電子書籍

Amazon Kindleのオススメ書籍紹介!「明治維新という名の洗脳」

電子書籍

どんなジャンルの読書でも、知識を豊かにすることで人生を豊かにし、また、脳の働きを上げることでやりたいことだけをやって、楽しく生きることにつながるものであることを確信している。

ということで、手の出しやすいAmazonの定額読書サービスである「プライムリーディング」や「KindleUnlimited(キンドルアンリミテッド)」で読むことができる書籍のうちで、オススメのものを紹介するぞ!

今回紹介する本は、最近KindleUnlimitedの対象になった本だ。

これまで紹介した書籍

Amazon Kindleのオススメ書籍紹介!「アマテラスの暗号」

Amazon Kindleのオススメ書籍紹介!「年収が10倍になる速読トレーニング」

AmazonKindleのオススメ書籍紹介!「最後の医者は桜を見上げて君を想う」

AmazonKindleのオススメ書籍紹介!「世界史とつなげて学べ 超日本史」

オススメ書籍紹介!「お金の流れで分かる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」」

今回オススメする書籍がこれだ!

明治維新という名の洗脳(苫米地 英人 著)

本書は、脳機能学者やコーチングの専門家として活躍中の苫米地英人の著作だ。

わずか150年ほど前の明治維新だが、様々な資料や証言、研究結果が交錯し、未だにナゾの多い明治維新について、氏が改めて調べ考察した結果を記したものだ。

苫米地氏は脳機能学者であり、地下鉄サリン事件などを引き起こしたオウム真理教関係者の洗脳を次々と解いていき、オウム教団からは警察よりも恐れられたといった経歴を有するなど、「洗脳」についての専門家でもある。氏の著作には他にも「洗脳」を扱ったタイトルがあるが、そのなかでも本作は明治維新をテーマとしていて非常に分かりやすい。

本作では、これまで触れられることの無かった明治維新の核心に迫りながら、現代まで続く国民に対しての「洗脳」についても指摘している。

明治維新は、国を憂う幕末の志士たちが日本のため、幕府を倒し開国に導いた素晴らしき偉業である、とされているが、歴史の真実を紐解いていくと実は全く異なるものだった。

カネを儲けたいという外国の巨大金融資本家たちと、討幕を目指す薩長の思惑が一致したときに、資本家達に巧妙に仕掛けられた罠にハマり、現代に至るまで、日本の一部の既得権益者の利益に繋がる構造が出来上がってしまった。

実際に現代に生きる我々が洗脳されているかどうかは別にしても、江戸時代以前と明治以降で(特に太平洋戦争以降)国民の意識や考え方が、拝金主義に偏る方向に変化してしまっているのではないか、と思うことはままある。

本書はそんな疑問にも答えてくれるし、歴史資料の解釈や正確な判断がいかに困難なものであるかについても、良く分かる一冊だ。

苫米地氏は本書において、明治維新関連の資料に当たりつつ、氏の持つ圧倒的な知識量や分析能力の下で、その資料の意味する事実は何であったかということを丁寧に説明している。

例えば、特別会計がなぜ存在するかについて。

明治維新以降、当時のいわゆる長州藩(正確には萩藩というらしいぞ!)の維新志士たちが明治の元勲として現代につながる政治体制を築き上げた。

その長州藩(萩藩)は、年貢収入だけでは立ち行かなかったため、倉庫業や金融業、果ては密貿易まで手を出し蓄財した。この財は決して表に出ず、民が死のうとも藩の判断で藩のために使うカネ、撫育金(ぶいくきん)であった。

一志士が派手に遊び明かすことにも使われたほか、戊申戦争では幕府に勝利したチカラの源、撫育金の重要性を理解していた明治元勲たちは、当然に同じシステムを導入した。そして現代の特別会計につながっている。特会は、国会や国民のチェックを受けず、一般会計が大赤字でも何ら関係なく存在している。

なお、特別会計は一般会計の3倍位の規模のカネがあったような気がするぞ。約300兆円くらかな。すげぇカネ持ってるな、日本は。このカネに群がるのは、未だに長州の系譜の者たちだ。

 

 

おじさんは、イギリスやフランスといった海外勢力が、遠くて未開の島国の幕府や一地方勢力の薩摩・長州に肩入れしていた理由について、正直、良く分からなかった。高い武器が飛ぶように売れるからかな、位だった。

今回、本作でも内戦により武器が売れるから、という点は認めつつももう少し突っ込んだ検証を行っている。幕末の日本において次々と海外資本の銀行が作られていた事実から、(詳細は省くが)戦時国では金融が最も儲かる産業であり、ロスチャイルドなどの国際金融資本が関わっていたことが述べられている。

幕末の一連の内戦の裏側で国際金融資本が暗躍し、金融知識に疎かった明治の元勲達から日本の富を吸い上げていったのだった。

また、オマケのような扱いではあるが、坂本龍馬についても触れられている。龍馬の役割とともに暗殺された理由や犯人についても述べられているのであるが、なんと、当時の事実をキチンと調べていったら坂本龍馬の暗殺の真相にたどり着いたとのこと。この観点、非常に面白い。

これらはじめ、本書では明治維新が「素晴らしいことだった」という側面ばかりが強調されているが、実は成功の裏では通貨発行権を握るような巨大な国際金融資本に支配されており、その富の搾取体制は今に至るまで続いていることを述べている。

全部が全部、氏の検証や推測どおりではないとは思うが、明治維新というものを改めて問い直す必要性を認識するきっかけとなる名著だと思う。

もし、今の日本が、一部の者だけが甘い汁を吸いいたずらに富を海外に流出させ、国力の低下を招くような体制であるとするならば、改めなければならない。

とはいえ、これまでも改めようと動いた人はいたと思うが、おそらくスキャンダルとかで失脚していったんだろうな。例えば、米中等距離外交を唱え米国と一定の距離を置く一方で中国との接近を試みた田中角栄は、ロッキード事件により失脚した。これを偶然と見るか否か。

話がそれたが、原田武夫さんなどが予測している今後の金融危機(デフォルト!?)などは、本当に起こるとするならば150年以上続いた明治維新体制を変え得るチャンスなのかもしれないな。150年分の相当な痛みは伴うが。

最後に、Amazonの電子書籍端末「Kindle」についても紹介しておくぞ!

電子書籍端末としてラインナップは、廉価版・普通版・高級版の3機種あるが、真ん中のPaperWhite(ペーパーホワイト)が、お値段と性能のバランスが良くてオススメだ。

モデルは広告付き、wifiモデルがいいぞ。広告付きと言っても、Kindleのイメージ画像みたいなのが使い始める時に表示されるだけだから、全然気にならないぞ。もちろん、本を読んでる最中に広告が出ることはない。ちなみに、防水だ。

また、バッテリーも一日の使用時間にもよるが、週一回程度の充電で十分だ。

ちょくちょくセールで9,800円くらいになっているので、その時の購入がオススメだ!

Kindle Paperwhite(キンドルペーパーホワイト)


最後まで読んでくれてありがとう!