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【原田武夫】10月9日の潮目!これからの世界の基本的構造とは?アメリカと中東!

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元キャリア外交官の原田武夫さんが、その分析において今後の潮目が変わると予測していた10月9日(前後含む)となった。

一体何が起こり、何が変わっていくのか。

原田武夫さんが、以前から言っているようにマーケットだけでなく我々の身体生命に関わるパンデミックが発生するという予測については、今回も継続して警告を発している。

原田武夫さん自身、昨年の9月に発生した北海道地震の際に停電に遭遇して非常に困った経験から、電力については我々自身で準備をする必要があることを強調している。

なお、東日本大震災の被災者も一様に電力の重要性を訴えていた。

原田さん自身は、動画の中でソーラーパネル搭載のスマホを紹介していた。

amazonを見ると、ソーラーパネル搭載のモバイルバッテリーが散見されるので、こういったものを準備しておくだけでいいと思う。

なお、おじさんは、ソーラーパネル搭載のフィーチャーフォン(ガラケー)を持っていたことがあったが、消費電力の少ないフィーチャーフォン(ガラケー)ですらソーラー充電は充電が遅すぎて役に立たないレベルだったぞ。

たぶん、モバイルバッテリークラスだと真夏でも満充電に一週間くらいかかると思うぞ。・・・と思っていたのだが、何とソーラーパネル4枚を展開できるモバイルバッテリーを発見したぞ。持ち歩くにはちょっと分厚いが、職場とか家庭に一つ備えておくことで、長期に渡る停電時も天気が良ければ電力確保が出来る優れものだぞ!

こんな良い充電器があるなら、ラジオとかもUSB充電可能なもので備えた方がいいかもしれないな!

この辺りを家庭の備えとしておくと、いざ停電時も情報を入手することが可能だ。スマホは電力消費するから、基本はやっぱりラジオかな。

話がそれたが、今回原田武夫さんは、10月9日の潮目が一体どういったことなのかについて述べていた。

簡単にまとめると、

  • マーケットやそれを取り巻く国際情勢が、大きくトレンドを変えるタイミング
  • マーケットの崩落・暴落はひとまず先に延ばされて、まずはこれからの基本的構造を決める動きが起こる展開となっている。
  • 具体的には、世界は11月後半から変わり、12月以降は何が起こってもおかしくない状況
  • その一つがパンデミックなどの自然災害

まあ、パンデミックなどの自然災害については、分析でどうこう分かるものでも無いと思うのでちょっと置いておこう。

とりあえず、これからの「基本的構造」というやつを考えてみよう。

実は10月9日を待たずして、すでにこれからの基本的構造を変えていくと思われる、気になる出来事が起こっている。主なものは以下の4つだ。

  • イエメンのフーシ派によるサウジアラビアの石油施設攻撃事件と、アメリカ軍のシリアからの撤退
  • 香港における暴動を伴う過激なデモ
  • 米中貿易戦争
  • 金と仮想通貨の動き

まず、サウジアラビアについてだ。

ペトロダラーという言葉を知っているか?アメリカと仲良しなサウジアラビアの石油はドルでしか買えないというルールだ。ドルと同じくらい信用度の高いユーロや円、ポンドをいくら積んでも売ってくれないのだ。

したがって、石油を求める際は必ずドルを求めることとなる。また、ドル決済は必ずアメリカの金融機関を通るので、ひとたびアメリカの敵国となった場合は、簡単には石油を買うことが出来ない。

こうしたルールの下で、石油需要の高まりと共にドルは強くなり、また、サウジアラビアは溜め込んだドルでアメリカの兵器を買うなど、アメリカを後ろ盾として中東の盟主たる地位を築いてきた。

しかし、ここ最近だが、おじさんはアメリカとサウジアラビアの蜜月関係に陰りが出てきたことを感じているぞ。

 

 

中東では、サウジアラビア(スンニ派・親米)、イラン(シーア派・反米)、トルコ、エジプトあたりが大国となっており、周辺国に強い影響力を持っている。

そうした中で、サウジアラビアは親米でありイスラエルにも寛容だが、中東の人はアメリカとイスラエルが大嫌いなので徐々に人心は離れつつある。

加えて、QEなど無制限なドル増刷によって、デフォルトも囁かれるほどにドルの信用は低下していることから、サウジアラビアとしては実際のところ、ドル以外の他の通貨で石油を買って欲しいと思っているんじゃないかと思うぞ。マジで。

こんな状況の中で、9月14日にサウジアラビア国営サウジアラムコの石油施設が、ドローン(無人攻撃機)に攻撃され産油日量570万バレル(世界の生産量の5%)の削減を余儀なくされた。

サウジアラビアが攻めているイエメンのフーシ派が自らやった!と言いながらも、アメリカはイランがやったことにしている。まあイランの支援あってのフーシ派なので、半分くらいはイランのせいなのかな。

とは言っても、国境を越えて、イエメン国内にいるフーシ派に一方的に攻め込んだのはサウジアラビアであり、その攻撃に対する反撃は、国家としての正当な権利なので国際法上は問題ないはずだ。

なお、サウジアラビアの石油施設を攻撃したと言われているドローンは、サウジアラビアに配備されている(多分米国製の最新鋭の)レーダー網をかいくぐり、イエメンから数えること1,000キロもサウジアラビア領内を飛んで攻撃に成功したことになる。

これは、無人攻撃機がくることを全く知らなかったのか、否か。また、無人攻撃機を本当に探知できず防衛不可能だったのか、探知はしていたが敢えてノーガード戦法を採用したのか。

無人攻撃機があることをアメリカが知らないワケがないし、無人攻撃機に高いステルス性能があるとは考えにくいことから、敢えてノーガードだったんじゃないかと思う。

であるとすれば、敢えてノーガードだったアメリカの意図は何か

これまでサウジアラビアは、アメリカの援助の下でイエメンを空爆し続けてきたが、ここにきて、フーシ派はいつでも、サウジアラビアの重要施設を攻撃できる能力を持っていることが分かったのだ。

サウジアラビアとイエメンの紛争は2015年から続いている。圧倒的有利と思われたサウジアラビアが攻めきれず、逆に攻められている。このまま戦争が続くと、サウジアラビアの都市部への攻撃も予想され、サウド王家による国の維持が困難になる可能性もある。

アメリカの意図として考えられるのは、大きく分けて以下の①か②だろう。

  1. イエメンの人道的問題が半端ないので停戦させよう
  2. サウジアラビアを困らせてやろう

①について、サウジアラビアからこの戦争の仲裁を、今夏アメリカに依頼しているが断られていることから無い。

とすれば②だ。サウジは戦争継続が困難と判断することになるだろうから、本当に困っている。困ったサウジはどうするか。イエメンフーシ派との仲裁をアメリカ以外の国に頼むしかない。

とすれば、フーシ派の後ろ盾であるイランか、最近中東への影響力が増している中国・ロシア辺りだろう。

どこに頼んだにしても、仇敵イランとサウジアラビアは距離を縮め、アメリカとは距離を置くこととなる。

これがトランプ大統領の狙いか?

10月7日に、トランプ大統領はシリアから米軍が撤退するといきなり発表した。この一件で確信したのだが、おそらく、トランプ大統領は中東から手を引きたがっている。サウジアラビアの一件で、サウジアラビアとイランなどが距離を縮めることで、アメリカは居場所が無くなり撤退が容易に進むだろうしな。

となれば、今後アメリカは盟友イスラエルともジョジョに距離を置き始めるかもしれない。

これからの中東は、アメリカがサウジアラビアやイスラエルなどを支援し、永遠に争いの火種が消えない状態から、イランやサウジアラビアなど、中東の大国が連携して中東を収めていくこととなるだろう。イスラエルもその中で上手く立ち回って共存していくことになると思う。

アメリカが中東から撤退するとともに、石油とドルの関係も清算され、ドルが不要となっていく流れの一環でもあるんじゃないだろうか。

長くなるので、続く!


最後まで読んでくれてありがとう!