前にも書いたが、明治維新以降の日本は、国際金融資本勢力(イギリスやアメリカ)にいいように使われてきた。
幕末から明治にかけては、戊辰戦争や西南戦争まで続く内戦を煽られ、イギリスやアメリカでタブついた旧式の武器類をボッタクリ価格で売り付けられただけでなく、戦費調達として多額のカネが日本内戦の両勢力に貸し付けられてきた。
内戦が一息つけば、対外戦争を煽られた。日清・日露の戦争では、イギリスにとって邪魔なロシアとの戦争までさせられてきた。
特に呼ばれていなかった第一次世界大戦以降、欧米列強も驚きの列強入りを果たした日本が、アジア解放を唱え始めると、経済封鎖などにより否応なしに第二次世界大戦へと引きずり込まれ、ボコボコに叩きのめされた。
戦後、日本の占領政策の指揮をとったGHQは、「日本が二度とアメリカに楯突かないようにするために、牙を抜く」という方針に基づき、数々の占領政策を実施した。
アメリカの公文書にも記録が残っており、広く知られているのがWGIP(ウォーギルトインフォメーションプログラム)だ。
これは、国民に対して、敗戦の責任は旧日本軍・旧日本政府にあり国民は騙されていたと信じ込ませるとともに、多くの日本の民間人を虐殺したアメリカに対して国民が恨みを抱かないようにするため、戦前の政策や教育を全否定するなどの徹底的・積極的な洗脳を行うものだった。
その成果はめざましく、日本人の多くは、兵器の実証実験と言わんばかりに大量殺りくを行ったアメリカを恨むこともなく、むしろ大変な好感を抱いている。
洗脳の一つが教育改革だ。GHQが本国アメリカより、わざわざ洗脳・催眠の専門家であるアーネスト・ヒルガードを招聘して「日本の牙を抜く」ための教育改革を行ったのだ。
日本という国の成り立ちや天皇家の位置付けといった、日本国民として最も基本的な知識を教育の中で一切教えないこととされた。
世界の民族を研究してきた歴史学者のアーノルド・J・トインビーは言う。
滅亡する民族には3つの共通点がある。
- 自国の歴史を忘れた民族は滅びる。
- すべての価値を物やお金に置き換え 心の価値を見失った民族は滅びる。
- 理想を失った民族は滅びる。
自国の歴史を忘れた民族は100年以内に滅んでいるということだ。
また、今の日本は国際金融資本勢力に蹂躙されているせいなのか、カネを追求すること”そのもの”が生きる目的となっている拝金主義のなんと多いことか。カネは使うためにあるんだぞ。仕事は人のためにするんだぞ。
そして、今の日本が目指すべき理想とは何か。ひたすらアメリカに追随することなのか。ジャイアンの後ろから「のび太のくせに生意気だ」と言っていることが理想の姿なのか。
アーノルドトインビーが言う、滅亡する民族の基準に日本が当てはまっている気がして仕方ない今日この頃だぞ。
ということで、日本が滅亡しないようにGHQによって封印された忘れちゃいけない日本の歴史を知ることはとても大切だ!
ちなみに、保守思想に傾倒して右翼になるということではないからな!日本の歴史について、まずは純粋に正しい知識を持とうということだ!
戦前・戦後の日本の歴史学習において、一番異なる部分は、古事記や日本書紀、世界における皇室の位置づけなどを知る機会が全く無くなったという点だと思う。別に日本が神の国とか、そういうことでは無いよ。
歴史や日本のアイデンティティを知ることで、現在起こっている事象についてあるべき立ち位置が分かるようになってくるぞ。
例えば、日本書紀や古事記で語られている神話における古代日本が誕生する過程について、神話と歴史的事実を対比することで「日本人はどこから来たのか」という古代からの日本人の歩みを知ることが出来る。それによって、日本人としてのアイデンティティは育成されていく。
なんか、古代を蔑ろにすることで日本人のアイデンティティを消したいという意図が見え隠れするな。
断っておくが、世界では国を問わず「○○人としてのアイデンティティ」を持っているのが当然だ。アメリカ人ならアメリカのために戦う、という思いがある。自分が安心安全に生きて行くことができるのは、アメリカがあるからというワケだ。
ところが日本では、いざという時に日本のために戦う、という答えは期待できない。日本が滅ぼされてもいい。外国に逃げて日本のことを語りつぐ、とか言ってる人もいるくらいだ。難民として外国に逃げることになったら、日本のことを語り継いでる場合じゃないからな!
ともかく、今の歴史教育の最大の欠点が「日本に誇りを持てる視点で書かれていない」ということだ。
例えば、稲作の伝播経路について、朝鮮半島を経由しているように教えているが、実際にDNA分析をすると長江下流域から日本にもたらされたもので、中国華北~朝鮮半島経由で伝わったものではないことが明白だ。
また、元寇は神風ではなく日本武士団は元軍と互角以上に戦い勝利したこと。カトリック勢力の日本進出は、その背後に日本征服の意図があったほか、キリシタン大名は日本人奴隷貿易に積極的に加担していたこと。江戸幕府の鎖国は海外情勢や日本の圧倒的な軍事力を背景とした賢明な判断であったこと。明治~昭和初期にかけての列強による植民地時代に日本が独立を保ち続けられた事実などについて、学校では日本の判断が間違っていたという視点で教えている印象が強い。
何故、事実を曲げてまで日本を貶めて外国(特に朝鮮半島)を持ち上げるような記載をするのだろうか。GHQの思惑どおりに自虐史観を植え付けられた教育界では、それが正しいことなんだろうか。
「日本スゴイ」という偏った教育は不要だが、古代から日本は世界の激動の中を生きてきた。世界情勢に遅れてもひたすら追い上げ、世界に並んできた。
ある時は皇室が、貴族が、武士が、そして官僚・軍人が中心となって、その時々の一流国家と互角以上に渡りあってきた、ダイナミックでグローバルな歴史を持っている、という事実はしっかりと教えていくべきだ。その続きに我々がいるわけだからな。
今の歴史教育を変えなければ、トインビーの言うとおり本当に日本は滅んでしまうかもしれない。今とこれからのために歴史を学ぶ、その大切さに気が付いて欲しいぞ!
とりあえず、歴史を学ぶのにオススメの本がこれ!
世界史とつなげて学べ超日本史
最後まで読んでくれてありがとう!