中国のメディアが、山峡ダムの歪みについて報じたようだ。
中国官製メディアは7月18日、三峡ダムについて「変位、漏出、変形」が見られたと報じた。昨年にもインターネット上で同様の指摘が出ていたが、当局は否定した。
https://t.co/HxytagVPel— 大紀元 エポックタイムズ・ジャパン (@epochtimes_jp) July 20, 2020
中国メディア「新華社通信」と言えば、中国共産党おかかえのプロパガンダメディアだ。そのメディアが、中共政府が全力で否定する山峡ダムの変形が見られたと報じた。
おじさんは、ダムの構造からして変形はあり得ないのではないかと思っていた。
歪みの根拠として示されていたGoogleMAPについては、航空写真を繋げる際に歪んで見えることがあり、さすがに歪んではいないと思っていた。
中国の三峡ダム(さんきょう)が決壊しそうというニュースが入ってきた。というか、既に一部決壊しているという話も・・・。中国の三峡ダムが一部決壊し、下流に被害が及んでいる?6月17日となっている。 https://t.co/7icNb4[…]
ところが、エポックタイムズが報じたところによると、
新華社通信は、三峡ダムの運営部門の観測記録では「ダムの変位、漏出、変形」が見られたとした。しかし、変位などに関する詳細を明示せず、「(各数値は)正常範囲内にある」と強調した。
とのことだ。
中共メディアが、わざわざ「山峡ダムは歪んだけど、問題ないよ」って報じた目的は何だろうか。
まず考えられるのが「報道が真実」というパターンだ。
つまり、本当に三峡ダムに歪みは生じているが、許容範囲内ということ。
この場合の報道の趣旨は、ネット民が歪んだ歪んだうるさいから、「はいはい、歪んでますよ~。でも問題ないすよ~」というタイプのものになる。いわば、ネット民のガス抜きだ。
しかし、中国共産党に対する民衆の信用が薄いことを考えると、ガス抜きと思ってやったことが、思いもよらず独り歩きしてしまうことがある。
中国共産党としては、問題がないなら何も言わない。多少問題があっても言わない。問題が大きければ仕方がないから矮小化して言う、というのが基本スタンスになるだろう。
この観点から考えると、歪みの度合いが非常に大きく、危険水準に達していることが誰の目にも明らかで、誤魔化しきれなくなり、一応「歪んだ」と認めたというのが正解な気がする。
報道では「歪みは問題ない範囲」としているものの、現実には歪みは危険水準に達していそうだ。
とはいえ、三峡ダムに流入する水量は、18日~19日には毎秒61000㎥ほどだったが、現在では30000㎥程度に減っているようだ。
しかし、放水量は流入量がピークだった18日から変わらず40000㎥/秒であり、下流は壊滅的な洪水被害となっている。
また、三峡ダムの水位だが、ピーク時は164.58mだったが直近では1.2mほど低下しているようだ。まあ、あんまり変わらない。
雨の中心は長江上流部から離れつつあるようで、このまま行けばダム決壊はどうにか免れそうだ。
しかし、まだまだ正念場は続く。
長江支流のダム爆破、洪水リスクの緩和で 中国・安徽省https://t.co/judxTO4tYh
中国の一部地域で豪雨が降り続き河川が増水する中、同国東部の安徽省で、当局は19日、洪水による切迫した事態を緩和するため、ダムの一部を爆破した。地元メディアが報じた。— AFPBB News (@afpbbcom) July 20, 2020
長江支流の堤防を爆破して、水の流れを変えて安全な遊水池に洪水の水が流入するようにしたようだ。これにより、上流部での堤防決壊は避けられるようだが・・・。
それにしても、わざわざ堤防を破壊しなくてはならないとは、尋常ではない。それにしても、遊水池がいっぱいになるのも時間の問題かと思うが。
なお、この遊水地は普段は畑として使用されていたようだ。
この辺りは、かなりの穀物地帯のハズだし、地殻には南京という大都市もあるし・・・農作物に都心にどの程度の被害が出ているのだろうか。
中国では、被害状況がなかなか公表されないので推測に過ぎないが、農産物への甚大な被害が出ているだろう。
その被害の規模にもよるが、中国は世界中から金に糸目をつけずに買い漁るだろうから、今後は日本の食料輸入への影響も出てくるだろう。そういった点では、他人事じゃ無い。
ともかく、中国西部の豪雨は収まりつつあるとはいえ、冒頭に紹介したように、三峡ダムの状況は相当に悪く、予断を許す状況にはない。
上流部に降り注いだ雨水の流入は続くし、水位も思ったよりは下がっていない。各地の堤防やダムも限界なので、水害はこれから被害が拡大する可能性が高い。
今後、中共政権の求心力が低下することも十分に考えられるし、それに伴い、尖閣周辺などでの軍事行動が過激化する可能性もある。
これは、国民の目を背けるためではなく、軍が習近平のコントロール下ないか、少なくともガス抜きを必要とする状況となっていることが疑われる。
中共政権は、アメリカ・トランプから「デカップリング」を仕掛けられている。来るべき「ドル崩壊」の影響を受けずに済むよう、ドル経済圏から距離を置かせるというトランプの配慮だろう。
しかし、米中デカップリング下の中国にとって日本の戦略的価値は計り知れないほど大きいハズだ。本来はもっとすり寄ってきてもいいと思うんだが・・・時期を見ているんだろうか。
トランプは中共政権を生かすつもりかもしれない。だが、「New Federal State of China」のバックにいるモルガン家やロスチャイルド家等、国際金融資本勢力は中共政権を潰すつもりだろう。
中共政権を潰すため、今後どんな手段に出てくるか。
さらに、中国では気になる現象が起こっている。
中国の音が一番やばく聞こえた。。2011年くらいから鳴ってるらしいが全然知らなかった。なんか獣の声ですよね、これ。霊界の魑魅魍魎という感じがします。#アポカリプティックサウンドhttps://t.co/eh9pyI3xLl
— Sachi (@Sachi69162572) July 20, 2020
アポカリプティックサウンドとは、『ヨハネの黙示録』にある、世界の終末を告げる天使のラッパの音ではないかという説がある。
地震の前兆や巨大な地滑りなど、大地が動く際に怪奇音がすることがあるというが・・・万が一に大きな地震が起こったら、三峡ダムも中共政権も本気でヤバいぞ。
最後まで読んでくれてありがとう!