ノアの箱舟

ノアの箱舟と金融資本主義について思うこと

ノアの箱舟

ノアの箱舟をご存じだろうか。

ノアの箱舟とは、旧約聖書の『創世記』で出てくる話だ。

人々があまりに堕落していたことに神が怒り、大洪水を起こして人類を一掃することにした。

だが、正しき心を持つノアとその家族は助けることにした。神はノアに対して、箱舟を作ることと多種の動物をつがいで乗せるよう命じた。

箱舟は、ゴフェルの木で作られたとされている。なお、ゴフェルの木が何かは分かっておらず、ホワイトオークともイトスギ(夾竹桃)とも言われているが定かではない。

また、箱舟の大きさについては「長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビト」と記載されており、メートル換算すると「長さ133.5m、幅22.2m、高13.3m」となる。大きなフェリーくらいの大きさの木造船ということになる。

箱舟が完成すると、神は大雨を降らせて大洪水を起こした。その大洪水は40日40夜続き、人類は一掃された。150日かけて水が引いた後、ノアの箱舟はアララト山にたどり着いた。

その後、ノアの子孫は反映した。めでたしめでたし。

創世記の「ノアの箱舟」は大体こんな話だ。

で、このノアの箱舟だが、全くの作り話ではなく箱舟が実在すると言われてきた。

アララト山はトルコに実在する山なので、洪水伝説が本当で箱舟もどっかにあるだろって考えるのは実に自然な話だが、ノアの大洪水が起こったのは紀元前3000年頃と言われており、今から5000年近く前の話になる。

単なる昔ばなしかと思いきや、アララト山では昔から「方舟発見」の報告が相次いでいる。

そもそも、そんな昔の木造船なら朽ち果ててるんじゃないかと思うが、タールのようなもので防水コーティングするだろうし残るものなのだろうか。

以下は目撃・発見情報をまとめてみた。

  • 紀元前3世紀の歴史家が既に箱舟に言及
  • 1世紀の歴史家ヨセフスは,アララト山に箱舟があり、その残骸を持ち帰って魔除けにする話を聞いたと記している。
  • 15世紀には山頂付近で古代の箱舟の残骸を発見
  • 1839年にアララト山が噴火した際に消滅したアルグフリ村の副司教が、アララト山の箱舟から木材をはぎ取り、その板に宗教画(イコン)を書いたとされる。
  • 1883年の火山性地震で、古い木材建造物が一部露出。内部崩落の危険性があり、調査は断念
  • 1952年に、アララト山の氷河で巨大な船体らしき陰を発見。その2年後に、船を支える梁の一部らしきものを採取し、鑑定したところ、紀元前3000年 – 紀元前5000年のイトスギという結果が出た
  • 1959年にトルコ空軍が半分地中に埋まった船のようなものを撮影。現地調査により、縦150メートル×40メートルであった。このほか、空軍や人工衛星などにより、氷河に閉ざされた影を見たという報告多数で、特に北東斜面に集中
  • アララト山やその周辺の山には船型地形が多く、大きさは聖書の記述とほぼ合致(アキャイラ連山など)
  • 非破壊の地中レーダー観測も行われており、木製の内部構造も確認

などなど、真偽不明のものもあるが、比較的最近になっても数多くの箱舟目撃・発見報告がある。

ちなみに、アララト山以外でも箱舟の発見は相次いでおり、例えばパナマでは金の採掘作業中に古代の箱舟を発見したり、20世紀になってからもアラスカで箱舟が発見されている。

こうした箱舟発見報告は最近でもある。2010年のものだが、AFPBB Newsからだ。

「ノアの方舟」確率99.9%で発見と探検チーム、トルコ・アララト山頂

【4月29日 AFP】旧約聖書に登場する「ノアの方舟(はこぶね、Noah’s Ark)」を探す中国とトルコの探検家チームが26日、方舟が漂着したといわれるトルコのアララト(Ararat)山の山頂付近で、方舟の木片を発見したと発表した。

トルコと中国の「キリスト教福音派」の考古学者ら15人からなる探検チーム「ノアズ・アーク・ミニストリーズ・インターナショナル(Noah’s Ark Ministries International)」が発表したところによると、木片はトルコ東部にあるアララト山の標高およそ4000メートル地点で発見した構造物から採取したもの。炭素年代測定を行ったところ、ノアの方舟がさまよったとされる今から4800年前と同時期のものであることが確認されたとして、方舟のものであることにほぼ間違いないとの見解を示した。

探検チームに参加する香港のドキュメンタリー映像作家、楊永祥(Yeung Wing-cheung)さんは、「100%とは言い切れないが、99.9%は確信している」とAFPに語った。

発見された構造物はいくつかの部屋らしきものに分かれ、木の梁(はり)があるが、これはノアが動物を乗せた船室ではないか、と楊さん。探検チームではこの構造物について、普通の住居の残がいなどではあり得ないと結論付けたという。標高3500メートル以上で人の住まいが発見されたことは過去にないからだ。

以下略

何と、箱舟の木片を発見したというものだ。標高4,000メートルにある「構造物」から採取した木片で、約4,800年前のものということだ。残念ながら、木片がノアの箱舟だと証明することは困難だったようだが。

ちなみに、アララト山は標高5,137メートルで頂上付近は年中雪に覆われている。特に冬は入山すら困難で、探索するには厳しい環境だ。

当然ながら、箱舟の目撃報告が多い頂上付近には樹木など無い。発見された木片も、自然に生えた樹木ではないことは確実だろう。

となると、この構造物とは何なのか、と言うことになる。箱舟だとすると、4000メートル級の高さの大津波が押し寄せたことになる。

さすがにナイナイ。

とすると、この構造物というのは、神殿や寺院の類のものだったのかもしれないな。

しかし、世界中で箱舟らしきものが見つかっているという事実からは、古代のどこかで箱舟ブームが到来したことをうかがわせる。

ノアの箱舟も、元ネタはメソポタミアのギルガメシュ叙事詩と言われている。おそらく太古の昔に、大洪水により街が滅亡に瀕したことがあったのだろう。

ちなみに、マヤ神話では、創造主が何度か人間を作っては壊しを繰り返したことが記されている。しかも、そのうちの1回は大水で破壊したとある。

二回目は木で人間を造りました。子供を産むことも出来き、言葉を話したのですが魂がありませんでした。魂がないので神に感謝しませんでした。これではだめだと大水で破壊されてしまいました。

うーん、子供も作れて言葉も話すけど、魂がなく神に感謝しない。金融資本主義に傾倒してしまった今の世界のことを言われているような気がするな。

洪水に限った話ではないんだろうが、天変地異はいつでも起こり得る。肝に銘じておきたいと思う。

そういえば、最近ツイッターでちょっとした話題になっている人がいる。

その前にはこんなつぶやきもあった。

うーん、これは何を意味するのか。

神が箱舟を作れって言ってるのか。

原田武夫氏もソーラーパネル付きの携帯を推奨していたが、思い切ってこんな道具をそろえておきたい。

ポータブル電源

ソーラーパネル

ポータブル電源は、一度に出力できる電力量にもよるが、通常のコンセントも備えているので家電製品を動作させることができる。

特に10万円クラスのものであれば家庭用冷蔵庫も動作できるだろう。数万円レベルのものでも扇風機程度は動かせるし、電力を抑えれば電子レンジとかも使えるだろう。

ソーラーパネルは、ポータブル電源を充電するのに必須だ。

どちらも、価格によりその性能が明らかに異なるので、心配なら高いものを備えた方が良い。大きさ・重さも比例してしまうが…。

とはいえ、300万円かけて自宅にソーラーパネルと蓄電装置を設置することを思えば、格安で自宅を箱舟化出来るぞ。

今後、(神の怒りに触れて)金融崩壊に至れば、現金、特に日本円の価値など無くなるかもしれない。

金(ゴールド)などの貴金属もいいが、生活に必要な物資をそろえるのもあるかもしれない。


最後まで読んでくれてありがとう!