鳴り物入りで登場したオミクロン株・・・その病毒性は「弱い」との認識が広まっており、アメリカのコロナ対策トップのアンソニー・ファウチ氏も、オミクロンの病毒性が弱いとの見解を出してきている。
デルタ以下は「ほぼ確実」=オミクロン株の重症度―米顧問
【ワシントンAFP時事】米大統領首席医療顧問のファウチ国立アレルギー感染症研究所長は7日、世界各地で感染が拡大している新型コロナウイルスの「オミクロン株」の重症度について、「(現在…https://t.co/Iak6M282Ep— 時事メディカル (@jijimedical) December 8, 2021
デルタ株以下はほぼ確実とか。なお、デルタ株は日本でも感染者が多く医療体制の問題もあって病床がひっ迫したものの、大半は重症化せず死んでいない。そもそも重症度は高くなかった。
それより低いとなると・・もはやただの風邪と言える。
この他にも、オミクロン株は風邪の原因となる従来型コロナウイルス「HCoV-229E」の遺伝子コードを有しており、感染力は強いが重症化の可能性が低い可能性を示唆していると報じられている。
オミクロン株、風邪ウイルスの遺伝物質取得の可能性=米研究 https://t.co/SyjTgXtkLC
— ロイター (@ReutersJapan) December 6, 2021
また、アメリカでは全米22州で43名の患者が確認されているが、入院は1名だけとのこと。
Of 43 Covid-19 Omicron variant cases reported in 22 states, so far only one patient required hospitalization, and there have been no deaths, the C.D.C. said. https://t.co/vSzOi3rmBT
— The New York Times (@nytimes) December 10, 2021
さらに、オミクロン株感染が拡大する南アフリカの状況を見ると・・
感染は急拡大している。
一方で、死者数はと言うと・・
前回の波とは比較にならないほど死んでない。
南アフリカの状況が報じられているが、
南アのオミクロン感染、重症化は入院患者の約3割=NICD https://t.co/Bon6tZUwnH
— ロイター (@ReutersJapan) December 9, 2021
ロイター記事によると、酸素吸入や人工呼吸器を必要とする重症患者は入院患者の31%とのこと。第1波の初期は67%、第2波の初期は66%だったことを踏まえると、半減しているとは言うものの、思ったよりも重症化している。
・・・と思ったが、この記事は「オミクロン株が出た地域において、これまでの状況と今回の状況比較に過ぎず、オミクロン株自体の話ではない。
オミクロン株のドミナンスは上がっているのは事実だが、ミスリードを誘う報道からは、オミクロン株をワクチン接種を増やすツールと捉える製薬企業さんの姿勢が伺える。
特にファイザーさん。
ファイザーさんは、「オミクロン株対応」との理由をつけて、3回目のブースター接種を必須にしたそう。
ファイザー、オミクロン変異株にはワクチンのブースター接種必要https://t.co/fSS3S1OWk7
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) December 8, 2021
ブルームバーグの記事によると、オミクロン株に対する中和抗体の水準は、2回接種した人では初期コロナと比べてたった26分の1まで落ちていたところ、3回目ブースター接種により26倍近く増加したとか。
さらに、南アフリカのアフリカ健康研究所(AHRI)の研究者がオミクロン株に対するファイザーワクチンの効果を調べたところ、ブースター接種で重症化の可能性を減らせる・・との結論に達したとの報道も。
ファイザー製ワクチン、対オミクロン株で部分的防御を提供-南ア研究 https://t.co/HFnktQEkjh
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) December 7, 2021
武漢で確認された初期コロナと比べると、オミクロン株への中和抗体の有効性は40分の1だったけど、ブースター接種したら重症化しなくなると思うよ・・という内容だ。
いずれの記事も「オミクロン株には2回接種では効果が無いが、3回打てば効果は数十倍!」という内容であり、ここから分かるファイザーさんの基本戦略は「2回でダメなら3回目打つ」という脳筋作戦そのもので、よほど今のワクチンの在庫が積み上がっていることが伺える。
しかしながら、オミクロン株はワクチン免疫逃避性が高い。
Calculating the effect of Omicron’s receptor binding domain mutations impact on antibody escape
“These scores… emphasize the ominous antigenic properties of the recently described Omicron variant”https://t.co/8SfeOGUqTt pic.twitter.com/Y12gF37ge2— Eric Topol (@EricTopol) December 7, 2021
ラムダ株やミュー株もワクチンが効きにくいと言われていたが、それを軽く超える免疫逃避性を持っている。
確かに、現在のワクチンは初期型(武漢型)ウイルスに最適化されたものだが、ここまで免疫逃避性を獲得した理由は何だろうか。
実は、ワクチン逃避性を持つ変異株が生まれたのは、ワクチンのせいだった・・・との研究結果が出てきている。
New Peer-reviewed:
“By tracking evolutionary trajectories of vaccine-resistant mutations in >2.2 million SARSCoV2 genomes, we reveal that occurrence & frequency of vaccine-resistant mutations correlate strongly with vaccination rates in Europe & America”https://t.co/8g66191TmH
— Kulvinder Kaur MD (@dockaurG) December 7, 2021
この論文(査読済み)によると、220万以上のSARS-Cov-2ゲノムを解析した結果、ワクチンの中和抗体逃避性を持つ変異株の発生頻度と、欧米のワクチン接種率が強く相関しているとしている。
つまり、人間がワクチンを打つほど、ウイルスはワクチンの無効化能力を獲得する・・ということになる。
「オミクロン株から垣間見える製薬利権」で、オミクロン株が実はヨーロッパ発祥という可能性を紹介したが、本当にそうかもしれん。
こうした点を踏まえると、「2回でダメなら3回打つ」的なファイザー社の脳筋戦略は、ワクチンを完全に無効化する変異株を生み出す可能性が極めて高い。
まあ、ワクチン免疫を回避したとしても、そもそもの病毒性が弱ければいいか・・。
いや待て。
ワクチン免疫を回避する変異株というのは「大阪大学の研究 後少しウイルスが変異するとADEの危機!?」で紹介した「デルタ4プラス」じゃないか。
簡単に説明する。
ワクチン接種すると、体内ではウイルスを抑制する「中和抗体」と、感染を促進する「感染増強抗体」という2種類の抗体が作られる。
そして、ワクチン接種から時間が経って中和抗体が減少し、体内で「中和抗体<<感染増強抗体」となった状態でコロナ感染すると重症化(ADE)する可能性があることはこれまでにも紹介したとおりだ。(新型コロナワクチンの有効性が低下?先行指標は接種が進むイスラエルとシンガポール)
また、中和抗体には、スパイクタンパクの先っぽ(RBD)に作用する「RBD中和抗体」とそれ以外(NTD)に作用する「NTD中和抗体」がある。あのデルタ株はNTD中和抗体をすり抜けるため、デルタ株に対するワクチン効果は低くなった。
そして、阪大ではさらにRBDまで変異させた「デルタ4プラス」を作ったところ、NTD中和抗体だけでなくRBD中和抗体もすり抜け、中和抗体は完全に無効化された。しかし、感染増強抗体はウイルスを認識した・・・。
つまり、ワクチン接種者は、デルタ4プラスに相当する変異株に感染した場合、重症化(ADE)する危険性が高くなることになる。
今回のオミクロンは多少は既存の中和抗体が効くようだが、ファイザーの脳筋戦略によって生まれる次の変異株は・・・。
そういえば、コロナ対策トップのアンソニー・ファウチ氏が、12月2日の段階で「オミクロン株出てきたけど、クリスマス休暇はちゃんと取ってね」としていた。
オミクロン株出現でも年末休暇プランを中止する必要ない-ファウチ氏 https://t.co/4KJGmnz8eT
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) December 2, 2021
もしかしたら、次に出てくる変異株でADEたくさん出るから、今のうちに楽しんでくれたまへ・・ということなのか!?
いずれにしても、このままワクチン接種を続ければ、ADEによる重症化事例が増加したり、自然免疫低下によりただの風邪でも重症化する状況となりそうだ。(イギリスでひどい風邪がまん延中 原因は免疫力の低下か)
しかし、これまでの製薬企業の行いを振り返ると、それが真の目的なのかもしれない。
例えば、過去の豚インフルエンザの事例。
1976年2月、ニュージャージー州のアメリカ陸軍訓練基地で、複数の兵士が呼吸器疾患を発症したほか、19歳の兵士が死亡した。
この原因は、新たな「豚インフルエンザ」とされ、スペイン風邪の再来を恐れたアメリカでは、CDCの進言もありフォード大統領が先頭に立って大規模なワクチン接種プログラムを開始した(同年10月)。
この結果、4600万人ものアメリカ人が接種を受けた。
ところが、ワクチンを接種した500人以上が神経障害(ギラン・バレー症候群)を発症したほか、30人以上の高齢者が不可解な死亡をした。
ワクチンとの因果関係は不明としつつも12月16日にプログラムは中止された。なお、インフルエンザでの死亡は1名のみだった。
問題はこの後だ。
アメリカのCBSテレビの「60MINITES」というドキュメンタリー番組において、この問題が取り上げられた。
番組の概要はこんな感じ。
- 最初に死亡した兵士は、体調が悪かったのに訓練に参加して亡くなった。
- 救命措置(人口呼吸)を施した上官は感染せず、他の発症者もほどなく回復した。
- 世界中で他に豚インフルエンザの感染は確認されていないのに、ワクチンキャンペーンは進められた。
- ワクチンによる神経障害の可能性を知りつつ、それは国民には伏せられた。
- 広告塔としてワクチン接種したとされた著名人は、実際には接種していなかった。
豚インフルエンザは全く流行してなかったのに、さらに神経障害の可能性が分かっていたのに、ワクチン接種を進めたというものだ。
なお、インフルエンザによる死者は最初に死亡した兵士1人しかおらず、しかも豚インフルではなく単なる季節性のインフルエンザだったとか。
そう、製薬企業やCDCは「製薬利権」の名のもとに「豚インフルエンザ危機」を作り出し、必要のない危険なワクチン接種を進めたということになる。
今のコロナ危機と状況は同じか・・・。
さらに驚愕なのが、この豚インフル用ワクチンは、実は製薬企業が豚用に作ったワクチンだったと言われている。
医療殺戮(ユースタス・マリンズ著)
ところが、ワクチン接種した豚の多くが死んでしまったため、養豚業者は怒ってワクチンを買わなくなった。
ワクチン在庫を抱えて困った製薬企業は国を動かして豚インフル危機を煽り、大量に売れ残った豚用ワクチンを人に接種したとか。つまり、余った豚用ワクチンを廃棄せず、人に転用して在庫整理したということになる。
そういえば、2009年の新型インフルエンザ騒動も「豚インフルエンザ」だった。
4月に豚インフル由来の新型インフルエンザが見つかった。その時点で確認された症例は、いずれも通常のインフルエンザと変わらなかった・・が、いきなりパンデミック宣言となった。
並行して、多くの新型インフル死亡事例が報じられて恐怖感が煽られた。
しかし、実態を見ると発熱があれば特段の検査ナシに「豚インフル」とされていたり、さらに検査キットの精度も低く、豚インフルと診断された事例でも、本当は季節性インフルだった可能性が高かったとか。
完全に作られたパンデミックだったワケだが、予防接種やタミフルは飛ぶように売れたし、国も大量に備蓄することとなった。
こうして見ると、「薬を売るためには病気を作って危機を煽る」ことが繰り返されてきたと言えよう。
今のところ、次なる病気はワクチン接種で変異した免疫逃避株によるADEという可能性もありそうだ。
いずれにしても、オミクロン株に対するワクチン効果や病毒性から、ワクチン接種は全く不要と言えそうだが、さらに進められることになるだろうし、メディアも全力で煽るだろう。
その一例がこの記事。
米のオミクロン感染者、多くがワクチン完全接種済み=CDC https://t.co/j9iY637EwK
— ロイター (@ReutersJapan) December 11, 2021
上でも紹介した、アメリカのオミクロン株の状況を報じた記事の日本語版だ。
米国内で確認されたオミクロン感染者43名のうち34名はワクチン接種済みで、さらに34人中14人は3回接種していた。なお、43名のうち1名は2日間入院したが、他は軽症とのこと。
オミクロン株の病毒性が弱いとする記事かと思ったが、最後にある「・・ワクチンを接種することでオミクロン株に対する予防効果が高まることが初期データで示された・・」との言葉。
いや・・どう読んでも「ワクチン効いてない」or「オミクロン株弱い」やろ・・・。
最後まで読んでくれてありがとう!