白頭山

白頭(ペクト)山の噴火と東アジアに起こる変化

白頭山

原田武夫氏が、白頭山の噴火について自身の英文ブログに続いてYouTubeでも見解を述べた。

白頭山(ペクト山)とは、中国と北朝鮮の国境付近にある標高2,744メートルの山で活火山だ。

白頭山は、100年に一度のペースで噴火しており、さらに1000年に一度は大規模噴火する。

特に西暦946年の(約1000年前)に大噴火したが、その威力はすざましく火山灰は風に乗って東北地方でも降灰が確認され、直径5キロのカルデラが出来た。カルデラとは、噴火によって吹き飛んだあとに出来る巨大な穴のことだ。

このカルデラは天池と呼ばれている。

頂上には天池と呼ばれるカルデラ湖がある。満州を潤す松花江、および中国と北朝鮮の国境である鴨緑江・豆満江はこの山を源と発している。天池は周囲12kmから14kmで水深の平均は213m、一番深い部分は384mとなっている。10月中旬から6月中旬までは天池は氷に覆われる

(Wikipedia 白頭山

とてつもなく大きなカルデラが出来たようだ。その噴火パワーは相当なものだろう。

カルデラ湖としての大きさだけなら日本最大のカルデラ湖である北海道の屈斜路湖の方が大きい(周囲57㎞)が、水深が27~28メートル程度と浅い。

白頭山がどのくらいのパワーを持った山なのかは、以下の有名なコピペから判断してくれ。

富士山のフルパワー(過去の最大規模噴火)を1とした場合の、各火山のフルパワー比較

富士山                  1 西暦864年
桜島               2 西暦1914年
北海道駒ヶ岳            3 西暦1640年
有珠山             3 西暦1663年
浅間山                  4 2万年前
九重山                  5 8万年前
燧ヶ岳                  7 35万年前
ピナツボ                11 西暦1991年
箱根山                 14 5万2000年前 ※横浜まで火砕流に飲み込まれた
大雪山                 20 3万年前
御嶽山                 29 9万年前  ※土石流が愛知にまで到達。東京に30cmの軽石層
摩周湖                 36 7000年前
十和田湖               56 1万3000年前 ※青森県の大半を火砕流が焼き尽くす
霧島山(加久藤カルデラ)  100 30万年前
サントリーニ            100 紀元前1628年
屈斜路湖              150 12万年前
クレーターレイク        150 7600年前
有珠山(洞爺湖:有珠山の本体)170 10万年前
クリル湖               180 8400年前
白頭山                200 西暦936~947年頃 ※朝鮮半島から日本海を超えて青森に降灰5cm
タンボラ                210 西暦1815年 ※有史以来最大の噴火でヨーロッパに夏の無い年
薩摩硫黄島(鬼界カルデラ) 220 7300年前 ※海底噴火にも関わらず九州の縄文文化が滅亡
樽前山(支笏湖:樽前山の本体) 225 4万年前 ※火砕流が札幌を飲み込んで日本海に到達
阿多              320 10万年前
桜島(姶良カルデラ:桜島の本体) 450 2万2000年前
阿蘇山                600 8万7000年前 ※火砕流が九州の4分の3と山口県を焼き尽くす
タウポ湖              2300 2万4500年前
ラガリータカルデラ      2400 3000万年前
イエローストーン       2500 64万年前
イエローストーン     180000 1700万年前
トバ              2800 7万3000年前 ※当時の人類が1万人程度まで減少(トバ・カタストロフ理論)
スーパープルーム(シベリアトラップ)1000000以上 2億5000万年前 ※地球史上最大といわれる噴火 当時の生物の約95%が絶滅

とうことで、富士山のフルパワーを1とすると、白頭山は何と200だ。

gomime

日本で富士山が噴火しそう…って騒いでいるが、白頭山の噴火はそれどころではないようだ。

もっとも、946年に噴火したときはその前1万年間は噴火活動を休止していたので、パワーが溜まりに溜まっていたとも考えられなくもない。

いずれにせよ、1000年に一度の大噴火周期が近いのは事実だ。

で、白頭山の噴火については、2006年から噴火の兆候アリとして注意喚起され始めてきたようだ。

2002年から2005年頃まで周辺で群発地震が散発的に発生し、地割れや崩落が起き山頂の隆起が観測されていた。更に、2006年には衛星画像の解析から山頂南側で温度上昇が観測され、ロシア非常事態省は、白頭山に噴火の兆候があると発表している。2002年以降、地震の回数が以前よりも約10倍に増加。頂上の隆起・カルデラ湖や周辺林からの火山ガスの噴出が確認されている。

その後の2010年、アイスランドでエイヤフィヤトラヨークトルが噴火し、翌2011年3月には東北地方太平洋沖地震が発生した。これを機に、学界で893年の噴火を引いて、影響が広域に渡り、今後噴火する懸念がある火山として提起され注目を浴びた。10世紀以降、すべての噴火の記録は詳細ではないが、おおよそ活動間隔は約100年程度とされており、また10世紀での規模で噴火すれば、その規模はエイヤフィヤトラヨークトルの約1000倍となり、極東地域では甚大な被害が予想され、4、5年以内に噴火する懸念があるとして大韓民国気象庁が対策に乗り出したとされた。さらに2017年に白頭山に近い豊渓里で北朝鮮が大規模な核実験を行ったことも不安を助長した。

(Wikipedia 白頭山

白頭山の噴火については北朝鮮も敏感になっているようで、海外の専門家チームを積極的に受け入れるなど調査が進んでいる。その結果、白頭山の噴火は現実的に起こる見込みが高いとして、世界の知るところとなった。

ググッってみると、2016年ごろから様々なメディアが白頭山の噴火の兆候を報道していた。

ちなみに、白頭山が噴火する約30年前の915年には、日本でも十和田湖が大噴火している。過去2000年間に日本で起こった噴火では最大規模と言われる。

今回も、日本のどこかの火山と連動噴火とかしないか不安だ。阿蘇山、桜島、口永良部島、西之島と日本の南東エリアで火山活動が続いているからな。

まあ、日本の噴火は一旦置こう。

近々起こるであろう白頭山の噴火は、1000年前の戦闘力噴火パワー200のものかは不明だが、相当な被害が生じることは容易に想像できる。

現在の北朝鮮の国力でこの災害に太刀打ちできるとは思えない。

原田武夫氏は、自身の英文ブログでこの件について述べている。ざっとまとめるとこんな感じか。

  • 白頭山の噴火は、金余世(キムヨジュン)就任間もなく起こる。
    ※黒電話が死んだ前提か?
  • 余世は、韓国と国難に立ち向かう
  • その過程で、両国は融和し政治的・法的に新しい高麗連盟が作られる

など、白頭山の噴火をきっかけに南北統一に向かっていくようだ。

ところで、黒電話の生死は不明だが、表に出てこられない状況にあるのは間違いないようだ。

まあ、彼の生死はどっちでもいいが、北朝鮮についてアメリカ・トランプ大統領は、昨年、制裁を解除するようで解除しない曖昧な態度に終始した。

この態度が意味するところは、北朝鮮問題をアメリカ覇権下の課題から、東アジアの課題としたものだろう。つまり「日本や中国と南北朝鮮が協力して解決せよ」としたということだ。あと、ロシアも入ってくるかも。

こうした中で、白頭山の噴火という未曽有の災害が起こり、南北朝鮮が統一に向かう。

となると、東アジアに「旧北朝鮮の開発」という特需が出現する。地下資源を豊富に持ち貧しく抑圧された北朝鮮が発展する過程で、一大マーケットが出現するからだ。

そのころには、アメリカ覇権やドルの基軸通貨性は失墜している可能性が高い。対米従属一辺倒では、北朝鮮復興特需を眺めるだけか、最悪カネだけ出させられて終わることになる。

日本は、白頭山災害復興と北朝鮮発展をリードすべく、中国やロシアとも手を組みつつ、東アジアを運営する覇権国家としての地位を築くことが必要だ。


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