NATO vs ロシアの第三次世界大戦でドイツは消滅!?

今回は「リベラル色無き専門家が分析する真の戦況と第三次世界大戦」の続きだ。

前回までに、複数の軍事・地政学の専門家による、ウクライナ戦争ではロシアが優勢であり、ロシア・ウクライナ地域から欧米勢を駆逐するとの分析と、NATOが対ロシア戦争に引きずり込まれる(=第三次世界大戦)可能性を紹介した。

実のところ、世界では第三次世界大戦が起こる可能性を考える人が多くなっているようで、政治・世論調査を専門とするIpsos(イプソス)社によると、今後数年間のうちに第三次世界大戦が勃発すると考えている人が、調査した33ヶ国全てで過半数を超えているとか。

なお、Ipsosのウェブサイトには、「調査した33 か国では、今後 25 年以内に第三次世界大戦が起こると予想する人は併記して73%」とあるが、人が予測可能なのは数年程度であることを踏まえると、実際に数年以内の世界大戦に慄いている人はかなり多いようだ。

世界大戦の脅威を最も強く感じているのはオーストラリアで、81%の人が世界大戦の勃発を予想しており、最も少ないのは日本で51%だったとか。

日本人がアメリカの軍事・経済覇権を過信し、平和ボケしている様子が伺える・・・が、世界的には第三次世界大戦の脅威が高まりつつあると言えよう。

こうした中で、「第三次世界大戦というシナリオが動き始めた?」ではイラン・イスラエルの中東戦争から第三次世界大戦に発展する可能性を紹介し、「ウクライナ戦争が終わり欧州内戦へ、そして第三次世界大戦」では、NATO vs ロシアという欧州内戦的な第三次世界大戦の可能性を紹介してきた。

第三次世界大戦にも、いくつかのパターンが想定されるワケだが、第一次・第二次世界大戦がドイツを潰すための戦争で、主戦場がヨーロッパだったことを踏まえると、第三次世界大戦も「ドイツ潰し・ヨーロッパ主戦場」となる可能性は考えられる。

前回のブログでは、フォン・デア・ライエン欧州委員長の「ウクライナ軍の犠牲者10万」発言が、「ウクライナは負けそうなんだから早く戦争やめてくれ・・NATO vs ロシアにしないでくれ・・」との魂の叫びである可能性を紹介したが、実のところNATOは戦争に引きずり込まれそうな感じになっている。

以前にも紹介したように、ウクライナが迎撃用ミサイルを(意図的に)NATO加盟国のポーランドに打ち込み、「ロシアのせいや」と喧伝するなど、第三次世界大戦を予感させたのは記憶に新しいが、実はロシア軍もNATOの参戦を待っているフシがある。

ロシア軍は9月21日に部分動員令を発動し、対ウクライナ戦は「特別軍事作戦」から「戦争」に格上げされたが、先日のブログでも紹介したように、圧倒的に優位なロシア軍が部分動員令を発動する必要性は皆無だった。

つまり、ロシア軍の部分動員令はウクライナを念頭に置いたものではない。

では何のためなのか・・と言う点について注目すべきは、最近ザワついているセルビアのヴチッチ大統領が、ロシアの部分動員令と同日に「2ヶ月以内の大規模な世界紛争」を警告していたことだろう。

ゼロヘッジさんの記事によると、セルビアのヴチッチ大統領は・・

「私は、私たちが特殊軍事作戦の段階を離れ、大規模な武力紛争に近づいていると想定しています。そして今、問題はどこにあるのかということです。そして、特定の時間後、おそらく 1 か月か 2 か月後に、私たちは突入するかどうかです。第二次世界大戦以来見られなかった大きな世界紛争です」と彼は言いました。

と発言している。

スラブ民族繋がりで親ロシアのセルビア大統領が、盟友ロシアの部分動員令と同じ日に、数ヶ月以内の世界大戦を予想している。

このヴチッチ発言からは、ロシアの部分動員令・戦争への格上げは、対NATO戦(第三次世界大戦)を想定したもの・・と言えるだろう。

さらに、前回紹介したダグラス・マクレガー氏によると・・

ウクライナ軍は190000人まで減少して壊滅寸前となっている一方で、ロシア軍は50 万人を超える大兵力を温存しているとする。

ロシアがウクライナ戦に投入したのは、軍事会社ワグネルの傭兵集団やチェチェン兵がメインであり、ロシア軍はほぼ温存されているようだ。

NATOとの第三次世界大戦の準備万端か・・。

また、欧州勢内部でも対ロシア戦を煽る勢力が暗躍する。

まず最初に、イギリスのボリス・ジョンソン元首相だ。

彼はウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿した論説の中で、アメリカに「ウクライナに戦闘機や長距離ミサイルを供与したれや」と主張しているとか。

そんな「壊し屋ボリス」の主な主張は、

  • 和平交渉は絶対アカンで。
  • アメリカが長距離ミサイルと戦闘機を供与すれば、この戦争はすぐに終わるで。
  • エスカレートするからアカンとか言うけど、実はエスカレートを一番恐れてるのがプーチンやで。
  • だから、プーチンはエスカレート確実な核兵器とか使えないんやで。心配無用やで。

と言ったところ。

ボリス・ジョンソンと言えば、以前にも紹介したように、纏まりかけていたロシア-ウクライナの和平交渉を潰した張本人だが、今回の論説内容も戦争エスカレートを煽るものとなっている。

ただ、「ウクライナ戦争の真のターゲットはEU ユーロは崩壊へ」で紹介したように、ウクライナ戦争で潰されかけているのは実はEU(主にドイツ)だ。

さらに、米シンクタンクのランド研究所が、

  1. ドイツを弱体化させてEU内での影響力を削ぐ
  2. EUからアメリカに利益還流する
  3. そのためにウクライナで戦争を起こさせる

・・との計画書を作成していたことが報じられていることを踏まえると、「壊し屋ボリス」のターゲットはロシアではなく、EU(ドイツ)である可能性が高い。(ロシアの部分動員令と戦争のエスカレートを望むアメリカ

そして、エネルギー危機で死にそうになっているEU内部からも爆弾発言が出てきた。

ドイツ前首相のアンゲラ・メルケル氏が、ウクライナ東部(ドンバス)内戦の休戦協定「ミンスク合意」は、「ウクライナ東部の防衛力を強化するための時間稼ぎやで」と告白して物議を醸しているのだ。

ドンバスへの自治権付与など、ロシア有利でウクライナには実現不可能な「ミンスク合意」だったが、最初から履行する気ゼロだったということで、ロシア・プーチンが激怒している。

今にして思えば、あのまま内戦を続けていれば、今頃はドンバスはロシア領になっていて、ウクライナ戦争そのものが起こらなかったかもしれない。

それにしても、メルケル氏の発言からは、対ロシア戦争を見越しつつロシアに経済(資源)を全面依存する自殺行為を推進してきた・・という状況が浮かび上がる。

メルケル氏はEU(ドイツ)潰し計画の立役者だった・・!?

次にアメリカさんだが、ここに来て態度を変え始めてきた。

以前は、戦争のエスカレートを避けるため、ウクライナに対してロシア領内への攻撃をしないよう、ご指導・ご鞭撻していたハズだが、どうやらその制約を取っ払ったようだ。

ゼロヘッジさんの記事を纏めると・・

  • ウクライナによるロシア国内の攻撃について、アメリカは黙認する方向に姿勢を変化
  • 長距離兵器の供与の可能性
  • NATOのストルテンベルグ事務局長は、NATO vs ロシアの戦争&核兵器使用の可能性を示唆しつつも、ウクライナ支援は続けるべきとする。

となる。

このように、イギリス・ロシア・ドイツ・アメリカ・NATOの面々は、ロシア vs NATO(第三次世界大戦)に向けて進み始めていると言える状況だ。

ただ、ロシア vs NATOの第三次世界大戦だが、肝心要のアメリカは参戦しないか、しても大したことないかもしれない。

と言うのも、アメリカ軍に兵器類の余剰が無くなってきていることが報じられているからだ。

記事の内容としては、ウクライナに供給してきたスティンガーやジャベリン、ハイマースなどの高性能兵器含む武器弾薬類の備蓄が減少して、支援に支障が出るかも・・というもの。

ミサイルの撃ち合いを想定する欧米諸国では、まさか白兵戦になるとの想定が無かったことが理由だろう。

ただ、アメリカは余剰兵器を送っていたハズなのでタマ不足に喘ぐとも思えないし、アメリカ政府高官がわざわざ「タマ切れ」を明かすのも不自然だ。

これはロシア vs NATOの第三次世界大戦に「アメリカ、参戦できましぇ~ん」と宣言する布石なのかもしれない。

さらに、アメリカは欧州からの利益吸い上げに動き始めている。

アメリカで電気自動車やバッテリー、発電設備を製造する業者への補助金支給が盛り込まれるなど、欧州グリーン企業の利益をアメリカが吸い上げる構図が出来たため、わざわざ参戦する意欲はナッシングだろう。

ちなみに、スウェーデンの日刊紙「ニヤ・ダグブラデット」は、ドイツ軍のタマ不足も報じている。

ニヤ・ダグブラデットによると、現在のドイツ軍の弾薬は1~2日分しかないとか。

こんなん、ドイツ瞬殺やんけ。

ちなみに、ニヤ・ダグブラデットは、ドイツを弱体化させてEU内での影響力を削ぐという、アメリカのシンクタンクのランド研究所作成の計画書の存在を報じたメディアだ。(ロシアの部分動員令と戦争のエスカレートを望むアメリカ

一方で制裁を課されているハズのロシアは、巡航ミサイルを生産していることが報じられている。

兵器不足が指摘されるロシアだが、実は欧米勢よりも兵器生産能力が高いことが伺える。

ちなみに、ドイツの武器メーカーは中国からの部品供給が途絶えているため、その生産能力は大きく低下しているようだ。

NATO諸国はウクライナに兵器類を送りすぎているのは、ドイツに限った話ではないが・・ドイツさん、大丈夫なんやろか?

と言うことで、ロシア vs NATOという第三次世界大戦が起こった場合、アメリカの参戦が期待出来ないばかりか、ウクライナ戦争でタマ不足となっているEU(ドイツ)がどうなるか・・。

なお、この展開となる際に気になるのは、関係者が口を揃えて指摘する「核兵器」だろう。

この点についてだが、あれだけ核兵器使用を否定してきたプーチンが、核の先制使用を仄めかし始めているのは気になるところ。

ブルームバーグの記事には、

ロシアのプーチン大統領は、敵の武装解除を目的とした予防的な核兵器先制使用が可能であると、正式に軍事ドクトリンに加える方向で検討するかもしれないと語った。

とあり、ロシアが核兵器による予防的先制攻撃を検討している旨が報じられている。

なお、ロシアは2020年6月に核使用に踏み切る条件を公表しており、公益財団法人 日本国際問題研究所のウェブサイトによると・・

  1. ロシアや同盟国への弾道ミサイル発射に関する情報を得た時
  2. ロシアや同盟国が核兵器・大量破壊兵器によって攻撃された時
  3. 核兵器報復のために重要なロシア政府や軍の施設に敵国の干渉があった時
  4. 通常兵器による侵略によりロシアが国家存亡の危機に瀕した時

・・とあり、核兵器使用は防衛or報復に限定されており、これまでは先制攻撃の思想など無かった。

対NATO戦を始めるために、圧倒的に優位なハズのウクライナ戦で核兵器をぶちかます可能性は念頭に置いておくべきか。

なお、アメリカの著名な予言者のジョセフ・ティテル氏が、2022年10月の予言の中で・・

・・欧州の冬が厳しくなるため、石油を巡る争奪戦が激しくなることや、ドイツ等の欧州諸国での戒厳令などに触れていた。

石油争奪戦が激しくなるのは、第三次世界大戦が理由・・?

いずれにせよ、今回の戦争の最大の敗者はドイツなようで、ドイツのニュース週刊誌「シュピーゲル」からは、ドイツ軍高官による「ロシアがドイツに侵攻し、ドイツが地図から消し去られる可能性」を指摘する文書が流出したことが報じられている。

シュピーゲルは国家権力が黙殺しがちなネタを扱うメディアなので、ドイツ消滅なんてネタはシュピーゲル以外に出せないだろう。

ちなみに、ここ最近、金(ゴールド)価格が急激に上昇している。

以下は金ドルの日足チャートだ。

20221215金ドル日足チャート

今年の5月以降、ベアトレンドが継続していたところだが、11月に入ってから急騰し、強いブルトレンドに転換していることが分かる。

有事の金買い・・?

ペトロダラーが崩れかけるなど、有事の米ドル買いになっていないのに、金が高騰するとはこれ如何に!?


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