2月16日にロシア軍がウクライナに侵攻する?

先週末、アメリカのサリバン大統領補佐官が、突然「ロシア軍は今にも侵攻しそうだ」的なことを言い出した。

これまでにも「ロシアはいつ侵攻してもおかしくない」とか「ウクライナをNATOに加盟させちゃうぞ」など、ウクライナ情勢を(一方的に)緊迫化させ続けてきたアメリカだが、ここにきて一線を越えてきた感がある。

さらには、メディアを通じて侵攻の具体的な日取りまで指定する念の入れようだ。

テレ朝ニュースさんによると、

ドイツ・シュピーゲル誌:「CIAは早ければ、16日水曜日にも侵攻開始の恐れがあるとNATO(北大西洋条約機構)加盟国に伝えた」
アメリカ・政治専門サイトのポリティコ:「バイデン大統領がヨーロッパ各国の首脳に16日という日付を伝えた」

とあり、「ロシア軍の16日侵攻開始」情報の出所はアメリカCIAであることが伺える。

しかし、このアメリカの一線を越えた煽りに対して、ウクライナのゼレンスキー大統領は「戦争は差し迫っていない」と反応する。

このウクライナの反応から、「アメリカ、お前もう黙れ」との本音が見える。

なお、「黙れ」をもう少し丁寧に読み解くと、「自分(ゼレンスキー大統領)の立場と権力を守るため、ロシアに侵攻させない形で解決したいです。だから余計なこと言わんといてください。」と懇願しているように見える。

ゼレンスキー大統領の本音とは裏腹に、アメリカはロシアに侵攻させたそうだ。

ただ、ゼレンスキー大統領は、あくまでウクライナのNATO加盟を目指すとしているとか。

ロシア侵攻の可能性が増したことを踏まえ、ロシアが来る前に「早くNATOに入れて!ゼレンスキー一生のお願い!」みたいな感じだろうか。

ただ、ウクライナのNATOの加盟については、自国の周辺国を欧米との「緩衝地帯」と位置付けるロシアとしては断固として認められない。

また、NATO加盟国には相互防衛義務があるため、ウクライナのNATO加盟はロシアとの全面戦争にもなりかねず、「そんなん絶対イヤやで」というのが欧州勢の本音だろう。

そんなことは百も承知のウクライナの本音については、駐イギリス大使さんが代弁している。

非常事態に生き残れるように(権力を維持出来るように?)、二カ国間協定などを模索するとか。NATO加盟じゃなくていいから、早く何とかしてぇぇ・・なんだろうか。

ウクライナにこれを言わせる辺り、本当にロシア侵攻が近い可能性を感じさせる。

また、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事からも、ロシア侵攻が近いことが伺われる。

ウクライナ東部(ドンバス)において、ロシア系住民が迫害される様子が生々しく紹介されているほか、ウクライナ国境に近いロシアのクルスクで、ウクライナのロシア系住民を迫害から守ろうとする市民活動が紹介されている。

また、ロシアのウクライナ侵攻は、ウクライナ東部(ドンバス)のロシア系住民(同胞)を守るため・・という「大義名分」を与えるとともに、ウクライナ危機とは、単なる「民族紛争」に過ぎないという内容ともなっている。

アメリカ国民が、「こんなウクライナを守って強大なロシアと戦うことに正義など無い」と考えるには充分なもので、アメリカ国内で米軍参戦が支持されなくなる可能性が出てきた。

(元々動くつもりのない)アメリカ軍が動かない正当な理由となり、ロシアに対する「アメリカは傍観します」とのメッセージともなり得るもので、アメリカ大手メディア(=雲の上の人の御意)がロシアに「侵攻してどうぞ」と言っているに等しい。

こうした状況を踏まえ、アメリカ国防総省は東欧に駐留する米軍は「ウクライナ紛争に巻き込まれない」と表明したとか。

ロシア系メディアのスプートニクによると、国防総省のカービー報道官が

東欧の駐留部隊をウクライナに展開し、作戦に参加させる計画は一切なく、これらの部隊がウクライナの衝突に巻き込まれることはないと明言した

とか。

そもそも、アメリカ駐留軍は数千人規模であり、10万人規模のロシア軍に対抗できるハズもないが・・・名実ともに、やる気の無さを認めたということか。

こうした「ロシア軍の侵攻近し」の状況を見たのか、ウクライナの首都キエフの大使館を閉鎖する動きが出てきている。

ちなみに、日本も大使館の人員を国外待避させるとともに、ウクライナ西部のリヴィウに連絡事務所を設置するとか。

こうした状況から、アメリカはロシアに「お膳立ては全て整えたぞ!米軍も動かんから、早く侵攻してくれ!16日に頼むわ!」と言ってるように見える。

やはり、侵攻は近いのか・・・。

ウクライナがドンバスに自治権を付与する平和的解決の可能性が高いと思っていたが、ロシア軍が侵攻して、ウクライナ東部(ドンバス)を併合するパターンに傾き始めているのかもしれない。

これまでに「混沌とするウクライナ情勢 ロシアを挑発するアメリカの狙い」などで、ウクライナ情勢緊迫化は、ロシアの覇権の拡大とアメリカ覇権の縮小・撤退、そして、国際金融資本の勢力も削がれる可能性が高いことを紹介したが、そのシナリオの中では最も効果的な形で決着することになりそうだ。

また、ロシア国内も動き出している。

ウクライナ東部でロシア系が実効支配しているドネツクとルガンスクを、独立国家としてロシアが承認する動きが出てきている。

ロシア下院議会が、プーチン大統領に対して両地域を独立国家として承認してくれと要請するか否かの採決が15日に実施されるとか。

当然ながら、独立承認とロシアへの編入はセットであり、ドンバスをロシア領にしちまおうという意図がハッキリしている。

ウクライナから迫害されてきた両地域にとっての悲願でもあるし、同胞を救うという点においてロシア国民からの支持も熱い。

普通に考えれば、プーチンの意図は

ロシアが両地域の独立を承認

独立後の両地域は、ロシアへの編入を希望

ロシアが編入承認してメデタシメデタシ

となる。

全てが平和的プロセスにより行われるので、無駄な軍事衝突は起こらない・・かもしれないが、ウクライナ側は納得せずロシア領となった両地域から撤退しないだろう。

ただ、その場合は、ロシアにとってウクライナが侵攻してきたことになり、国土防衛戦という大義名分が生まれ正々堂々とロシア軍を自国領土内のドンバスに派遣出来る。

欧米勢は安易に承認しないだろうが、ロシアへの経済制裁ブーメランで疲弊しなくても済むというメリットは大きい。

先に紹介したように、アメリカに動く気は無さそうだし、「ロシア軍の侵攻」ではないため欧州も動きにくい。そもそも、ウクライナはNATO加盟国ではない。

そうなると、ウクライナのワンチャンは、両地域がロシアに編入される前に行動を起こす以外に無い。それが16日なのかもしれない。

しかしながら、プーチンによる両地域の独立承認は、いくら議会経由とは言っても手前勝手感が強く、欧米勢も乗りにくいのは否めない。

では承認せずに「いい人」を演じるかと言うと、それも考えにくい。

ロシア議会がプーチンの意に沿わないことを目論むハズもなく、承認要請の採決がプーチンの御意なのは間違いないし、国民の支持を踏まえても承認する可能性が高い。

そうなると、プーチンは独立を承認する前にウクライナ軍によるロシア系住民(民兵)への攻撃を誘発し、迫害から守ることを大義名分として独立承認し自国に編入するパターンが考えられる。

そういえば、少し前にウクライナ東部で爆発があったとの報道が出た(誤報だったようだが)。

もしかしたら、ウクライナ軍の攻撃を誘発するための意図的な情報撹乱テストだったのかもしれん。

だとするなら、ウクライナ軍の暴走を誘う形でロシア軍が侵攻して紛争勃発となり、それが16日となる可能性は充分に出てきた。

そういえば、16日は仏滅だ。

仏滅(ぶつめつ)には、物事が滅する(終わる)という意味があり、仏すらも滅する大凶日だとされます。
六曜の中では最も縁起の悪い日とされ、婚礼を含むお祝い事を避けるべき日という認識が一般的です。

一方、別れたい人と別れるには適した日とされ、仏事にも適した日とされています。

カレンダー本舗より抜粋)

プーチンがお日柄を気にするタイプなののかは分からんが、紛争が起こりそうな感じはするな・・・。

しかし、紛争で多くの人命が犠牲になるのは避けて欲しいところ。CIAがオオカミ少年であることを祈るばかりだ。


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