ここ数日でビットコインはじめ仮想通貨全般が大暴落した。
高値42000ドルあたりから30500ドルあたりまで、わずか3日で実に11000ドル以上、率にして25%の暴落を記録した。日本円でも430万円くらいまで上昇していたが、一晩で320万円を割り込むまでに暴落してしまった。
とはいえ、12月中旬の20000ドルからわずか半月で倍になるほど急上昇している。おじさんが、5万円の頃に買ったビットコインが年末年始で大化けした。
ということで、遅かれ早かれ調整するタイミングではあった。単にそのタイミングが来ただけで、ビットコインのボラの大きさから調整の幅が大きいのは仕方ない。そんな気もする。
だが、単なる調整だけではないようだ。
ビットコインが大きく下落したのは、ブルームバーグの2つの報道によるものと言われている。
まず一つ目がこれ。
暗号資産への投資、「全ての資金失う」覚悟を-英金融当局が警告 https://t.co/gWLbwbdRxz
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) January 12, 2021
1月11日(月)に、イギリス金融行動監視機構(FCA)が、間接的なものも含め仮想通貨への投資はリスクが高いので全財産を失う恐れがある旨を警告する声明を発表したとの報道だ。
世界の金融市場に大きな影響を及ぼすイギリス金融当局が、わざわざこのような表明をするということは、世界的に何らかの規制がかけられる可能性があるんじゃないか・・ということで、ビットコインはじめ仮想通貨全般が大暴落した。
しかしながら、FCAの声明を見ると、仮想通貨のボラが高すぎるとか換金できない可能性など、よく分からないまま参入した個人投資家に注意を促している感じだ。
FCAは、仮想通貨を扱う事業者を登録制にしたり、個人向け仮想通貨デリバティブを販売禁止にするなど、個人をカモる悪徳事業者への対策に頭を痛めているようだ。
第二のサブプライムにならないよう、今のうちにクギを刺している感じで、幸いにも仮想通貨自体の信用性に言及しているものでは無さそうだ。これだけならそのうち戻すか・・。
で、ブルームバーグ2つ目のニュースがこれ。
米国がETF承認ならビットコイン価格は下落の恐れ-JPモルガンhttps://t.co/n6P6mNs2Uy
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) January 12, 2021
ビットコインのETFが認可されたらビットコイン価格が下がるってJPモルガンが言っているよという記事だ。
現在、大手仮想通貨ファンドの「グレースケール(GBTC)」が多くのビットコインを保有しており事実上の独占状態となっている。このため、市場でのGBTC価格は、純資産総額に1割程度のプレミアムがオンされているようだ。
新たにビットコインETFが出来れば当然ETFに資金が移動する。そうなると、GBTCから相次いで資金が流出するほか、プレミアムの低下をも招く。まあ、GBTCに絡んだ資金の流れが大きく変わることを踏まえると、 短期的にはビットコイン価格下落を招く可能性は出てくるだろう・・と、JPモルガンが言っているものだ。
そういえば、JPモルガンは1月5日にビットコインは「デジタル通貨のゴールド」として金の価格に匹敵すれば1500万円まで上昇するとの予測を出したばかりだ。
この記事を出した1週間後に、ビットコインの価格が下がる・・の記事を出すとは、これ如何に。
まあ、JPモルガンの自作自演の提灯記事だな。「言葉で世界を動かす」の見本だ。
モルガンは、ビットコインを安く仕込みたがっており、グレスケに代わりビットコイン業界の主導権を握りたいんだろうな。
つまり、これら2つの記事でろうばい売りをするのは、まさに「孔明の罠」だ。
それにしても、もし日本でビットコインETFが認可されれば魅力的な投資先になるかもしれない。
日本で仮想通貨を触る最大の障壁は、株やFXと異なり所得税が高いことに尽きる。株やFXはいくら稼いでも所得税20%だが、仮想通貨は本業の所得と合わせ最大55%と高額だ。ETFなら、株と同じ税率になるからな。
ということで、ブルームバーグの2つの記事によって、ビットコイン・仮想通貨全般大きく値を下げた。だが、内容を精査すると、単に噂や憶測で暴落したに過ぎないようだ。まだ売り時ではないかな。
ところで、海外の予言者たちは仮想通貨に対してあまり良い予言をしていない。
イギリスのクレイグ・ハミルトン・パーカー氏は2021年の予言として、こんなことを。
- デジタル通貨に関する規制がアメリカで始まり、世界に広がる。
- 将来のビジネスのやり方が大きく変わる。
- ビットコインは2021年初旬(早ければ2月)に暴落する
うーん、いきなり今年の初旬にビットコインが暴落すると予言しているが・・ちょっと時期が早いが、今の暴落のことなのか?それとも、来月以降にさらなる暴落とかあるのか??
悩むところだが、アメリカの著名な予言者ジョセフ・ティテル氏はこんなことを。
- ビットコインについて、しばらくは高騰する。短期勝負ならいいかも。
- ビットコインは大手金融機関の腐敗に巻き込まれており、ほとんどは闇の勢力が保有している。
うーん、パーカ氏と同様に、高騰は続かないような感じだ。しかも、闇の勢力が保有って・・。予言者の皆様は、仮想通貨がお好きでは無いようだ。
ただ、出始めの頃はドルや円などフィアット通貨の代替になるか可能性もあると思っていたが、結局、国際金融資本勢力に取り込まれてしまったからな、仮想通貨は。
機関投資家も手を出してるし仮想通貨デリバティブも出来るし・・という時点で、国際金融資本の支配下だよな。
最後まで読んでくれてありがとう!