日本でワクチン接種の意義と言えば「感染・発症防止して回りに広げない」と「自分自身の重症化防止」だろう。確かに、従来株に対してはワクチンの有効性は約9割と極めて高かった。
ただ、日本を含む世界各国ではデルタ株感染が急速に広がりつつあり、さらにデルタ株の感染力は水痘並みとか。
デルタ株、水痘に匹敵する感染力 CDCの内部資料が警告 https://t.co/kWvts3D0TE
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) July 30, 2021
水疱瘡の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスは、飛沫感染や接触感染だかでなく、空気感染によっても広がるという、めちゃくちゃ強い感染力を持つ。
つまり、デルタ株は従来型コロナと比べて異次元の感染力を持っていることになり、今後は日本でもデルタ株が主流になるのは間違いない。
と言うことで、ワクチン先進国でありデルタ株感染が拡大するイスラエルの状況を見てみよう。先行指標だ。
イスラエル保健省によると、ワクチンによる感染・発症防止効果について、直近では39%とかなり低下している。
https://t.co/w3x2KlLJMa
ファイザーワクチン感染予防効果(イスラエル保健省が21年7月に発表)
1月に2回接種者 16%
2月に2回接種者 44%
3月に2回接種者 67%
4月に2回接種者 75%はなから感染予防はあてにしてないけど半年位か…
重症化は86%防ぐらしいから従来のワクチンらしいといえばそうか
— 春志乃 (@hallucino776) August 1, 2021
さらに、接種した月別に見ると、接種後半年が経過する1月接種組では、何と16%にまで低下している。
イスラエルの直近の感染の大半がデルタ株だとすると、デルタ株に対するワクチンの感染・発症防止効果は時間の経過と共に劇的に低減すると言える。まあ、デルタ株関係なく、効果は半年程度とも言われているが。
一方で、重症予防効果は1月接種組でも86%と高い水準を維持しているとのことだが、ブルームバーグでとても気になるニュースが出ている。
【新型コロナ】イスラエル、新規感染の約半数がワクチン接種を完了 https://t.co/Rkx4gcZtPa
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) August 1, 2021
新規感染者の半分はワクチン接種済みとのことだが、最初に気になる点はこの部分だ。
イスラエル公衆衛生当局の責任者、シャロン・アルロイプライス氏は、同国では現時点で新規感染者の約半数がワクチン接種の完了者であり、従来より症状が重い兆候が表れ始めているとCBSの番組「フェイス・ザ・ネーション」とのインタビューで語った。
「新規感染者の約半数がワクチン接種の完了者」であることとイスラエルの接種状況を踏まえると、ワクチン接種者の感染率は未接種者とほぼ同じ水準まで低下していると言ってもいいだろう。
つまり、デルタ株への感染・発症防止効果は無く、先のイスラエル保健省の分析よりも悪くなっている。
元々怪しかった「ワクチンで感染リスク下がる」との宣伝文句は期間限定で、ワクチン打っても感染し、さらに人にも感染させるとなれば、ワクチン接種による集団免疫プランは砂上の楼閣だったと言える。
さらに、「従来より重い兆候」の言葉は、ワクチン打った人の方が症状が重い・・とでも言いたげだ。
そう言えば、先日の「新型コロナワクチンの有効性が低下?先行指標は接種が進むイスラエルとシンガポール」で、イスラエルでは重症者の6割(半分以上)がワクチン接種済みだったことを紹介した。
まだ重症者のサンプル数が少ないので、ワクチン打った方が症状が重くなるとまでは言いきれないが、ワクチン打っても打たなくても、重症化リスクはあまり変わらなさそう。
となると、「感染・発症防止して回りに広げない」とか「自分自身の重症化予防」の二つのワクチンの意義は、先行指標イスラエルでは崩壊しつつあるっぽい。
ワクチンが感染予防も重症化防止もしないとのデータはイギリスにも。以下はポストセブンさんが報じたものだ。
ワクチン接種88%のイギリス 死亡率データから読み取れるものはhttps://t.co/FMq6LcpLYB
ワクチンが「脱コロナ」の1つの解決策であることは間違いない。だからこそ、「接種後に何が起きるのか」には細心の注意を払い、分析を続けていくべきだろう。#コロナワクチン #ワクチン接種 #イギリス— NEWSポストセブン (@news_postseven) August 1, 2021
ポストセブンさんの記事によると、英国の公衆衛生局の統計として、デルタ株感染した約23万人の死亡率は2回接種で0.78%、未接種で0.14%と、ワクチン接種者の方が死亡率が高かったとか。
この要因について、ワクチン打ったのは大半が高齢者だから・・とか、元気な若者に未接種が多い・・などの推測が書かれていたが、イギリスの接種状況を踏まえると何とも微妙。
いずれにせよ、このようなワクチン効果が無くなりつつある状況を踏まえ、イスラエルやイギリス、ドイツでは高齢者を対象としたブースター接種をすることに。
特にワクチン接種が早かったイスラエルでは、既にブースター接種が始まっている。
【イスラエル3回目接種へ 8/1から】https://t.co/qFVKzoRJKC
イスラエルが60歳以上の市民に対し、新型コロナワクチンのブースター接種(追加接種)を開始する。8月1日から始まる。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) July 29, 2021
3月頃から接種を加速させたドイツやイギリスでは、9月から高齢者を対象にブースター接種をすることに。
ドイツ、9月から「ブースター」接種=コロナワクチン、高齢者対象に
【フランクフルト時事】ドイツは9月から、高齢者などを対象に、「ブースター」と呼ばれる新型コロナウイルスワクチンの追加接種を開始する。独メディアが2日、シュパーン保健相と各…https://t.co/8e94ZZLL4V— 時事メディカル (@jijimedical) August 3, 2021
なお、この3回目接種は、アメリカFDAの承認を得ておらず、ある意味では大規模人体実験と言える。
先のブルームバーグの記事では、
同氏は接種時期が1月の人の感染は3月の人の倍で、ワクチンの効果が低下していることは明らかであり、このため同国はブースター(追加免疫)接種に踏み切ったと説明した。
とのことだが・・いくら初期接種組の効果が切れているとはいえ、重症者数は少ないのにFDAの承認を待つことなくブースター接種を進める必要があったのか。
一つ気になるのが、以前から紹介してきたワクチン接種によるデメリットだ。
(新型コロナワクチンの有効性が低下?先行指標は接種が進むイスラエルとシンガポール)(ワクチン免疫は長続きしない イスラエルでワクチン2回接種者の重症化事例が増加)(コロナワクチンの3回目ブースター接種が必要になるのは何故か)
今のワクチンは、ウイルスを抑える「中和抗体」とともに、重症化要因となる「感染増強抗体」が産生される。
そして、ワクチン効果が低減していくことから、時間と共に肝心の「中和抗体」が減少していくのは間違いない。
さらに、未接種者よりも接種者の重症化率が高いことから、「感染増強抗体」は中和抗体ほど減らず、「中和抗体<<感染増強抗体」になっていると考えられる。
さらに、先日の「接種を忌避するなと言われてもやっぱりコワいワクチン・・そしてADE(抗体依存性免疫増強)」で紹介したように、mRNAにより作られたスパイクタンパクは、免疫寛容されて体内から除去されず、循環し続けている可能性がある。
この状態で、コロナウイルスに感染すると、感染増強抗体の働きにより重症化する上に、自己の免疫がウイルスだけでなく全身を循環するスパイクタンパク(を含む自身の細胞)をも攻撃する・・つまり、ADEによる致死性のダメージが懸念される。
ブースター接種は、こうならないように一定量の中和抗体を体内に維持するためのものなのかも。
感染予防も重症化防止も出来ないワクチンなので、みんなが打ってもコロナは終わらないし老人も守られないが、接種した人のADEを一時的に防ぐことは出来る・・ってか。
そう言えば、河野大臣も3回目を仄めかしてした。
【多分来年に3回目の接種 河野氏】https://t.co/WOGiQz6B61
ワクチンを担当する河野大臣は30日、対談の中で、3回目のワクチン接種、いわゆる「ブースター接種」の必要性について、「日本もたぶんどこかで3回目を打つことになるんじゃないかと思っている。たぶん来年なんだと思う」と述べた。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) July 31, 2021
さらに、ドイツやイギリスがブースター接種を決めたこのタイミングで、ファイザーやモデルナはワクチンを値上げする名采配。
ファイザーとモデルナ、EU向けコロナワクチン値上げ=FT https://t.co/RAf9HvLEVY
— ロイター (@ReutersJapan) August 2, 2021
正式承認の時期を見据え、訴訟リスクに備えた値上げなのか。それとも、単なるグローバル健康税なのか・・。
やはり、基本は自分自身の免疫を高めておくしかない。
そう言えば、ゼロヘッジさんが免疫を高める方法を紹介している。
Can Masturbation Boost Your Immune System to Fight COVID? https://t.co/NBvFyabebl
— zerohedge (@zerohedge) August 2, 2021
翻訳と実践はご自身で!
最後まで読んでくれてありがとう!