、必要な戦力構成や装備などが変わってくる。記事にあるようなAIを使った米軍に勝る兵器開発とは、このことを指しているのだろう。つまり、中国軍は本質的に米軍と同じ戦略的な位置づけを持つ軍隊となる。
元ウクライナ大使の馬淵睦夫氏が「グローバリストの代理人」と呼ぶジャック・アタリ(元仏大統領補佐官)は、2025年までに中国共産党の一党独裁が終わるとしている。
この発言が意味するところは、グローバリスト(=ディープ・ステート)にとって中国共産党の支配体制が不要になったと言うことだ。
中国の軍事戦略の転換は、中国共産党を作って利用してきたグローバリスト(=ディープ・ステート)から引導を渡された習近平の焦りが現れているのではなかろうか。
そう言えば、馬淵睦夫氏は著書でズビグネフ・ブレジンスキーの「予言」を紹介していた。
※ブレジンスキーはジョンソン政権で大統領顧問、カーター政権で国家安全保障問題担当補佐官を務めた。
グローバリズムを越えて自立する日本 (馬淵睦夫・加瀬英明)
ブレジンスキーは、もしオバマ大統領がポリティカル・コレクトネスの宣伝力により世界のグローバル市場化に失敗した場合、残された道は戦争しかないと暗示しているとのことだ。
馬淵睦夫氏によれば、オバマ大統領は間違いなく失敗しているので、2016年の大統領選挙で予定どおりヒラリーが大統領となっていた場合は、第三次世界大戦が起こっても不思議ではなかったとのことだ。
しかし、今回の大統領選挙ではトランプが落選の危機を迎えている。
次なる戦争の駒として、中国が使われる可能性が出てきているんじゃなかろうか。心配だ。
積極的に打って出る中国が最初に狙うのは、台湾ではなく尖閣諸島ではないだろうか。尖閣諸島は誰も実効支配しておらず、米国から武器供与を受けている台湾と比べれば極めて落としやすいだろうしな。
人も住んでいない尖閣諸島に基地を作れば「実効支配」を確立できる。台湾を攻めるに当たっても、戦略的に圧倒的優位に立つことが出来る。
こうして、アジアから戦争が始まる可能性がある。
ノストラダムスの大予言で有名な五島勉さんが、最新の研究の結果で「アンゴルモアの大王」とは「中国」を意味するとしていたとか。
今年73冊目、五島勉「ノストラダムスの大予言 電子書籍版」を読み終えました。昔の本に、電子書籍化するに当たって追補したもの。2017年に電子書籍化された際の最新の研究では「アンゴルモアの大王」とは「中国」を意味するとのこと。イヤハヤ……
— カムパ (@kammmpa) May 7, 2020
なんと。1990年代の子供たちを恐怖のどん底に叩き落した「アンゴルモアの大王」とは、現代中国のことだったのか!!
ちなみに、ノストラダムスの大予言とはこれだ。
1999年7か月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモアの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。(Wikipedia恐怖の大王より)
さて、中国が積極的に戦争を仕掛けていく国へと転換することについて、こんな記事が出てきている。
【重要・緊急警告】12月に中国が台湾侵攻の可能性? 尖閣諸島に電撃侵攻も…プーチン引退説の真偽と本当の正体、トランプ、バイデン「ジェームズ斉藤の時事予測」 https://t.co/nB3C2FKBEE
— トカナ/TOCANA 知的好奇心の扉【公式】 (@DailyTocana) November 10, 2020
あの、月刊ムーと(おじさんの中では)肩を並べるオカルトサイト「TOCANA(トカナ)」で紹介されていた。
トカナと書くと一気に信憑性が落ちてしまうような気もするが、トカナで定期的にインテリジェンス界から世界情勢を解説してくれるジェームズ斉藤氏はホンモノだと思う。
なお、ジェームズ斉藤氏は、第一線で秘密工作を遂行する諜報機関関係者とのことだ。
以下、記事でジェームズ斉藤氏が語る中国関係の今後の展開だ。
- 12月に中国が台湾を侵攻する可能性がある。
- アメリカ国内が大統領選の混乱の最中にあり、トランプの中国への注意が低下しているタイミングで狙ってくる可能性がある。
- 台湾は、第一列島線の要であり戦略的に重要なので、尖閣の前に台湾を狙う。台湾を攻めたら尖閣への侵攻が現実味を帯びてくる。
- トランプは、選挙のカオスを口実に中国の侵略行為をスルーする可能性がある。米軍は反対するものの、台湾にアメリカ市民の犠牲は払えない。
- 台湾問題で米軍が引けば日本等が戦うことになり、トランプにはメリットがある。尖閣を守りたいのであれば、日本が戦うしかない。
- アメリカがカオスとなり、さらに国防長官に空白がある状況では、電撃侵攻もやれなくはない。
うーむ、アメリカは中国の信仰をスルーするのか。
ところで、これに関連して気になる記事がある。
Beijing Fears Esper’s Exit Raises Risk Of Military Action & ‘Accidents’ https://t.co/ADlRGYsKAT
— zerohedge (@zerohedge) November 12, 2020
反トランプだがイエスマンのエスパー国防長官の後任には、国防長官代行としてクリストファー・ミラーが任命された。
ゼロヘッジの記事によれば、人民解放軍ではミラー就任による影響を懸念しており、特に南シナ海などで米軍と中国軍との偶発的な衝突が起こる可能性を念頭においているようだ。
さらに、台湾メディアで、台湾軍の要請に応じて米海兵隊が台湾軍の訓練を始める旨の報道がなされるなど、米国がこの地域でのプレゼンスを拡大する姿勢を見せ始めたことを報じている。
冒頭に紹介した中国軍トップの発言は、台湾周辺で高まっている軍事的緊張に対する中国側からアメリカへの警告の可能性がある。
また、以前にも紹介した中国人ジャーナリスト鳴霞(めいか)氏は、10月24日にアップロードした動画の中で、中国(習近平)による台湾攻撃を警告している。
アップルが部品を調達している台湾企業のなかで中国に進出している企業に対して、中国からの撤退や東南アジアへの移転を要請したとか。
むむむ。
何か色々なことが嚙み合ってきたような。
中国が台湾や尖閣に侵攻すること、その後はおそらく日本も戦争当事者になる可能性が出てきた。
となると、次に起こるのは・・これか。
東京オリンピックどころではないのかも。
最後まで読んでくれてありがとう!