金融危機

金融崩壊の兆候が見えた!

金融危機

過去にも何度か記事にしたが、おじさんは金融崩壊が近いのではないかと思っている。

そもそも金融崩壊が起こるとはどういうことなのか。2008年のリーマンショック。あの時に株やFXなどをやっていた人なら、異常な値動きを覚えていないだろうか。

株なら、日経平均が一日で500円、FXなら一日で10円を超える、数年に一度あるかないかというレベルの値動きが年に何度もあった。

このように、大幅な値動きは市場に参加している多くの人が、株を売って現金化を急ぎたい、FXなら日本円に変えたくて仕方ないという状況が生み出したものだ。

このような状況となる原因は、信用崩壊だ。

リーマンショックの時は、リーマンブラザーズの破綻に端を発して次々に債券の利払いが不能になるなど債券市場が崩壊寸前であった。

買っても不良債権になるだけの債券など誰もいらない。早く手放して現金化してしまおう、みんながそう思ったその時、FRBや日銀、欧州中央銀行などが連携して大規模な金融緩和、市場への資金注入によって債券を買い支えることで危機を回避することができた。

だが、金融緩和中央銀行や政府は、QEによって財政出動や債券の買い支え余力をほとんど無くしており、この状態のまま金融危機が発生すると、リーマンショック時のように積極的な買い支えによる救済策を行うことは出来ないのだ。

金融市場は、全て信用で成り立っている。貸した金はちゃんと利息がついて返ってくる、それが当たり前の状態であると、市場参加者が了解のうえで取引がなされる。

ところが、そんな信用を揺るがす事態が密かに進行している。

これまでの記事(【短資金利】日米で起こっている金融危機の密かな進行)でも書いた、アメリカレポ市場にて金利が高騰し、FRBが資金提供を続けている件だ。

米短期金融市場で金利急上昇、FRBは臨時で資金を供給(ロイター)

コラム:米レポ市場混乱の理由、FRBは何が必要か(ロイター)

どんなことなのかの復習だ。

アメリカの金融機関同士で短期間の資金を融通し合う市場(レポ市場)では、アメリカ政府が設定したFF金利(1.5%~1.75%)で取引される。

ところが、9月17日にその金利が突如10%まで高騰した。原因としては、一時的に需要が増大したが、その需要にこたえられる準備金が大手銀行に無かったといったことなど、大したことないこととされた。

仕方ないので、FRBが貸し手として9月17日に531.5億ドルを供給し金利は一時0%となった。が、また3.5%程度まで上がってきたことから、翌日には供給額を750億ドルにアップした。

なお、この資金供給は、借り手の金融機関が保有する国債などの債券を担保に貸し出す。

この1日750億ドルの供給に加え、10月15日には金融機関が保有する債券の買入(=QE)を開始。

さらに10月23日には、1日供給額を750億ドル→1200億ドルへと増額だ。短期金融市場の圧力上昇リスクを軽減する、という、説明になっているんだか、ないんだかよく分からない理由だ。

NY連銀、レポ取引通じた資金供給額引き上げ 翌日物1200億ドル(ロイター)

レポ市場の金利高騰は「大したことない一時的なもの」と言われていながら、1カ月半たっても収まらず、逆にFRBは資金供給量を増やし、さらには事実上のQE再開にまで踏み切っている。

これってどういうこと?

簡単に言うと、資金を融通できる大手の銀行(JPモルガンやシティグループ)がカネを貸したがらなくなっているということに尽きる。

このため、資金を必要とする金融機関はFRBから借りないといけなくなり、FRBも貸し出しをやめられない。

では、JPモルガンやシティがカネを貸したがらないのは何故か。

それは、貸したカネが返ってこなくなる可能性が高いと踏んでいるから(=金融機関同士の信用が低下)だろう。

一部では、大手銀行のJPモルガンが、故意に貸出準備資金を減らしたとも言われている。JPモルガンが貸出用の資金を大幅に減少させていたのは事実だ。まあ、故意にこの事態を引き起こしたかは分からんが。

焦点:米レポ市場の混乱、JPモルガンのBS縮小が一因か(ロイター)

こんな状況にあっても、ダウは好調だ。

※ヤフーファイナンスより ダウ3か月チャート

ここ3か月では今がもっとも高値圏にある。

QEは、崩壊しそうな債券市場や株式市場に資金を注入する役割がある。

FRBが金融機関から国債はじめ債券を買い取って、カネを渡す。金融機関はそのカネでまた債券を買う。FRBは金融機関から…(略)の無限ループだ。なお、FRBは通貨発行権があり、カネを自由に作り出せるのである。日本でも欧州でも同じだ。

今の株価が高値なのも、債券市場が安定しているのも、QEによって作られた資金による部分が大きいと思う。日本でも株価は高騰しているが、実生活は噂に聞くバブル期とはかけ離れているよな?

企業も内部留保貯めこむばかりで、積極的な投資は見受けられない。本当に景気は良いのか?株価だけのまやかしじゃないの?

まあ、そんなワケで金融崩壊はアメリカレポ市場の信用不安が抑えきれなくなり、債券市場や株式市場に広がり、日本や欧州など世界中に飛び火する形で発生するかもしれない。

元キャリア外交官の原田武夫氏は、11月終盤から12月にかけてマーケットの大きな変化を予測している。

なお、原田武夫氏は日本がデフォルトに追い込まれることを予測しているぞ。

デフォルトによる大不況(というレベルかな?)によって、企業では求められる人材以外は解雇しやすくする流れができつつあるとのことだ。

ちなみに求められる人材とは、人としての資質が備わっているかどうか、だ。

権利ばかり主張して義務を果たさない、責任を負わないような人間は不要となる。まあ、そんなヤツは今でも問題児で変なヤツだけどな。

ともかく、金融崩壊のうえでデフォルトとなると、現金・株式・債券といったペーパー資産は本物のペーパーになってしまうと思うぞ。

ここ1~2日で一段の高値圏につっこんでいった(ように見える)、金(ゴールド)を備えておくことが重要なんじゃないかと思っているぞ。

金(ゴールド)は、金のインゴットとしてネットでも購入することが出来るぞ。貴金属店に行って買うよりは、はるかにお手軽だ。

「金 インゴット 10g」といったキーワードで、ヤフーショッピング楽天市場で検索してみて欲しい。

また、過去記事にも金の買い方を紹介しているので、参考にして欲しいぞ!


後まで読んでくれてありがとう!