2月23日辺りに仮想通貨が大暴落したが、その後低位安定していた。先日の、金利高騰を背景とした株価暴落でもほとんど動きが無かったが、この土日でビットコインが再度下落した。
チャートは2月28日の22時頃のモノ。
下落幅自体はそこまでではないが、先日の暴落以降の安値を更新し、さらに下値を探るような展開となっている。
このチャートは日足。44000ドル付近にサポートがありそうだが、そのサポを割り込みつつあるように見える。
このサポートラインを割り込むと、40000ドル付近にある(と思われる)サポまで下落する可能性も出てくる。2月8日に急上昇して以降の上げ幅を全て消し去りかねない。
まあ、上昇ペースが早すぎたので、その分の調整も大きいのだろう。基本的に時間足・4時間足レベルの短期ではベアトレンドに転換しているが、長期ではまだまだブルだ。
さて、先月の下落との比較をしてみよう。先月の下落については、ビットコイン暴落は続かない イギリス金融当局の警告とビットコインETFで取り上げているので参考にして欲しいぞ。
さて、これは先月の暴落時のチャート。右端のカチ上げは2月8日のやつね。
ちなみに、先月の下落はイギリス金融当局やJPモルガンの口先介入によって引き起こされたと言われている。
この時の下落幅はかなり大きく、42000ドルから29000ドルへと30%以上も下落した。1月8日に高値更新してすぐに暴落した。一定の反発を繰り返しながらも1月22日にかけて29000ドル付近まで下落し、高値更新後の安値を付けた。
その後は2月8日に大幅上昇して高値更新し、その後58000ドルまで到達した。
今回の暴落は、58000ドルの高値更新した直後に始まった。きっかけはビットコイン暴落は当局の誘導 仮想通貨高騰の背景でも紹介したとおり、イーロン・マスク氏とイエレン財務長官の口先介入だ。
ビットコインが暴落した。ビットコイン5万ドル割れ、利益確定の動きで一時10%超下落 https://t.co/Uy679RERJ4— ロイター (@ReutersJapan) February 23, 2021ちょっ[…]
現在のところ安値は44000ドル位だ。下落幅は金額で見ると前回よりも大きいものの、下落割合で見るとまだ30%に達していない。
1月の暴落と同じように動くとすると、今回の安値更新劇はまだ続く可能性がある。
連日の高値更新によってロングポジションも溜まっているだろうし、高値掴みした人たちのストップを狩尽くすまでは反転しなさそうだ。
仮想通貨は土日も動いている。薄商いの中で土日は戻すと思ったが・・この土日の下げは、プロトレーダーさんのブラック労働の賜物かな。
いずれにせよ、チャートを見る限りでは、現在のところ長期レベル(日足・週足)でも、短期レベル(1時間・4時間)でも、ロングエントリーするタイミングには見えない。
短期レベルのチャート反転を確認するとか、40000ドルのサポートライン攻防戦してからじゃないと、ロングエントリーは厳しそうだ。
どうしても買いたい場合は、長期で持つ覚悟の上で、(買い場チャンスの可能性ゼロではないので)現物打診買いにしとく程度が精一杯か。
さらに、米金利の高騰により、ビットコインから国債に資金が流れる可能性もある。
やはり、落ちるナイフを掴みに行くのはオススメしない。
さらに、グレスケのプレミアムもついにマイテンしたっぽい。
GBTCはついにディスカウントでクローズ。 https://t.co/DVTKW09NF0
— CoinCollege∛ 🌼 (@CoinCollegeTK) February 26, 2021
これまでなら「買いサイン」と捉えることも出来たが・・現在の値動きを見ると今までとは違うようだな。
また気になるのが、ビットコイン投資をしているIT企業マイクロストラテジー社の動向だ。
この暴落を受けて、マイクロストラテジー社がビットコインを追加購入している様子。
マイクロストラテジーが1,000億円相当のビットコイン(BTC)を追加購入 https://t.co/xqlQ5KLoY6 @coin_choiceより
— NE (@rteyfd) February 25, 2021
今回の暴落で追加した分を含めて、マイクロストラテジー社のビットコイン平均取得単価は、260万円程度のようだが、そのあたりの価格を狙ったオプションもあるとか。
ターゲットが20000ドル割れになってきたんかな?
50000ドルの時に有り得ない下買っておけば下げれば利食えるから本気のみターゲットではないのかも https://t.co/qQvI8UV0Ll— 天丼界の、やんちゃん (@yanyanchan2020) February 28, 2021
こうした機関投資家の防衛もあるので、20000ドルまで下がることは無いと思うが・・。
ただ、マイクロストラテジー社の取得単価を割り込んでくると、一大ネガティブニュースとして、欧米機関投資家の売りを誘う可能性も頭の片隅に置いておくか。
2017年の時は日本の個人投資家主導によるものだったが、今回のバブルは、欧米系の企業・機関投資家(イーロン・マスクとか)のポートフォリオへの組み込みが進んでいることによるものだ。
そう考えると、2017年のような「大暴落」は来ない可能性の方が高い。あの時は200万円から40万円まで80%下落だったからな・・・。
また、ビットコインは比較的「ストックフローモデル」に沿って価格推移している。
#bitcoin stock-to-flow model .. like clockwork
S2F model value increasing ~20% per month🚀 pic.twitter.com/12ohud7e0J— PlanB (@100trillionUSD) February 2, 2021
ストックフロー比率とは、「市場に存在する量(ストック)/年間供給量(フロー)」で計算されるもので、ゴールドなど貴金属の価値を測るモデルとして利用されている。
ビットコインのストックフローモデルでは、2024年には時価総額が金と同額になるとされている。
金の時価総額が12兆円ドルくらいで、ビットコインの時価総額は「1兆ドルを超えた」との報道が出ていたので、ざっくり言って12倍の伸びしろがあることになる。
ストックフローモデルによると、今年中に1000万円程度は行きそうな感じだ。また、ここ数か月の推移を見ると、本当にそれだけのポテンシャルはありそうだ。
今後は、欧米だけでなく日本の機関投資家の参入も期待できるだろうし、ストックフローモデルが示すように、しばらくは右肩上がりの推移が期待できるだろうな。
あまり期待せずに、短期トレンドが上向きに転換したことを確認してエントリーすれば、ビットコイン1000万円まで余裕を持てる魔法のポジション(プラチナチケット)を手に入れられるかもしれんぞ!
ちなみに、このビットコイン低迷の中、ツイッターの謎アカのれうういさんが上がる可能性が高いアルトコインを「Pumpコール」してくれている。
場の状況にもよるが、中には100%アップするものもあった。バイナンスに口座を開いている人は、Twitter情報を要チェックしとこう!
最後まで読んでくれてありがとう!