中東の平和

誘発されたイスラエルでの戦争は第三次世界大戦に繋がるのか

中東の平和

以前にも紹介したが、第32代米国大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトは、こんな言葉を残している。

  • 世界的な事件は偶然に起こることは決してない。そうなるように前もって仕組まれてそうなると。私はあなたに賭けてもいい。

自身が、左派ユダヤ系の国際金融資本に操り人形となっていたルーズベルト本人だからこその言葉であり、世界史の重要事件に「偶然は無い」ことを物語っているものだ。

と言うことで、「ハマスvsイスラエルの紛争は中東戦争、第三次世界大戦に繋がる?」では、先日のハマス攻撃について、イスラエル側が知っててワザと攻撃させた可能性を紹介した。

そして、この件に関して、イスラエル軍関係者から「イスラエル軍なんかおかしいで」の声が上がっている。

まず、元IDF(イスラエル国防軍)の情報部隊に所属していたジャーナリストさんからは、ハマスの奇襲攻撃が成功したのは、イスラエル軍が意図的に国境やフェンスの突破を許したからとしている。

エルファット・ファニグソンさん曰く・・

  • ガザ周辺に配備されるイスラエル軍は、その日はヨルダン川西岸地区に配備されており、ガザ方面は極めて手薄になっていた。
  • 予備役召集されたイスラエル兵は、公共交通機関が無いとの理由で、全然基地に集まれていない。
  • 1年前から今まで、ガザでは対テロ用の軍事訓練が行われているし、2年前にセンサーを備えた地下バリアが国境に設置されており、猫が横切っても警告が発せられるレベルに。
  • これで、国境侵入を許すのはおかしいわ。
  • これはあらゆる面で計画されたもので、イスラエル人とパレスチナ人は、権力者に売り渡されたよ!
  • 25年前に情報部隊にいたアタシの目は誤魔化せないよ!

・・とのことで、少なくともモサドやイスラエル軍は、ハマス攻撃を知った上で、敢えて攻撃させたことを示唆している。

さらに、エジプトが「何か起こるで」と3日前に警告していたことが、アメリカ議会でバラされた。

ネタニヤフ首相は必死に否定しているものの、「知ってたで」と肯定すれば首相をクビになるので否定するのは当然だ。

さらに、イスラエルが「知ってた」だけでなく「ハマスにやらせた」点について、元イスラエル国防軍ゴラン旅団の司令官さんから、ハマス奇襲攻撃がイスラエル国防軍の全面協力によって行われたとの声が寄せられている。

元司令官さん曰く・・

  • イスラエル国防軍が気がつかないとか、空軍や戦車で即応しないなどあり得ない。
  • なので、イスラエル国防軍全面協力のもとに行われたと見る。
  • この国は、危険な新型コロナワクチン接種でも国民を裏切った。
  • その裏切りについて、今はよりはっきりとわかる。軍隊はもう私たちの役には立ってくれない。

・・とのことだ。

また、親ハマス団体のアル・シャバカに、ソロス資金が投入されていたことが報じられている。

ニュースバスターズさん曰く、ハマスの奇襲攻撃を称賛したアル・シャバカは、ソロス氏のオープン・ソサエティ財団から多額の寄付を受けており、ソロス資金が「反イスラエル活動」に投入されていたことになる。

前回記事では、ハマスとはイスラエルが作った組織ということを紹介したが、ユダヤ系の力の強い国際金融資本との繋がりも強そうだ。

これらの情報から言えるのは・・

  1. ハマス奇襲攻撃は、ハマス・イスラエルが協力したもの
  2. つまり、イラン黒幕説の可能性は低い
  3. ハマスはパレスチナ解放を目的として動いていなかった

・・の3点だろう。

特に③については、イスラエルとサウジの和平交渉の中で、パレスチナ問題は絶対に議論の対象となるため、この交渉の成功こそがパレスチナ解放の唯一の道だった。

それに、今回のハマス奇襲攻撃は戦術的には成功でも、戦略的な意義は小さく、ハマスの勝ち筋は見えなかった。

つまり、ハマスの目的とは、パレスチナ解放しない=争いを終わらせないという点で、イスラエルの右派勢力と利害が一致する組織だったと言える。

また、①②からは、ハマス・イスラエルの両方をコントロール可能な支配者層のエライ人たちに連なる勢力の存在が垣間見え、あのアルバートパイクの予言(計画)にある・・

「第三次世界大戦は、シオニストとアラブ人とのあいだに、イルミナティ・エージェントが引き起こす、意見の相違によって起こるべきである。世界的な紛争の拡大が計画されている……」

Wikipediaのアルバート・パイクより抜粋)

・・の部分を本格的に始動させる目的があったことが伺える。

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イスラエル

なお、「4回目ワクチン接種に見るイスラエルの役割とアルバートパイクの計画」で紹介した、ユダヤ教ラビのエマニュエル・ラノヴィッチのスピーチ(1952年)では・・

我々(ユダヤ人)は、同胞の一部を生贄としてヒトラー一味に捧げることを余儀なくされた第二次世界大戦の残酷な日々を繰り返さなければならないかもしれません。というのも、犠牲的精神の発揮は我々の民族のモットーであり、世界の指導権と引き換えなら、数千人のユダヤ人の死はささやかな代償であるからです。

・・第二次世界大戦におけるホロコーストがイスラエル建国に繋がったことを踏まえ、第三次世界大戦の開戦のために、イスラエル国民の犠牲が必要となることを示唆しており、ユダヤ人(アシュケナージ・ユダヤ)の犠牲は全く厭わない姿勢が伺える。

「反ユダヤ(反アシュケナージ)」が信条だったテオドール・ヘルツルがイスラエルを建国した目的とは、第三次世界大戦を誘発する布石だった・・?

上で紹介した元イスラエル国防軍のお二人は、国家(軍)が国民を裏切ったと指摘していたが、ユダヤ人(イスラエル国民)を生贄とした第三次世界大戦への流れが始まったのかもしれない。

こうした観点で現在の中東情勢を見た場合に目を引くのが、「イスラエルの孤立化」だ。

イスラエルと和平交渉中のサウジはイスラエルを非難したし、国交を樹立したUAEもハマス非難しなかった。

さらに、サウジのMbS皇太子とイランのライシ大統領は、イスラエルのガザ攻撃と今後のパレスチナ支援について電話会談するなど、イスラエル以外の中東が団結していることを伺わせる。

さらに、10月9日にアラブ連盟がモスクワを訪問し、イスラエル・ハマス紛争についてロシアと相談したことをロシア外務省が公表している。

この動きをまとめると・・

  • アメリカの中東覇権はとっくに縮小してロシア・中国陣営に覇権は移行
  • イランもサウジもUAEも中国・ロシア覇権下に入って離米・反米
  • 元親米中東諸国は、イランと関係改善済み

・・と言った感じで、中東におけるアメリカ覇権が縮小する中で、離米した中東勢はロシア・中国覇権下で(イランを含めて)関係回復していたところ、ハマス攻撃を機に団結が強まってイスラエルの孤立化が進んだと言えるだろう。

おそらく、次はイスラエル軍のガザ蹂躙によって、イスラエルの更なる孤立化が進みそうだ。

既にイスラエル側はガザ地区に対して6日間で6,000発の爆弾を投下しており、アフガン戦争でアメリカが使用した爆弾の量を上回っているとのことだ。

ガザ地区が東京都23区よりも狭いことを踏まえると、この爆撃量は驚異的であり、イスラエルの孤立化を進める意図が垣間見えると共に、イランやロシアを引っ張りだそうとする意図も伺える。

また、イスラエルはガザ住民に対して「マジ侵攻すっから南へ避難せーや、24時間以内な」と通告しているが、ガザは完全包囲されて電気・ガス・水道も止まっていることに加えて、大空爆で道路も寸断されてるだろうから、避難は厳しそうだ。

これに対して、ロシアのプーチン大統領が声を上げ始めた。

プーチン大統領は、大量の民間人餓死者を出したナチスドイツによるレニングラード包囲を引き合いに出したうえで・・

  • イスラエルが受けた攻撃は酷かったが、イスラエルは更に大規模&残酷な方法で反撃している
  • ガザの完全封鎖は、ナチスによるレニングラード封鎖を想起させる
  • ガザに居住する200万人全員がハマスを支持しているわけではないのに、イスラエル軍の行為は女性・子供含めて全住民が苦しむため、容認できるものではない

・・とのことで、ナチス攻撃に例えた極めて強い表現で「絶対にアカンで」としている。

イスラエルには・・

サウジと和解

ロシア・中国陣営入り

イランと和解

という流れで中東に溶け込んで、アメリカ覇権消滅後の中東で生きていく・・という目論見があったと思われる。

それが、ロシアからナチスの名を挙げられた以上、それを無視したガザ侵攻はロシア・中国陣営を敵に回す=イランとコトを構えることを意味する。

さらに、トルコのエルドアン大統領も反対の姿勢を示している。

・・まあ、当然の反応だが、NATOでアメリカに次ぐ軍事力を誇るトルコの離反は、NATOがまとまって介入出来ないことを示している。

一方で、ドイツやフランスはやる気マンマンだ。

パレスチナ支持は処罰対象になっているとか・・もうメチャクチャだ。

世界覇権を争うアメリカ、ロシア、中国の3ヶ国の方針だが・・

・・と言うもので、ロシア・中国はイスラエルとハマスに交渉を求めているが、アメリカは「イスラエルが必要なだけの武器を与えるで」といつもながらの油を注ぐ方針となっている。

イスラエルが孤立するほどに、欧米諸国はイスラエル側で結束する構図となっている。

また、アメリカの上院議員さんからはイラン攻めの声も上がっているとか。

リンジー・グラハム上院議員(共和党)は、「イスラエルとハマスの戦争激化を防ぐためにも、イランの石油インフラを攻撃するやで」とイラン攻めを提案している。

リンジー・グラハム上院議員のイラン攻め発言は、アメリカの地中海への空母派遣と連動するもので、負ける可能性を念頭にイラン攻めを躊躇うイスラエルを後押し(強要?)するものだろう。

しかしながら、以前にも紹介したように、アメリカの「つなぎ予算」にはウクライナ支援が入っていない点から、その勇ましさとは裏腹にカネが無いことを表している。

カネ以外にタマも無いので戦争できません宣言とも取れる暫定予算で、イスラエルに派遣する空母も張子の虎となる可能性が高い。

つまり、イスラエルは・・

  • 南部でハマス、北部でヒズボラという二正面作戦+イラン攻めを強要されている。
  • しかし、ウクライナでカネ・タマを使い果たしたアメリカの支援は期待できない。
  • 和平面で頼みの綱のロシアからは、ガザ侵攻で絶交通告を受ける
  • 中東諸国から総スカン

・・という窮地に立っていることが分かる。

イランは軍事大国だしロシア・中国をバックに付けて中東諸国とも和解しており、ハマス・ヒズボラとも戦争するイスラエルが単独で勝てる可能性は低くなっている・・が、アメリカは絶対に参戦しないし、支援もアヤシイとなれば、ウクライナと同様にイスラエルは潰れるまで戦争させられる。

こうした中で、イスラエルはダマスカスとアレッポの空港を爆撃したことが報じられている。

NHK報道では単なる空港攻撃としか報じていない。

だが、ゼロヘッジさんの記事によると、イスラエル軍がシリアの空港を攻撃したのは、イラン外相がシリアに到着する直前のタイミングだったとか。

この攻撃を受けて、イラン機はUターンしたとのことだ。

また、この記事の最後では「今回のハマス攻撃をイランは知らんかった可能性」が報じられており、これを踏まえると、イスラエルのシリア空港攻撃は、イランへの「頼む・・介入せんといてくれ」というメッセージとも考えられる。

このほか、CNNジャーナリストのサラ・シンダー氏は、ハマスがイスラエルで乳幼児の首を切り落とした件が誤報だったことを認めたとか。

こうした動きからは、イスラエルや国際金融資本勢などが、本格的な第三次世界大戦に発展させるか否かと言う点で揺れている(=政争中)ことが伺える。

ちなみに、イスラエルや欧米諸国は「言論社会主義国家」になった感があるが、社会主義ソ連を作ったのも左派系ユダヤ人(国際金融資本)だった。

また、米ソ緩和(+ベトナム撤退、政府紙幣発行)に転換したJFKは「ユダヤ・ロビー」にジャマされていたことを、ソ連外務大臣(当時)のアンドレイ・グロムイコに話しているが、グロムイコはJFK暗殺の影にユダヤ・ロビーの存在を認めている。

世界を破壊するものたちの正体(高山正之、馬淵睦夫 著)

戦争と破壊の歴史を紡いできたユダヤロビーさん・・本当に第三次世界大戦を起こすのだろうか。

ちなみに、プーチンの頭脳との異名を持つロシアの地政学者・政治思想学者・哲学者のアレクサンドル・ドゥーギン氏が、今後の予測をツイートしているので紹介したい。

それがこれ。

ドゥーギン氏が中東におけるエスカレーションシナリオの一つとした内容はこんな感じだ。

  • イスラエルのガザ侵攻(民間人虐殺)を見たパレスチナ人は、東エルサレムとヨルダン川西岸地域でイスラエルに対して反乱を起こす。
  • 欧米諸国はイスラエル支持で固まる中で、ヒズボラが介入しヨルダンからもアラブ人が参戦する。
  • アメリカはイランに先制攻撃し、イランはイスラエルに反撃する。
  • パレスチナ側は、サウジやUAEなどの親米中東諸国に加えて、シリア、パキスタン、トルコ、インドネシア、タリバンが参戦する。
  • イスラエルが、エルサレムにあるアル・アクサ・モスク(岩のドームではなく?)を破壊したことを機に、欧米にいるイスラム教徒が一斉に反乱、一部の欧州人はイスラム側に付いたりして、しっちゃかめっちゃかに。
  • アメリカはイランに戦術核を使用。これを受けて、ロシアはウクライナに戦術核を使用する。
  • これを機に第三次世界大戦へ突入。中東情勢では中立を決め込んでいたロシアも、ついにパレスチナアラブ側で参戦。
  • 中国は台湾へ侵攻、インドは欧米サイドへの支援に消極的
  • ポリコレと環境関係はムシされるように(それどころではない?)なるほか、人権・市民社会も厳しい現実を前に消滅
  • イスラエルは四方八方からの打撃を受けながら、第三神殿の建設を開始する

・・と言うことで、イスラエルを推す欧米諸国陣営と、パレスチナを推すオールイスラム+ロシア・中国陣営の間で戦火が拡大し、アメリカ・ロシア双方ともに戦術核を使用して第三次世界大戦に突入することになるということだ。

イスラエル軍がガザを蹂躙するとなれば、ドゥーギン氏の予測どおりに世界が動いていくことになりそうだ。

今が正念場・・?

なお、エルサレムにはかつて2回神殿が建設されたが、いずれも破壊されて今に至っている。しかしながら、聖書の預言には「7年間の大患難時代の中間期」までに神殿が再建されることになっているとか。


最後まで読んでくれてありがとう!