ウクライナ危機

ウクライナへの戦車供与によりドイツvsロシアの直接戦争へ

ウクライナ危機

先日より話題となっていたウクライナへの戦車供与について、アメリカとドイツがついに決断した。

この報道で影響が大きいのは、アメリカのM1エイブラムス戦車ではなく、欧州各国に2000両も配備され事実上の欧州標準となっているドイツ製のレオパルト2戦車の供与が決まったことだろう。

欧州諸国がウクライナにレオパルト2を供与するには、生産国ドイツが「兵器移転承認」する必要があるため(兵器を勝手に第三国に移すことは不可)、反ロシア急先鋒のポーランドはじめ欧米諸国から「早く承認しろ」「お前んトコも出せや」的な圧力がかかりまくっていた。

ロシアとの経済的分断によりエネルギー高騰等に苦しむドイツは「ア、アメリカさんが出すなら・・」と判断をアメリカに丸投げしたものの、戦車供与に消極的だったアメリカが「じゃ出すわ」となったため、涙目ドイツはしぶしぶ戦車供与するハメになった。

当然ながら、戦争の実害を一手に引き受けるドイツ国民は、ウクライナへの戦車供与に大反対であり、相当な人数が参加する大規模デモが全国的に頻発しているとか。

アメリカに抗えないショルツ政権の姿は岸田政権を彷彿とさせ、ドイツの困窮は続きそうだ。

・・が、実のところドイツは困窮だけでは済まないかもしれない。

メドベージェフ元大統領は欧州分裂からの第三次世界大戦を予測する」や「ウクライナ戦争の真のターゲットはEU ユーロは崩壊へ」等でも紹介したように、ウクライナ危機の真の目的は「ドイツ(EU)潰し」だ。

そして「ドイツ潰し」という点で、第一次・第二次世界大戦とウクライナ戦争の狙いは同じであり、EU=拡大ドイツ(ドイツ第四帝国)という点を踏まえれば、ウクライナ戦争のエスカレート・長期化は、EU崩壊・欧州内戦(第三次世界大戦)に至る可能性を高めることになる。

つまり、ドイツによる戦車供与とは「ウクライナ勝利へのゲームチェンジャー」ではなく、「ドイツ vs ロシアの直接戦争にステージアップするためのゲームチェンジャー」である可能性が高い。

この点について、ドイツ外相さんが「ロシア vs ウクライナ」から「ドイツ(EU) vs ロシア」となったことを、公式に認めているとか。

MEGAUPLOADで知られる実業家のキム・ドットコムさん・・インターネットの自由の闘士を自認するだけって、鋭いツイートを連発する。

まあ、ドイツとしては「EUで団結しようぜ」くらいの意気込みなのかもしれんが、実のところ、ロシアと直接対決になればEUは分裂する可能性が高い。

親ロシア傾向の強いクロアチア大統領は、「ワシらは戦争しとらんけど、ドイツは70年前より良い結果になるといーな(他人事)」と述べているとか。

と言うことで、戦車供与を機にロシア元大統領のメドベージェフ氏が予測するEU崩壊(&ユーロ崩壊)に向けて事態は動き出したようで、ドイツのショルツ首相が戦車供与に抵抗していたのも納得だ。

さて、ウクライナに供与される戦車だが、アメリカからはM1エイブラムス戦車31両、イギリスからはチャレンジャー2戦車14両、ドイツはじめ欧州各国からは50~60両程度のレオパルト2戦車が供与される予定でなので、合わせて100両程度の戦車が戦場に投入される(レオパルト2はもっと増えそう)。

いずれも性能ではロシア戦車を遥かに凌駕するが、ディーゼルエンジンのレオパルト2と異なり、M1エイブラムス戦車はジェット燃料のガスタービンエンジン搭載で燃料補給に難あり仕様となっているほか、イギリスのチェンジャー2戦車は60トンというヘビー級仕様でウクライナ国内の橋を渡れず、砲弾も欧州標準ではないという問題を抱えている。

つまり、アメリカとイギリスが供与する戦車は単なる数合わせで実態は「レオパルト2」一択であり、それだけドイツは決定的な決断をした(させられた)と言える。

こうした中で、ロイターさんから非常に気になる記事が出ている。

この記事が紹介する専門家さんの見解は、「アメリカのエイブラムス戦車は高性能やけど、数が少ないしメンテも複雑だから戦況を覆せんやで」というもので、暗にドイツ(EU)にさらなる戦車供与(=独露戦拡大)を求めるものとなっている。

確かに、ウクライナに供給される戦車は高性能だが、航空支援ナシの戦車では戦略レベルでの劣勢を覆すには至らない・・という点で、このロイター記事の見解は正しいと言える。

問題なのは、この「正しい見解」を述べたスティーブン・ビドル氏が、アメリカ外交問題評議会(CFR)の国防政策担当非常勤上級研究員と言うことだろうか。

CFR(アメリカ外交問題評議会)とは、アメリカ政界の奥の院とも言えるロックフェラー系の超党派シンクタンク組織であり、支配者層の意向を公表する組織と言えるものだ。

当然ながら、その基本戦略は「アメリカの世界覇権撤退・グレートリセットの実現」であり、この報道の「ドイツはもっと戦車送れ」はそこに繋がると見て間違いなさそう。

さらに、このロイター記事の最後には・・

ドイツの情報当局は、東部戦線におけるウクライナ軍の死傷者が1日数百人に及んでいるとみている。

・・の一文がある。

ウクライナ軍の死傷者1日数百人というのはロシア系の情報と同じなので正しいと思われる。

また、ロイターと同じく左派リベラルメディアの代表格とも言えるCNNは、アメリカや欧州諸国が、ウクライナにドンバス(ウクライナ東部)の要衝バフムートからの撤退を促していることを報じている。

ウクライナ軍はバフムート防衛戦で多大な犠牲を出しており、既に持続可能な状況ではないため、欧米勢はバフムートから南部方面への戦力移動を促しており、暗にバフムート陥落を認めている。

これらの記事は、ウクライナ軍の損耗が激しく、戦争継続が困難になっていることを示唆している。

こうした状況を踏まえると、ロシアの核兵器使用を誘発しないよう見送ってきた戦車供与が突然実現したのは・・

CFR「そろそろウクライナも限界やし頃合いやな。ドイツに第三次世界大戦やらしたれ。」

・・との御意が下ったからだろう。

ロシアとの経済関係回復こそが国益のドイツが、第三次世界大戦の主役になりかねない戦車供与を渋ったのは至極当然なのであった。

ちなみに、ウクライナ軍の損耗は本当に危険水域なようで、ウクライナ国内では拉致さながらの強制徴兵が行われているとか。

また、ウクライナはEU諸国に、ウクライナ人男性をウクライナに送り返すよう要請しているとか。

ウクライナ人に対して容赦ないウクライナは、ウクライナ在住外国人にも容赦はないようで、ウクライナ国内のハンガリー人が強制徴兵されて多数が戦死しているとして、ハンガリー外相が激怒しているとか。

ハンガリー外相が怒るのは当然だが、気になるのは、ウクライナ西部(スロバキア国境付近)のトランスカルパチア(ザカルパッチャ)州のハンガリー人が徴兵・戦死させられていることを問題視している点だろうか。

これについては、「メドベージェフ元大統領は欧州分裂からの第三次世界大戦を予測する」で紹介した・・

4. ポーランドとハンガリーは、旧ウクライナの西部地域を占領する

・・とのメドベージェフ予測を思い出す。

ハンガリーは同胞民族(ハンガリー人)を守る国家としての義務を負っていることから、ハンガリー人の強制徴兵を阻止するために、ウクライナ西部を自衛占領する可能性が出てきた。

ロジックとしてはロシアのウクライナ侵攻と全く同じであり、親ロシアのハンガリーが実行する可能性はかなり高いと言える。

なお、ハンガリーと同じくウクライナ西部を狙うポーランドさんは、ドイツに戦争への圧力をかけると共に、自国の軍事力強化の一環として、エイブラムス戦車の配備を進めていることを誇示する。

・・・これは、戦争のドサクサでウクライナ西部を狙ってますわ。

話が逸れた。

ここまでをまとめると、既にウクライナは戦争継続出来る状況にはないため、ドイツ戦車の供与によりドイツ vs ロシアの直接対決に発展させてドイツ(EU)を潰す・・というのが、CFR(アメリカ外交問題評議会)=支配者層の御意なのだろう。(NATO vs ロシアの第三次世界大戦でドイツは消滅!?

そして、CFRの御意に従ってドイツを戦車地獄に引きずり込んだアメリカの次なる動きは、まさかの「手を引く」のようだ。

先のロイター記事では、CFRがドイツ(EU)にレオパルト2戦車のさらなる供与を求めるなど、ウクライナ支援をドイツ(EU)に押し付けている様子が伺えるが、さらに「ウチのエイブラムス戦車なんだけど、春には間に合わないからヨロ」と言い始めたとか。

確かに、戦車は操縦+部隊運用で数ヶ月の訓練を要するので、各国の戦車が戦場に投入されるのは3月頃の予定となっている・・が、アメリカのヌーランド国務次官の発言は、それすら間に合わないというものぽい。

また、米シンクタンクのランド研究所からは、「ウクライナ戦争は早く終わらせた方がアメリカにとって都合がええやで」との警告が出てきた。

ランド研究所曰く、アメリカにとってウクライナの領土奪還やロシアの弱体化にメリットはないし、戦争がエスカレート・長期化するとロシアが勝ってしまう可能性もあるため、これ以上の支援継続はリスクが利益を上回るんだとか。

実に妥当な警告だが、ランド研究所と言えば「NATO vs ロシアの第三次世界大戦でドイツは消滅!?」で紹介したように、ドイツを弱体化させるためにウクライナ戦争を起こす・・との計画を練り上げたシンクタンクだ。

現状では、ドイツ・ロシアは経済的に分断され、ロシアの格安ガスで経済発展したドイツは大打撃となっており、ランド研究所の計画どおりにコトが進んでいる。

そして、ドイツにレオパルト2戦車を供与させた上でアメリカが手を引けば、「NATO(アメリカ主体) vs ロシア」から「ドイツ(EU) vs ロシア」の欧州内戦=第三次世界大戦となり、ドイツ(EU)を潰すというランド研究所の計画は達成されることになる。

ちなみに、元アメリカ陸軍大佐でトランプ政権において国防長官顧問を務めた軍事アナリストのダグラス・マクレガー氏も同様の指摘をしている。

マクレガー氏によると、ロシアは軍事的な強さだけでなく、経済・金融制裁への耐性も高かった一方で、ウクライナ軍は150000人の死者・深刻な物資不足を抱えて弱体化しており、欧米勢がいくら支援しても敗北する可能性が高いとする。

ランド研究所の指摘に近い。

さらに、ロシア側からは、第三次世界大戦へと発展する懸念が出てきている。

メドベージェフ元大統領は、欧州の戦車投入によって戦争がエスカレート(=第三次世界大戦)した際には「全て粉々になる」との表現により、核兵器の使用を仄めかしている。

さらに、この記事ではドイツの空軍大将(退役済)でNATO 軍事委員会の元議長のハラルド・クジャート氏は、アメリカがドイツ・ロシア間の紛争へと導いたことや、それに甘んじたドイツ政府を批判していることも報じられている。

と言うことで、ウクライナはもうダメなので、アメリカやポーランドは嫌がるドイツをドつき回しつつドイツ(EU) vs ロシアの第三次世界大戦の舞台が整え、アメリカはひっそりと手を引く状況になりつつある。

ちなみに、ここ最近ではウクライナが(今さらながら)汚職撲滅に精を出していることが報じられている。

アメリカの自動車メーカーから人道目的で提供された高級SUV社をネコババして乗り回していたティモシェンコ大統領府副長官や、食糧や発電機の調達に関して市場価格と乖離した高額契約を締結し、差額をポッケナイナイした大統領補佐官や副大臣、国防当局者や地方知事など、計12名がクビや辞任に追い込まれているとか。

IMF融資はじめ欧米諸国からの支援を受けるに当たり、ウクライナが襟を正している・・とのウワサもあるが、これらクビ・辞任に追い込まれたエライ人達は「ロシアと和平交渉すべし」と真っ当な主張の持ち主だった可能性も指摘されている。

トランスペアレンシー・インターナショナルによる2021年世界腐敗ランキングでは、ウクライナは122位 /180ヶ国となっており、汚職はウクライナの日常だ。

ただ、旧ソ連では、汚職のまん延=政権の意に沿わない人物を好きなタイミングで更迭・粛清可能ということと同義であった。

ウクライナはその伝統を受け継いでいるだろうから、ここ最近の汚職撲滅は「対ロシア和平派の粛清」という可能性は充分にある。

なお、先日はヘリ墜落によって、内務大臣はじめ内務省の高級官僚が全員死亡している。

単なる事故なのか・・汚職してなかったから実力行使されたのかは不明だが、いずれにせよ、ウクライナ政府内で「和平」は禁句になっている可能性が高い。

ウクライナでは野党党首が国を追放されており、特段驚くことではないが、戦争はエスカレートすることはあっても止まることは無さそうだ。

ちなみに、ラスベガスで開催された武器の見本市に、世界中のバイヤーが殺到しているとか。

ゼロヘッジさんによると、日本含め欧州やアジアの多くの国々が、ウクライナや台湾での戦争リスクに備えて参加しており、あの中国や北朝鮮ですら非公開のイベントに出席したとか。

世界の軍事関係者は、第三次世界大戦を意識し始めている?


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