新型コロナワクチン

ワクチンはコロナ感染対策の「切り札」にならなくなりそう

新型コロナワクチン

感染防止の切り札として、ワクチン求める声は大きい。

こうした中で、アメリカのCDC(米疾病対策センター)より、ワクチン接種を済ませた7700万人の中で、5800人が新型コロナに感染したことが公表された。

ワクチン打ったのに感染した5800人のうち、入院に至ったのは396人、死亡は74人とのこと。

同じような話は日本でも。

CDCの公表内容は、「ワクチン打っても感染する人はするよ」というものだが、ワクチン接種してからの感染判明は、わずかに0.008%(5800人/7700万人)と極めて低い。

接種開始(昨年12月20日)以降、アメリカでは人口の約3%に相当するレベルで多くの新規感染者が出たことを考えると、接種済み7700万人のうち感染者5800人(有症状者は4300人)というのはめちゃくちゃ少ない。

大半の人が感染しなければ、その分の死亡者数も減少するハズなので「9割発症しないワクチンスゲー」的な感じではある。

ただ、元々無症状(それが「感染」なのかは置くとして)が多い新型コロナでは、ワクチン接種の有無に関わらず発症しない人も多くいるし、7700万人の中で見逃された無症状者もかなりいるだろう。

また、ワクチン接種後のコロナ致死率(約1.3%)は、ワクチン打ってない場合と差大差ないが、ワクチン接種者の大半が致死率の高い高齢者なので一定の効果はあるような気もする。

ただ、いわゆる「コロナ死」は、死亡時コロナ陽性と言うだけで、本当の死因がガンでも何でもカウントされていることを踏まえると、効果は微妙かもな。

まあ、色々な要素があるので、ワクチン効果の判断は時期尚早か。

こうしたワクチンの仕組みについて、天才・苫米地英人氏が副反応の可能性も含めて語っている。

Dr.苫米地氏は、ワクチン接種によって感染の体内拡大を防ぐ抗体産生と感染した細胞を除去する細胞性免疫応答の両方を獲得できることから、出来杉なくらいよくできていると評価しつつ、リスクについても指摘している。

ワクチンが効く仕組みについて

  • mRNAの技術自体は以前からあるもの。
  • コロナウイルスがヒトの細胞に侵入する方法(ウイルスの突起(スパイク)がヒトのACE-2酵素受容体を経由)を利用するワクチン
  • ワクチンは、スパイク部分のみの遺伝子情報(mRNA)を、脂質でコーティングして細胞内に入る用にしている。
  • ヒトの細胞内のリボソームで、mRNAの遺伝情報を読み取ってタンパク質へと変換され、ウイルスの突起(スパイク)だけが作られていく。作られるのは突起部分だけなので、無害。
  • その突起が細胞の外に出るように作られており、その突起がヒトの免疫細胞に認識されて抗体が作られたり、スパイクタンパクの断片が抗原提示細胞に取り込まれる。
  • 本物のウイルスが侵入した時に、抗体がウイルスの突起(スパイク)に結びつくので、ヒトの細胞内への侵入を防いだり、感染した細胞への速やかな排除が行われる。

ワクチンは、ヒトの体内でコロナウイルスの一部(一部だけなので病原性は無し)を作り出すことでコロナの免疫を作る、というもの。

リスク等はまたの機会にするが、Dr.苫米地氏は、新型コロナがヒトに感染する際にヒトのACEー2受用体を利用することについて、「新型コロナは武漢ウイルス研究所発祥で、アメリカも関与していたとのレポートが出た」で紹介した、武漢ウイルス研究所で研究されていたコロナウイルスも、ACEー2受用体を利用することを強調していた。

やっぱりこのウイルスは人工由来!?

とにかく、ワクチンが効く仕組みから分かるように「感染」そのものを防ぐのではなく、体内に入ったウイルスの増殖を防いだり、感染した細胞を速やかに排除する免疫力をつけるものだ。

従って、期待されるワクチンの効果は、「発症防止」または「重症化防止」となる。

理論的には、ワクチンを打っても感染防止ではないので、無症状でもウイルスを排出することになり集団免疫上は逆効果となることも。

となると、ワクチンが行き渡るまでは自粛&自粛が続くほか、ワクチンを接種してないやつは悪人で、接種してれば免罪・・・と言うような風潮となっていくだろう。

では、ワクチンが行き渡れば終わりかというと、そうでもない。

ファイザーの偉い人がこんなコメントを出した。

ファイザーのブーラCEOが、接種後12ヶ月以内に3回目の接種が必要になるとか、毎年の接種の可能性を語ったとか。

ワクチン効果は永続的なものではなく、効果が落ちてくるから定期的に打ってね、ってことか。

利権のニオイがプンプンするのは置くとして、要するに1年以内に国民全員に打たないと、免疫切れの人が国内で続出する。

さらに、「意図的な世界的ワクチン不足の先に起こること」でも紹介したように、アストラ社やジョンソン社のワクチンは血栓懸念が(過剰に?)喧伝され、CDC(米疾病対策センター)等がアメリカでの接種中断を勧告するなど、事実上ファイザーやモデルナのmRNAワクチン一択の状況だ。

凄まじい製薬利権もさることながら、ワクチンは世界的に不足すると思われ、一年以内に全国民に打ち続けるのはハードルが高い。集団免疫は永遠に完成しない。

さらに、ワクチン免疫切れの人を確実に補足する名目で、「EUでワクチンパスポート導入 その目的について考える」で紹介したワクチンパスポートにも弾みがついてしまう・・。

では、仮に全ての課題クリアし、集団免疫を獲得したら自粛生活が解除されるかと言うと微妙なところ。

以前から、変異株にワクチンが効かないのでは・・などと言われていた件について、ロイターから気になる報道が出てきたのだ。

強い感染力を持つとされる「P1変異株」は、日本でも感染が拡大している「N501Y変異株」と「E484K変異株」の特性を併せ持ち、感染力が強い・ワクチンが効きにくい・以前にコロナに感染した者も感染する、などの特徴を持ち若年層の死亡者が増えてきている原因とされる。

このウイルスは、ウイルスが体内に侵入する際に使う「スパイク(突起)」のタンパクが変化しているため、そのスパイクの特性を利用するワクチンへの耐性が強まっているとか。

ただ、mRNAワクチンの技術なら比較的短時間で対応は可能だろう。懸念される副反応などが無ければ、既存のワクチンとは一線を画す未来テクノロジーだからな。

なお、日本でも「N501Y変異株」が大阪や東京で広がっており、ついに「緊急事態宣言」が視野に入ってきた。

緊急事態宣言は海外に向けて「Emergency」を宣言することとなり、欧米諸国から「オリンピック選手出さへん」と言われる理由となりかねない。

いや、もう二階さんが中止を仄めかしたし・・実際は中止決定済みか。

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AKIRAの東京オリンピック中止予言

世界中でコロナ対策の切り札としてワクチン接種が進むが、その効果は限定的なのに毎年打たなければいけない。そして、ワクチンが効きにくい変異株も出てきた。

こうした中で、東京オリンピックが正式に中止となれば、世界へのインパクトもかなりのもの。世界中で、永遠に続く自粛・永遠に続くワクチン開発と接種への道が開けてしまうのか・・。

それにしてもコロナ。症状はザコなのに感染力の強さで広がりまくる。さらに、感染の広がり度合に応じて変異を起こす。どうしてなかなか巧く出来たヤツだな。


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