債券市場崩壊

バブルは続くよどこまでも!?

債券市場崩壊

先週のマーケットはジェットコースター相場だった。

そもそも、コロナ禍が明らかになってきた2月末頃から超絶大暴落した相場が、あれよあれよと戻してきて6月に入り暴落前の水準を回復してしまったのはご存知のとおりだ。

この件については以前にも書いた通りだが、おじさんは理由など無いと考えている。

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デジタル通貨

3月には、FRBや日銀が全ての債券を買い支え

で、今がいかに異常事態なのかとを表すこんなツイートが。

ハーツレンタカーが破綻して紙くずになったはずの株が、マネーゲームで価格を戻したため、自社株売却で復活できそうとのことだ。

投機マネーが破綻したハーツの株価を押し上げたことで、当面の資金調達ができたということか。

なんで破綻した企業の株がそんなに買われるんだよ・・・単なるバブルとしか言えない。

しかも、アメリカでは失業者が1930年の世界恐慌以来の水準だ。以下はBBCから。

アメリカの4月の失業率、世界恐慌以降で最悪の14.7%に 米労働省雇用統計

新型コロナウイルスの感染拡大で経済が壊滅的な打撃を受けているアメリカの4月の雇用統計が8日に発表され、失業率は14.7%と、1930年代の世界恐慌以降で最悪の水準となった。

以下略

実体経済はコロナによる完全停止によって、100年に1度の水準で悪化しているし、耐えられなくなった企業が今後どんどん倒産していく。

これからが不況の本番なのに、なぜか株価が急騰していた。

こうした中で、株価が大暴落した。

チャートはこんな感じ。

20200613NY

うーん。特に、6月11日辺りの急落が凄い。

下げ幅1800ドルって凄いなと思ったら、史上4番目の下げ幅でサーキットブレーカー発動ギリギリだったとのこと。

なお、史上NO.1の下げ幅は2020年3月16日の2997ドル。なお、それ以下は今回ランクインした4位を除き、5位までは全て2020年3月に記録したものなのであった。

つまり、コロナ禍というのはリーマンショックを遥かに上回っているのだ。

リーマンショックとは、デリバティブの破綻をきっかけとして金融市場を機能不全に追い込んだ。

一方、コロナ禍は、世界中で強制的に実体経済をストップさせたうえで、社債・債券やそれに連なるデリバティブを破綻させるという点で、リーマンショックを遥かに上回る破壊力を持つ。

しかし、FRBや日銀といった中央銀行が、リーマンショック時を遥かに超える異次元の規模のQE(買い支え)を行うことによって金融崩壊には至らなかった。

コロナ禍で、どんなに実体経済が悪くなろうとも、金融市場は絶対に守る。中央銀行のそんな強固な決意が、史上をバブルにさせたということか。

で、問題なのが、この下げが続くのかどうかだ。

報道によると、この下げの原因は「コロナの感染増が意識された」とかおいう、今さら過ぎな理由だ。

つまり、上げにも原因はないが下げにも原因は無いと言うことだ。

これまでの上げが、中央銀行の思う方向(上げ)に燃料を投下することで、その他大勢のマネーが流れ込んで理由なきバブルとなった。

であるならば、今回も中央銀行の想い一つでどのようにでも戻る。

というか、既に戻しつつある。

以下はドル円チャートだ。

20200612USDJPY

 

これは、半年間のスパンで見たものだが、2月末~3月上旬頃の下げと今回の下げのレベルを比較してみよう。

2月末~の下げは、中央銀行が不意を突かれた形となったものだ。この下げの直後から、異次元QEをやり始めた。

それと比べると、今回の下げの小さいことと言ったらない。

一応、日足や時間足ベースでチャート(移動平均)を見てみよう。

日足チャート

こちらは日足でドル円のチャートだ。

普通に見れば、ここ数日の下げであっという間にベアトレンドに転換してしまったと判断できるチャートだ。

だが、おじさんは「下げが急すぎてチャートがクラッシュした」と見る。つまり、このチャートでは強いか弱いかの判断が極めて困難なのだ。

そうした中で、時間足を見て見よう。

時間足チャート

一方でこちらは時間足だ。

先日までの下げが急な時はこっちもクラッシュ状態だった。だが、短い足なのでチャートは落ち着きを取り戻している。

この形から判断されることは、短期(10)・長期(20)が超長期線(75)を上回ってきていることから、一応短期的にはトレンドは上向いたと言うことが出来る。

この形が再度下向きに崩れるようなら、ショートでエントリー。上向きが継続するようなら迷わずロングエントリーがセオリー通りだ。

まあ、今の相場は中央銀行謹製相場なので、このまま上向いていくと思われる。

原田武夫氏の言う「バブル」というのは、世界で日本に資金が集中するようなことを言っていた。

まだまだ、そんな状態にはなっていない。

原田武夫氏のバブル予測を真と捉えるならば、今回の下げは上げの途中にある一時的な下げと見るべきだろう。


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