明治維新、太平洋戦争そしてバブル崩壊。国際金融資本によって支配された日本がその支配に抗って叩き潰されてきた。
その中で日本人は洗脳されてきた。
例えば、アメリカ・ロシア・中国の名前を聞いて、本能的にロシアと中国に少しでも嫌悪感を感じるならば、立派に洗脳されていると思う。
ロシアや中国の何に対して嫌悪感を抱いていて、アメリカには何故抱かないのか。
正直言って、先の太平洋戦争において東京はじめ大都市を無差別空襲し、原爆投下までして市民数十万人を虐殺したアメリカを、戦争直後から格上のパートナーとして崇め奉る方がどうかしていると思うのが普通じゃないか?
そりゃ戦争に負けたので、戦勝国の言うこと聞かなきゃいかんとは思うが、国民一人一人に至るまでアメリカ様にひれ伏しているのってちょっと異常だぞ。
・・・というのが、海外の人々から見た率直な感想だ。
ここ何年かだけでもアメリカは、アフガニスタンに始まりイラク、リビアそしてシリアへと侵攻した。シリア以外は政権が変わったものの、国内ではテロが多発したり反米感情が強かったりと、アメリカは、どの国も治めることが出来ていないし、国民もアメリカを崇めてないぞ。
なぜ、日本人は先の戦争を始めることとなった原因を深追いすることもなく何も知らないし知ろうとしないくせに、「日本が悪かったから大空襲や原爆を落とされた」という歴史観を持っているのだろうか。
アメリカでは、実際に日本の木造家屋を再現し焼夷弾を開発した。また、都市部への空襲によりどの程度の被害を与えうるかという効果測定も兼ねて空襲を行った。
また、原爆に至っては都市部での使用による破壊効果の測定を目的とした人体実験と、台頭しつつあったソ連への牽制として投下されたことは、米軍の資料から明らかになっている。
ハッキリ言って「戦争を早期に終了させるため」という目的はない。何故なら、当時の日本には兵力が残っておらず、放っておいても負ける状態だったからだ。
このように、国ごと大量殺人のモルモットにされていながら、「戦争を早期に終了させるため」と言う考え方がまかり通るのは何故か。原爆投下したアメリカが言うなら分かるが、被害国である日本が言うことではないだろう。
そう、日本には被害者という意識が無さすぎるのだ。その点は千年被害者の韓国を見習ってもいいかもしれない。
ともあれ、被害者意識が全く無い理由が「洗脳」だ。学校教育やメディアを通じて戦後間もない時期から今に至るまで、ずっと洗脳され続けてきたのだ。
戦争が良いことか悪いことかと言えば悪いことで間違いない思うぞ。人の命を奪うしな。だがそれと歴史認識とは話が別だ。そもそも戦争するに至った原因をきちんと知らないことには、評価も反省も出来ないじゃないか。
では、アメリカはどのように洗脳を行ってきたのか。
戦争直後に日本を占領したアメリカ軍は「日本を二度と台頭させないために、牙を抜く」ことを基本方針として占領政策を行った。
その一つが、WGIP(ウォーギルトインフォメーションプログラム)だ。戦争についての罪悪感を日本人の心に植え付けるための宣伝計画だが、アメリカより洗脳の専門家アーネスト・ヒルガードを招聘して、いわゆる自虐史観を日本人の意識に植え付けるため、教育とメディアをフル活用して行われた一連のプログラムだ。
教育であるが、関わったのは洗脳の専門家であることに留意して欲しい。
このプログラムの目的は、戦争責任について、アメリカの残虐性ではなく、実際には存在しなかった軍国主義軍部の問題へのすり替えと、戦争への罪悪感を日本人の心に植え付けることにあった。
こうして、日本軍の残虐行為を強調した「太平洋戦争史」の連載や、NHKラジオを利用した「真実はこうだ」を放送させた。このほか、様々な検閲を行っていたが、検閲しているという事実は隠蔽した。WGIPは全て秘密裡に行われ、行っているという事実を隠していたのだ。
GHQの行った一連の施策は一般的な情報操作の域を超えており、この結果、恨みに恨んでもおかしくないアメリカ人に対して意味もなく好感を持ち、アメリカ的な価値観が絶対的に正しいという認識を持つ、アメリカにとって極めて有能な奴隷が出来上がった。
前回記事の明治維新もしかりだ。
近代の夜明けと言っているが、究極言えば江戸幕府体制下でも海外の先進技術は続々と入ってきていたので全然夜明けではない。民主的になったわけでもなく、年貢(税金)が軽くなったわけでもなく、欧米の金融資本家のルールによって内戦・戦争が続き延々とカネを貸し付けられ、富を吸い出されるに至っただけのことだ。
そうやって搾取対象であったはずの日本が、その勤勉さ故か、欧米列強と肩を並べるに至ったために叩き潰されたのが太平洋戦争だ。その後、アメリカの奴隷として洗脳され、加工貿易という言葉に現れているように、日本はアメリカの工場としてこき使われてきた。
その結果、アメリカそ凌ぐ経済成長をした日本だったが、再び叩き潰されたのがバブルの崩壊だ。当時の大蔵省が「総量規制」と言う融資上限規制を定めたことで、土地の価格が大きく下落し。これをきっかけにバブルが崩壊したものだが、そもそもの総量規制を定めるようアメリカから強く働きかけられたと言われている。
太平洋戦争は現実の戦争であったが、その50年後には経済戦争に敗れたのだった。
アメリカは、金融資本勢力によって支配されている国だ。その金融資本勢力は自らの資産を増やすために戦争を起こしたがっていることは記事で紹介した。
明治維新以降の日本は、金融資本主義勢力による支配の中で何が本当の姿なのか、完全に見失っている。いいように使われ、親分を脅かす存在となった時に叩き潰されることを繰り返してきた。
国際金融資本主義が何をしてきたのかを一つ一つを認識したうえで、これからの国際情勢を考えていかないと、金融危機の荒波の中、アメリカ親分と一緒に沈んでいくことになるぞ!
日本が本当に目を覚ますために国際金融資本主義勢力の崩壊により正しい歴史認識を取り戻すことが必要ならば、原田武夫氏の言うようにデフォルトも悪いことばかりじゃないと思うぞ!
金融危機そして日本のデフォルトの後、我々はどんな方向に歩みを進めるべきか。アメリカ様様ではなくなる世界の中で生き方を模索するため、正しい認識を持つ必要がある、と思う。
最後まで読んでくれてありがとう!