戦争

ウクライナで激化する戦闘はウクライナ政府が望んだこと?

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さて、先日のブログで紹介したように、ウクライナ東部地域におけるウクライナ軍とロシア系武装勢力と間ドンパチが始まった。

ウクライナ政府は東部地域(ドンバス)が悪いと言い、ドンバスやロシアはウクライナが先にやったと言う感じで、永遠に真実は分からないパターンのやつだが、現実の戦闘は激化する一方だ。

アイデンティティーが「ロシア」のウクライナ東部地域(ドンバス)2州では、予備役も召集する総動員令がかけられた。

ドンバス2州の主張では、ウクライナ軍が国境付近に集結するなど、事態の緊迫化を受けた総動員令だとか。

ウクライナ側としては、対抗して総動員をかければ、ウクライナ国内におけるロシア人(同胞民族)の保護を理由としたロシア軍の侵攻を招く可能性もあり簡単には動けない。

ただ、現状ではウクライナ国内における「内戦」の域を出るものではなく、ロシア軍が出てくる「戦争」になるような状況ではないため、過度に騒ぎ過ぎな気もする。

しかし、ウクライナ側には兵士や民間人の犠牲者も出ていることなど、状況の悪化が報じられている。

民間の幼稚園に砲弾が直撃したとか。

この幼稚園についてはやらせのニオイも感じられなくもないが、砲弾の打ち合いになっているのは事実なようだ。

また、ドンバス側も相当な砲撃を受けているとか。

ウクライナ軍とロシア系武装勢力との間で、砲弾の打ち合いになっていることが伺える。

とは言え、2014年にウクライナ軍とドンバスのロシア系武装勢力との間に戦いの幕が上がり、2015年に停戦となってからも、両者の間では小競り合いが頻発している。

砲撃の応酬などは今に始まったことではなく、ここ数年で双方合わせて1万人以上が犠牲になっているし、ロシア軍10万が侵攻してきたワケでもないことを考えれば、報道には「今さら感」がある。

また、うっかりロシアの介入を招きかねないのに、今になってウクライナがドンバスの紛争行為を抑えようとせず、むしろ激化を煽っているのは、ちょっと理解に苦しむ。

実のところ、紛争を激化させたいのはウクライナ・・そんな意図が見える報道が出ている。

実は、12月に就任したばかりのドイツのショルツ首相が、2月14日にウクライナを訪問している。

そして、この際にウクライナのゼレンスキー大統領が、ショルツ首相からミンスク合意の履行を強く求められたことを、ウクライナメディアが報じている。

さらに、このウクライナメディアによると、ショルツ首相はウクライナの次に訪問したロシアで、

ミンスク合意に規定されている立法作業を開始することをゼレンスキー大統領との交渉で「確固たる約束」をしたと述べました。

とか。

報道にある「ミンスク合意に規定されている・・」は、まさにロシアが求めている「ドンバスへの自治権付与」であり、ショルツ首相はロシアに対して「ゼレンスキー大統領にドンバスへの自治権付与に向けた準備をさせてまっせ」と言ったことになる。

ウクライナは、欧州勢からミンスク合意の履行(=ドンバスへの自治権付与)を強く求められており、欧州勢はウクライナにこそ譲歩を求めていることが明らかだ。

そして、このウクライナメディアは、ドンバスの状況が悪化している間は交渉・調整が出来るハズもなく、「状況が落ち着くまでは何も出来ねーぜ」というゼレンスキー大統領にとっての言い訳になっているとしている。

つまり、ゼレンスキー大統領にとってドンバスの状況悪化は「天の恵み」で、この状況が続く限りミンスク合意の履行(ドンバスへの自治権付与)には手がつけられなくてラッキーと言うことのようだ。

こうした状況を踏まえると、アメリカがロシアの侵攻を煽り倒している理由が見えてくる。

つい最近も、バイデン大統領は「ロシアが侵攻決断したと確信」としている。

先日の16日侵攻説がガセネタだったことを踏まえると、既にオオカミ少年になっている感じは否めない。

また、ゼロヘッジさんによると「数日以内にロシアが侵攻する」と言う根拠は、バイデン大統領の「感覚」だとか。

ロシアが「数日以内に」ウクライナに侵入するという「感覚」があるとのことだが・・

おまえは何を言っているんだ

何を言っているんだ。

さらに、ロシア軍司令官にウクライナ侵攻命令が下されたとアメリカ当局が公表した。

アメリカは「ウクライナの紛争には派兵せぇへんで」と表明している中にあって・・・オオカミ少年感が半端ない。

さらに、16日の侵攻に備えてたアメリカは、インテリジェンス拠点だったキエフ大使館をコンピューター等を破壊した上で閉鎖した。

当然ながら、情報収集や工作能力は大きく低下していることに加え、ゼレンスキー政権へのバックアップ能力も低下している。さらに、ロシア侵攻を煽り倒している間は、大使館を再開させられない。

ウクライナの「ミンスク合意履行」という裏事情を踏まえると、アメリカの動きは「ロシア敵視」ではなく、ウクライナに対する「圧力」以外の何者でもないことが分かる。

なるほど、バイデン大統領の「感覚」と言うのも一理あ・・・ねーな。

また、アメリカの「伝家の宝刀」経済制裁についても、アメリカの銀行がロシアの大手銀行との取引を禁止するに止まりそうだ。

国際送金は、SWIFT加盟の中継銀行(コルレス銀行)を経由して行われるが、ロシア大手銀行に限定してそれを禁止する制裁に、どこまで実効性があるかは微妙だ。

何せ、ロシアは独自の送金ネットワークSPSFを構築している。

ロシア国内では、SPFS加盟銀行数はSWIFT加盟銀行数を上回っているとか。この他にも、約90ヵ国の銀行が加盟する中国の送金システムCIPSもあるし、相互通貨による直接取引も行われている。

この経済制裁はあまり意味のあるものとは言えない。

このような経済制裁案からも、ロシア敵視と言うよりは、ウクライナへの圧力という面が強そうだ。この程度の経済制裁なら、発動させて米ロ間の緊張を高める演出も出来そうだし。

ただ、ウクライナも、アメリカの「ロシア来る来る詐欺」に対して「ロシアの侵攻はない」と言い続けてきている。

先のウクライナメディアの記事にあるように、ミンスク合意履行したくないからドンバスで砲弾を打ち合う・・と言うのはちょっと違う気がする。

そもそも、ゼレンスキー大統領がいくらコメディアン俳優出身とは言え「ドンバス情勢が悪い間はミンスク合意履行に手を付けなくて済む」なんてことが許されるハズもない。

恐らく、ゼレンスキー大統領は、ミンスク合意履行に当たっては、自身の支持層である国内の欧米グローバリスト勢力を黙らせなくてならないので、その目眩ましとして紛争激化させている可能性が高い。

考えてみれば、現在はウクライナ国境地帯にロシア軍が集結しているにも関わらず、ウクライナ軍がしっかり反撃しており、うっかりロシア軍の侵攻を招きかねないような対応だが・・・そういう事情によるものなのか・・。さすが、コメディアン俳優大統領やで。

こうした状況を踏まえると、ロシアの動きも「圧力をかける」という自国の役割を果たしていると見るべきか。

ただ、展開する軍の規模が大きすぎることから、ウクライナへの単純な圧力以外にも、ゼレンスキー大統領がミンスク合意履行に失敗した場合に、ドンバスを早々に鎮圧して併合する・・というBプランの準備でもありそうだ。

であるなら、ドンバス紛争が下火になってウクライナ情勢が落ち着いたとしても、ミンスク合意の話が聞こえてこない場合はロシア侵攻となりそうだ。その場合は、寝耳に水的にマーケットが混乱するだろうから、ある意味ではチャンスでもある。

そういえば、前のブログでも紹介した原田武夫氏のこの動画。

原田武夫氏は、この動画の中でウクライナ情勢に関するのは以下のとおり。

  • 昨年よりジュネーブで行われている米露二国間協議において、ゲームのルールを決めたから。
  • 危機感が高まっていったところで、和平仲介者(バチカン?)が表れると思われる。
  • バイデンの上にはフリーメーソン(フィラデルフィアロッジ)がいるが、プーチンはメーソンのトップクラスの人
  • プーチンはかつて(旧東ドイツの)ドレスデンにいたが、あの辺りはミュンヘンと並ぶフリーメーソンの中心地
  • 旧東ドイツ国旗にも、コンパスと鎚というフリーメーソンの図柄が描かれている。
  • 元々の欧州の中心は、岩塩や銀が取れるドナウ川の源流~中流の辺りであり、ここで世界史は動く。
  • 従って、プーチンは偶然の人ではない。
  • なお、意外なタイミングで開戦することもあるが、開戦してもしなくてもマーケットは上がる。
  • カナダの混乱は、2024年のアメリカ内戦に繋がるものではないか。

バチカンの仲介の話が出ていたが、これはミンスク合意履行の目途がついた頃になるのだろうか。

また、「意外なタイミングでの開戦」も匂わせていたが、これは一見「落ち着いた」頃に突如開戦することなのかもしれない。

それにしても、フリーメーソントップのプーチンさん。

教科書が絶対に教えない 闇の世界史(ウィリアム・G・カー 著)

ロシアの周辺情勢を片付けているのは、「4回目ワクチン接種に見るイスラエルの役割とアルバートパイクの計画」で紹介したように、今後の世界革命の達成(世界統一政府樹立)を目指し、3度目の世界大戦を起こすための準備なのだろうか・・。


最後まで読んでくれてありがとう!