今回は、陰謀論を真剣に考えるシリーズとして、現在のキングオブ陰謀論の9.11を取り上げたい。
9.11は「アメリカ同時多発テロ事件」と呼ばれ、2001年9月11日にアメリカで発生した、一連の航空機テロ攻撃のことを指すものだ。
航空機がワールドトレードセンタービルのツインタワーに突っ込み、その後ビルが上から下へと崩壊する映像ををリアルタイムで見た記憶のある人も多いのではないだろうか。
テロリスト達が航空機をハイジャックし、乗客乗員とともにワールドトレードセンターや、国防総省に突っ込むという前代未聞のとんでもないテロ事件だ。
このテロ事件の首謀者は、アルカイダとビンラディンとすぐさま判明し、ビンラディンを匿うアフガンのタリバン政権との戦争、そしてイラク戦争へとつながっていった。
世界史の教科書で書かれるとするとこんなところだろう。
だが、この事件には教科書には絶対に書かれないような不思議な点が多い。
例えば、ビルがあまりにもキレイに崩壊したのもそうだし、ブッシュ政権がテロ情報を事前につかんでおきながらスルーしたという話もそうだ。
大した証拠もないのに、アルカイダやビンラディンを真犯人として名指しし、アフガン侵攻に至るまでが早かったこともそうだ。
こうしたことから、陰謀論者でなくとも世界テロ戦争の楮を作りたかったアメリカ軍産を中心とした勢力による「自作自演」と言われている。
今回は9.11でよく言われるナゾのうち、陰謀論の方が説得力があるものを紹介するぞ。
ワールドトレードセンタービルは爆破解体された!?
WTC(ワールドトレードセンター)ビルの崩壊が制御されたかのように見えることが、自作自演の根拠として最も指摘が多い。
このためだろうか、ビル内部から爆破されたという指摘が根強い。
以下の映像を見て分かるとおり、アメリカでビルの解体に使われる爆破解体したかのような崩壊の仕方だ。
ビルが崩壊する様子は、NHKが当時の映像を残している。飛行機が突っ込む場面からなので、見たくない人は要注意で!
https://www3.nhk.or.jp/news/special/heisei/feature-movie/feature-movie_08.html
アメリカ政府の公式発表では、ビルが崩壊した原因は、飛行機が激突した際にビル内にェット燃料が四散し、一気に燃え広がったことで、その熱によりビルを支える鉄骨の強度が大幅に低下したとのことだ。
だが、映像を見て分かるとおり、アメリカでビルの解体に使われる「爆破解体」のような崩壊に見えるのは確かだ。
最初にビル崩壊の様子を見た、アメリカの爆破による破壊痕跡の専門家である、ニューメキシコ鉱業技術研究所のロメロ副所長(当時)は、当初、ビルの崩壊は、事前に仕掛けられた爆弾によるものとのコメントを発していた。
もっとも、10日ほとで撤回され、火災によるものだというコメントになった。ロメロ副所長のいたニューメキシコ鉱業技術研究所は、米軍関連施設なので圧力が働いたと言われている。
ちなみに、政府発表のようにジェット燃料の燃焼熱で鉄骨強度が本当に落ちることについては、政府判断に異を唱える人たちによって(弁護士などが裁判を起こしている)否定されている。
最初にワールドトレードセンタービルに突っ込んだアメリカン航空11便(ボーイング767)が積載していた約1万ガロンの燃料が、理想的な条件下で燃焼したと仮定した場合の鉄骨温度が計算されている。
なお、理想的な条件とは燃料が完全燃焼し、さらにその熱は1フロアのみに集中したしたと仮定したものだ。
その理想条件下でも、鉄骨温度は最大で280度程度となるとのことだった。実際にはさらに低いハズだ。
ところが、現実の政府発表では、鉄骨の強度は600度で半分程度まで低下するところ、1500度まで上昇したためビルを支えられずに崩壊したとされている。
280度と1500度…。エライ開きだな。
仮に政府発表どおり、1500度まで鉄骨が熱せられたとして、ビルは爆破解体工事のように、上から下にきれいに崩れ落ちるものなのか。
通常であれば、建物の大きな破片が周囲に四散し、最悪の場合は建物自体が倒れたりする。周りにも被害が大きくなる。
そのため、ビルの爆破解体技術は、出来るだけ垂直に崩壊させるように進歩してきたのだ。
爆破解体の際には、最小限の爆発や火薬燃焼よる高熱で建物の構造を破壊し、ビルの自重によって内側に織り込むように倒壊させる。
そのためには、事前に建物の構造を調査し、必要な爆薬を適切な場所に設置し、爆破の順番やタイミングも含めて調整する必要がある。
そんな緻密な技術である爆破解体と同じ結果になることは考えにくい。
さらに、決定的な証拠として、ビルの崩壊現場で「サーメート(サーマイト)火薬」が検出されている。
サーメート火薬とは、金属粉末と酸化アルミ粉末を混ぜたものに着火すると、鉄をも溶かす超高温燃焼が起こる「テルミット反応」を利用した火薬だ。
超高温燃焼することから線路の溶接などで使用されているほか、焼夷弾など軍事用途としても使用されている。一度火が付いたら水では消せない位やっかいな火薬だ。
この、サーメート火薬がテロのあったワールドトレードセンターで検出された。
こうした状況証拠から、ワールドトレードセンタービルの崩壊は、旅客機の衝突で引き起こされた火災による鉄骨の強度低下でなく、爆破解体だったと考えられる。
しかも、検出されたのはナノレベルで材料を調整した「スーパーテルミット反応」を利用するスーパーサーメート火薬だった。
このスーパーテルミット反応は、米軍主導で研究が進められているがまだまだ研究途上だ。特に2001年の段階で現実的に使用できるスーパーサーメート火薬を、相当量保有していたのは米軍以外には考えられない。
さらに謎を呼ぶのが、ワールドトレードセンターの「第7ビル」も崩壊したのだ。例によって、爆破解体されたかのようにな。
ここには、飛行機は突入していない。何も問題は起こっていないのだが…間違って誰かが起爆スイッチ押したとしか考えられないんだよなぁ。
ペンタゴンの傷跡小さすぎ説
アメリカ国防総省(ペンタゴン)にも飛行機は突っ込んだ。だが、犠牲者はいない。
国防総省の建物には穴が開いていたが、めちゃくちゃ小さい。
アメリカ軍の本拠地みたいなところなので、ワールドトレードセンタービルと比べて建物の強度は相当高いのは間違いない。コンクリート何層というレベルの防御力を持つ。
だが、それにしても、周辺には飛行機の破片一つ残ってないのだ。しかも激突したのは、建物の一階部分だ。飛行機が特攻するには難しくないか!?
さらに、周辺の目撃証言では、国防総省に向かう「巡航ミサイルのようなもの」が飛んできたとある。いくら何でも、飛行機とミサイルは間違えないぞ。
アメリカ軍の侵攻早すぎ説
アメリカ政府は、テロ攻撃はサウジアラビア人のビンラディン及びアルカイダによるものと断定し、潜伏先のアフガニスタン・タリバン政権に引き渡し求めた。
しかし、タリバン政権は証拠がないことを理由に引き渡しを拒否した。国際法にのっとれば実に妥当だ。
だが、アメリカ軍のとった行動はタリバン政権への攻撃だった。
実は、タリバンは元々親米であり反ロシアの政権だった。
アメリカとしては、タリバンと仲良くすればロシアへの抑えとして活用できるほか、隣国パキスタンもタリバンとの関係が良かったことから、中国への抑えとしても活用することが出来た。
では、何故にタリバン政権に戦争を仕掛けたのか。
ハイレベルによる自作自演の疑い
実は興味深い話が、何とWikipediaに乗っている。
アーロン・ルッソとニコラス・ロックフェラーの会話
アメリカの映画監督アーロン・ルッソは、2006年に Alex Jonesとのインタビューにおいて、ロックフェラー一族でCFR(外交問題評議会)上級メンバーであるニコラス・ロックフェラー(Nicholas Rockefeller)から、911事件発生の11ヶ月前に、「New World Order」構想の実現計画の一環として次のような話を聞かされ、ニコラス・ロックフェラーのグループに参加するよう勧誘された、と言う。 この会話を発表した半年後、6年前から患っていた膀胱癌により、ルッソは死去した。トークショー司会者アレックス・ジョーンズは、アーロンが密かに「自分はずっと脅迫されていたから、ガンは攻撃によるものと思う」と語った、と明言した。
・これから「ある出来事」が起こる。
・「ある出来事」によって、米軍はアフガニスタンに侵攻する。
・さらに、イラクに侵攻して油田を確保して、中東に(米軍)基地を構築してこれらの地域を「New World Order」に取り込む。
・これらの米軍侵攻の全てが、「巨大なでっち上げ」である。
(Wikipedia アメリカ同時多発テロ事件陰謀説より)
アレックスジョーンズは、陰謀論大好きなラジオパーソナリティだ。アメリカの有名な予言者、ジョセフ・ティテルの予言にもその名前が出てくる。
なお、CFR(外交問題評議会)とは、アメリカの世界戦略を練っているロックフェラー系の機関だ。中国を引き立てて世界経済の成長エンジンにするなど、戦争ではなく経済による世界発展を望む特徴がある。
さらに、「New World Order」とは、将来的に現在のような独立国家が乱立するのではなく、世界統一政府のエリート層により、政治・経済・金融の統一や、個人レベルでの思想・行動の統制・統御を目的とする管理社会の実現を指すものを言う。
とんだディストピアだが、実は中国がちょっと先を言っている。
【ディストピア】中国ではヘルスコードでパンデミックを抑え込む
こうした表にはあまり出てこない「ハイレベル」がアメリカを動かし、9.11を引き起こした。確かに、アメリカは9.11を境に「単独覇権主義」へと突き進んだ。
9.11とはテロ事件ではなく、世界支配を目論むハイレベル層による「New World Order」実現の第一歩だったということか。
だが、実体がつかみにくいテロ組織と戦争するのなら、単独覇権ではなく国際的に協調(特にロシアと)した方が効率的だ。
ということは、アメリカ単独覇権でもって他の国を黙らせてでも達成すべき目的があったということだ。
New World Orderは実現するのか
ハイレベルが考える「New World Order」シナリオは、予定どおりに進んでいないのではないか。
確かに、米軍はアフガン侵攻後、大量破壊兵器を保有しているとしてイラクにも侵攻して、米軍基地を構築した。
だが、イラクが大量破壊兵器を保持していた証拠は捏造されたものだったことが判明して、アメリカの権威は失墜した。さらに、アメリカ軍は100万人のイラク市民を虐殺するなど、まれに見る悪質な戦争犯罪が明らかとなった。
さらに、アブグレイブ刑務所でのイスラム教徒の拷問なども発覚し、イスラム世界では、サウジやエジプトなどの親米国家が反米に転じざるを得なくなった。
しかも、イラクの石油利権は確保できなかったし、せっかく作った基地からは出ていかざるを得ない状況だ。
アメリカの代わりに、イランやロシアが中東の覇権を握った。サウジアラビアもアメリカから離反し、ロシアと共に石油暴落を仕掛け、アメリカのシェールオイル業界の社債崩壊を狙う。
中東は、既にハイレベル達が望んだ形ではない。
ここで、ジョセフ・ティテルが気になる予言を残している。
以下はブルーオーブさんのブログからだ。
イランとイスラエル、北朝鮮が問題になる。
ブッシュ政権のときに中東でひとつの国を消し去るようなことをした。
ディープステートはまだ中東を諦めていない。イランに反キリストが生まれてくると数年前に予言した。
イランの新しい若いリーダーが反キリストになる。
イスラエルにとっての脅威になり、2023年にはアメリカにとっても問題になる。
ブッシュ政権が消し去ろうとしたのはイラクだろう。フセインが倒れた後のイラクは、テロの嵐だった。
そして、ディープステートはまだあきらめていないとのこと。
以前の陰謀論シリーズでは中東戦争を考えたが、中東はイラン・ロシアを中心にまとまっていく途上にある。イスラエルも、どっちに付くのが得策かが見えてきているハズだ。
簡単に中東戦争が起こる状況ではないと思うが。
「New World Order」を目的とするハイレベル層の中で、勢力が二手に分かれているようだ。
基本的にはシナリオに従いつつも、肝心なところで失策を重ねてシナリオを台無しにする。そんな「ドジっこ」のふりをしている勢力がいるのではないか。
そのドジっこ勢力の一人がトランプ大統領と考えられるのだが。
最後まで読んでくれてありがとう!