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大統領選、公式には未決着 トランプへの風が吹き始めた?

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アメリカ大統領選挙では、負けを認めないトランプへの逆風が強まる展開となっている。バイデンさんも、トランプをやんわり批判し始めた。

バイデン陣営の選挙不正を訴えて集計などを求めるトランプに対して、「もう次の政権への移行は進めちゃうもんね。いつまでも負けを認めないなんて恥ずかしいぞ」と言い放った感じだ。法廷闘争だとか、証拠もない不正への指摘は「完全無視」と言ったところか。

ただ、記事にもあるように共和党上院トップのマコネル院内総務はじめ、共和党幹部も選挙に疑問を呈するなど、トランプに同調しているようだ。

さらに、共和党内では穏健派と言われるリンゼー・グラムも「徹底的にやったれ」との姿勢だ。共和党は新トランプ反バイデンで意外にまとまってるようだ。

AFPはこの記事で「トランプが”根拠なく”主張している」との書き方には世論誘導への悪意を感じる。

まるで、リンゼー・グラムが「ウチのトランプったら根拠なく不正行為を主張しちゃってるのよ~」って言ってるような書き方だな。

AFPの悪意はともかく、共和党の議員たちは思った以上に「トランプ推し」のようで、不正選挙の根拠を掴んでいるかは分からないが、少しずつトランプへの追い風が出てきているみたいだ。

大統領選挙の世論調査などで度々名前が上がるリアル・クリア・ポリティクスでは、実は、まだバイデン過半数行っておらず当確を出していない。

11月11日現在のリアル・クリア・ポリティクスはこんな感じだ。

リアルクリアポリティクス

バイデンの当確選挙人数259名、トランプ当確選挙人数214名でずっと止まったままだ。どうやら、開票作業が続いている州の状況から、まだ「バイデン当確」は出せないと判断しているようだ。

その背景にあるのが、今回の大統領選挙の特徴である大量の郵便投票だ。

各州では、郵便投票用紙を全有権者(選挙人名簿登録者)に送っている。このため、開票に当たり、当日投票の状況と照らし合わせつつ、その有効性を確認しながらの開票作業となるため非常に時間がかかっている。

さらに、州によっては11月中旬頃まで届いた郵便票でも、投票日当日の消印があれば有効としており、未集計郵便票の残数が多くて接戦の場合は、当確を出せないんだろう。

各メディアが報じる「バイデン当確」とは、各メディアごとの独自調査によるものだ。接戦州の状況を踏まえると、「バイデン当確」を確定的な事実として報道するのは勇み足とも言えるだろう。

2000年の大統領選挙(ブッシュJr.対アル・ゴア)でも、大接戦で揉めに揉めた結果、1カ月以上たってから結果が出たこともあるからな。

また、いくらメディア各社がバイデン当確を報じたとしても、一般調達局(GSA)が勝者を確認できなければ、バイデン大統領(仮)は何も出来ない。

多くの州では、公式にバイデンを「コール」していない。現実には、バイデンの勝利は確定事項ではない。各州で最終的な勝者を決められない以上、一般調達局(GSA)も認められない。

ちなみに、揉めてる州での結果判明予定日は、

ジョージア州 11月20日

ミシガン州、ペンシルベニア州 11月23日

ネバダ州 11月24日

アリゾナ州 11月30日

ウィスコンシン州 12月1日

となっている。

この状況に、紳士なバイデンさんもブチ切れた。

バイデンさんは、何をブチ切れているのか。ロイター記事では以下のように説明している。

GSAの認定がないとバイデン陣営は数百万ドルの政府資金を使ったり、情報機関など政府機関の高官と会ったりすることができない。

同関係者によると、給与やコンサルタントおよび出張の費用を公費で賄い、機密情報へのアクセスを確保するためにも、GSAの認定が必要になっている。さらに、次期大統領と外国の首脳との電話会談を設定するのに国務省の職員を動員することもできない状態にあるという。

うーん、どうやらバイデンさんもカネの切れ目が近いようだ。バイデン陣営や各メディアが「バイデン当確」の既成事実化を急ぐ理由は、この辺りにあるのかも。

こうした状況下において、トランプへの追い風も(ほんの少しだけ)吹き始めたようだ。

集計マシンの不具合の話が出てきた。

元ネタはFOXニュースが報じたもののようだ。ちなみに、FOXは数少ないトランプ派のメディア。

今回はドミニオン社製の投票機の不具合で、一部のトランプ票がバイデン票として集計されたとか。昔は、ディーボルト社の投票システムの(意図的な?)欠陥により、共和党有利な結果が出ている疑惑があったので、歴史は繰り返すと言ったところか。

まあ、ウソかホントかは分からないので、今後のファクトチェックの結果が待たれるところ。

さらに、ペンシルベニア州では、選挙人名簿の不備が発覚したとの話も。ペンシルベニア州の司法長官は否定はしたようだが・・そりゃ責任者は否定するよな。こちらもファクトチェック含め、今後の展開が待たれるところ。

この記事では、選挙の不正行為を正す活動をしている公益法律事務所「Public Interest Legal Foundation(PILF)」が、ペンシルベニア州の有権者名簿に、2万人以上の死亡者が確認されたとして連邦裁判所に提訴していたというもの。

本当なら「Vote of the Dead」だな。

一部は大手メディアも報じているが、トランプ有利になるような真偽不明の情報が氾濫している。火のない所に煙は立たぬということもあるように、中には真実もあるのだろう。

こうした中で、接戦となった州で手作業での再集計が行われる模様だ。

ジョージア州では、差が1%いないの場合には再集計することが決められているため、それに従った模様だ。

ただ、集計は手作業で行うとのことで、集計マシンの(意図的な?)不具合解明にも役立つかもしれない。

トランプには少しずつ風が吹いてきているのかもしれない。

あきらめたらそこで試合終了ですよ

うーん、なんか安西先生がトランプに見えてきたような・・・(ヾノ・∀・`)ナイナイ

ともかく、こうした動きが「バタフライエフェクト」になるかどうかが問題だな。

トランプ陣営のポンペオ国務長官はこんな発言をしている。

バイデンの政権移行発言への対抗だろうか。

公式な選挙結果が出ていない中で、バイデンと同じようなことをしたに過ぎないのだが・・CNNはかなり否定的なトーンでの報道だ。

一部の世論調査では、米国民の8割が合法な投票の集計が重要としているようだ。まあ当然なんですが。

しかし、ここまで揉めるのは、2000年の大統領選以来だ。両者とも史上初の7000万票を獲得しており、政権移行もスムーズには行かないだろうし、国内の深刻な分断も懸念されるところだ。

予言者たちが言うように、アメリカは暴動・内戦へと突入する可能性は依然として残っているな。


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