さて、先日のブログで中国を襲う豪雨被害や、三峡ダム決壊の可能性についてお知らせした。
三峡ダムについては、緊急放流で下流域を犠牲にしながら凌いでいるところだ。しかし、既に、長江流域の鄱阳湖(はようこ)の堤防が決壊したようだし、三峡ダムの水位も少しずつ上昇しつつある。
九州で豪雨によりかなり大きな被害が出ている。【#九州豪雨 被災地から】熊本県 #球磨村 の住宅地は激しく損壊したままで、豪雨の爪痕を残していた(2020年7月11日撮影) pic.twitter.com/GFiMX7baZM— […]
この三峡ダムが決壊すれば、武漢市や上海市など、中国の大都市が壊滅・消滅し、人的被害は4億人とも5億人とも言われている。
最悪、決壊を防ぐため下流を犠牲に放流量を増やすだろう。武漢市や成都市などは消滅するだろうが上海は何とか助かる。
しかし、決壊してもしなくても、そのような事態になれば政権を維持することは不可能だろう。このダムは中国共産党肝入りで作られたことだし。
ということで、中国の歴史を振り返ると、王朝交代期には必ずと言っていいほど、天変地異・疫病・飛蝗が付きまとう。
豪雨による三峡ダム決壊という大惨事の可能性が出てきているが、中国を襲う天変地異はそれだけではない。
このタイミングで、腺ペスト患者が確認されたのだ。
BBCニュース – 中国・内モンゴルで腺ペスト感染者 当局が予防策を強化 https://t.co/l7k9b4wyMj
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) July 6, 2020
腺ペスト患者が確認された内モンゴルでは、げっ歯類である「マーモット」を食用にしており、ペストが発生しやすいと言う。確認してみると、昨年5月にも内モンゴルでマーモットの生肉を食べた夫婦が敗血症型ペストで死亡したとの報道が見つかった。
ちなみに、ペストには「腺ペスト」「肺ペスト」「敗血症型ペスト」とあり、この中では腺ペストが8~9割を占める。14世紀の中世ヨーロッパで猛威を振るったのは、腺ペストだ。
このうち、最も危険な肺ペストが、昨年の11月頃に北京で肺ペストが確認されたことがあったが、この時も感染者は内モンゴル出身者だったな。
元キャリア外交官の原田武夫氏は、独自にマーケットやそれを取り巻く状況について、分析している。その中で、日本のデフォルトだけではなく、今冬にはパンデミックが発生時する可能性についても言及している。【原田武夫】まさかのパンデミッ[…]
この件についての続報が無いので何とも言えないが、肺ペスト発生を報告した医者や、不安を訴えるSNS投稿については、全て削除されたとのこと。
情報統制が徹底している中国だが、この肺ペストについては、完全に隔離して根絶に成功したのだろう。
内モンゴルでは腺ペストが発生しやすいことや、中国が昨年肺ペストを封じ込めたことを踏まえたか。WHOは、今回確認された中国の腺ペストについては問題ないとのことの見解を出した。
中国の腺ペスト症例、高リスクではない=WHO https://t.co/MgWeO220qn
— ロイター (@ReutersJapan) July 7, 2020
しかし、WHOはこの状況を知っているのだろうか。
中国の洪水被害を受けた都市では、ペスト感染が懸念される状況になりつつある。
鄱阳湖大水后的老鼠! pic.twitter.com/2F8ElDRD2V
— 流金迷蒙 (@bhk7fxIEUE9lSLE) July 8, 2020
ツイ主の中国語を翻訳してみると、鄱阳湖(はようこ)決壊による洪水後のネズミ、とのことだ。
洪水後で夏という、衛生面では最悪な条件が重なるときに、ネズミだ。
ペストは、ペスト菌を保有したネズミを噛んだノミが、ヒトを噛むことで感染する。また、ペスト菌を保有するヒトや動物の排泄物や飛沫感染もする。
ネズミのフンからも感染するとなると、これは厄介だ。ネズミは、ネズミ算式に増えるからな。
新型コロナが確認された当初、WHOが「中国大丈夫、問題なし」とか言っていたことを思うと、死亡フラグとしか思えないな。新型コロナは、結果としてただの風邪だからよかったものの、腺ペストは風邪じゃねーだろ。
こうして、中国の歴史上、王朝交代期につきものの疫病が人知れず拡大していく。
さらに、バッタについても深刻になってきた。
以前に、アフリカや中東で大繁殖しているサバクトビバッタとは別に、中国でバッタ(トノサマバッタ)が発生したことをお伝えした。
世界が新型コロナ禍に右往左往していた影で「サバクトビバッタ」の被害が拡大している。サバクトビバッタとは、体長4~6センチ程の大型のバッタで、アフリカや中東、インドの辺りに生息している。その寿命3~6ヶ月のなかで、2~3回の世代交代を[…]
この記事を書いたときには、中国の東北部や、穀倉地帯の黒竜江省や吉林省でも蝗害が発生していた。
ところが、このバッタたちは勢力を拡大しているようだ。
6月中旬に湖南省、東北地方で発生したバッタ災害は現在、広西省、湖北省、雲南省にも拡がり、被害が深刻なものとなっている。それらの地域はバッタで溢れかえり作物は食い荒らされ、当局も食糧不足を心配しているhttps://t.co/cLxAsTsvRL
— 大紀元 エポックタイムズ・ジャパン (@epochtimes_jp) July 6, 2020
あっという間に制圧されるかと思ったが・・・逆に勢力を拡大していたようだ。湖北省とか、洪水被害も大変だろうに・・・逆にバッタの繁殖には条件が良かったのだろうか。
さらに、ラオス国境からも別のバッタが侵入してきたとのことだ。
中国雲南省普洱市(プーアル)林業・草原局が10日明らかにしたところによると、ラオスとの国境からバッタの大群が侵入し、8日までに飛来が確認された地域の面積は累計9万8872ムー(約6600ヘクタール)に上った。https://t.co/twgrjgN0pO
— From China (AFPBB News) (@Afpbbfromchina) July 12, 2020
現地映像はこんな感じ。
Swarms of yellow-spined bamboo #locusts have destroyed about 26 square miles of fields, raiding Pu’er city, SW China’s Yunnan. The locusts are reported crossing China’s border from #Laos. Local government warns a major impending locust plague between now and September. pic.twitter.com/vqMzBVtKxK
— People’s Daily, China (@PDChina) July 10, 2020
元々、国内で発生したバッタも猛威を振るう中で、南部からも別のバッタが侵入したみたいだ。
それにしても、バッタの数が半端ない。
中国が、サバクトビバッタに困ったパキスタンに10万羽のアヒル軍団を送るというニュースが見たが、群生相となったバッタは、普通のバッタよりも味も栄養も格段に落ちる。
しかも、何でも食べるから一部のバッタは毒性を持つ。
鳥すら食べないので、アヒル10万羽送っても無意味だろ・・とは思っていたが。
火炎放射器で焼き払おうにも、火だるまになって飛び回るから、逆に危険と言う。
記事にあるように、ドローンで地道に殺虫剤を散布し続けるしかないのか。自然環境へのダメージが心配されるが・・。
この蝗害により、中国の食糧事情は供給不全に陥る。14億人が飢える事態となれば、それこそ王朝交代の合図だ。次は、農民大反乱と一部の軍閥のクーデターか。
大洪水・疫病(ペスト)・飛蝗(食糧危機)と、王朝交代に向けてすでに役満だ。
しかも、「New Federal State of China」。新中華連邦とでも訳すのだろうか。
中国からアメリカに亡命した実業家・郭文貴(かくぶんき)や、元アメリカ大統領首席戦略官だったスティーブン・バノンが関わっていると言われるほか、国際金融資本(モルガン家・ロスチャイルド家)が関わっている。
世界の根源的階層レベルで、ポスト中国共産党を考えているということだ。
「New Federal State of China」の出てきたタイミングと、中国の洪水・疫病・飛蝗を考えると、全て仕掛けられたものかもしれない。気象兵器とか。
中東では、アメリカ覇権が縮小し、代わってイラン・ロシア・中国が引き継ぎつつあるように、中国は世界でその存在感を増している。
しかも、アメリカ単独覇権体制から、多極世界への移行を進めているかのようにも見える。
この流れの中で、どういった勢力が中国共産党を潰そうとしているのか。単純に、アメリカ単独覇権の永続を望む、国際金融資本勢力ではないだろう。
そこが見えてこないので、今後の中国がどうなっていくのかも現状ではよく分からない。共産党後に中国を収める第一候補としては、「New Federal State of China」なのか。
ただ、中国では地方軍閥がかなりの軍事力を持っているため、一波乱あるかも。
そもそも、習近平・中国共産党政権が、これら天変地異を無事に収めていけるのか。しばらくは目が離せないな。
なお、日本でも小麦など中国依存の食品は多い。食糧危機への備えも必要だ。
最後まで読んでくれてありがとう!