new corona pandemic

原田武夫氏の語る新型コロナパンデミックとオリンピック中止を経て変わる価値観

new corona pandemic

新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、NYダウや日経が暴落したほか、旅館などインバウンドを当て込んだ観光業界の苦境など国内外で混乱が広がっている。

また、感染拡大しているイタリアでは武漢さながらの都市封鎖が進んでいるほか、封鎖された各都市ではすでにパニックが起こっているようだ。

以下はロイターから。

伊ミラノでスーパーの棚がからっぽ、新型ウイルス感染が欧州最悪(字幕・25日)

新型コロナウイルス感染が拡大しているイタリア。スーパーマーケットではパニック買いが起きており、ミラノでは24日、棚がからっぽになった店も。在庫はまばらで、ツイッターに投稿された画像では完全にからになった倉庫もあった。イタリアでの感染拡大は欧州域内で最悪の状態。政府は現在、拡大防止措置を取っている。

ミラノの混乱はまだまだ序章だろう。

このほか、イランでは保健省のハリルチ次官の感染が判明している。日本で言えば、厚生労働大臣か事務次官辺りだろうか。

一国の感染症対策のトップがいきなり感染した状態で会見をするというオドロキだ。しかもイランの致死率は10%を越える水準となっておりかなり高い。

こうした混乱は日本でも広がりつつあるが、日本政府にとって一番の衝撃は、IOC委員パウンド氏が5月までにウイルスを抑制出来なければ、オリンピック中止や分散開催をほのめかしたことだろう。

戦争以外での中止となれば前代未聞だが、東京都や日本がこれまでに負担してきた費用はまんま負債になり、さすがの東京都の財政も傾く。

不動産や建設業界の落ち込みをはじめ未曾有の大不況となる可能性が高い。

まあ、その頃までに感染が落ち着いてなければ、世界中パンデミックでオリンピックどころじゃないだろうけどな。

さて、そんな中でこんなニュースがあったのをご存知だろうか。毎日新聞からだ。

中国、日本に新型コロナの検査キット提供 「ウイルスとの戦いに国境はない」

在日中国大使館は、日本国内での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国が日本に検査キットを支援したとホームページで明らかにした。大使館によると、14日に1万2500人の検査キット250箱を国立感染症研究所に無償提供した。

日本政府としては、ありがた迷惑だろう。手軽に検査出来るようになると、感染者が何千人も出てきてしまって、オリンピック開催に影響が出るからだ。

医者が必要と言おうが検査をさせない「感染が確認出来なければセーフ」理論で感染者(感染を確認した者)を増やさないようにする必死の努力がムダになってしまう。

ちなみに、検査キットの無償提供は2月14日で、記事が出たのが25日だ。中国では大きく報道され、日本の支援に対する返礼として好意的に受け止められているようだ。

オリンピック開催のために、国のプライドを押し通す段階ではないと思うが、マスコミも忖度して報道しなかったようにしか見えないな。内容もめちゃくちゃアッサリしてるしな。

さて、先日リリースされた原田武夫氏の英語ブログで、日本政府を筆頭に感染拡大の隠蔽を予見したかのような記事があったので紹介したい。

以下は原田武夫氏のブログからの抜粋だ。英語ブログの機械翻訳なので、変な日本語は勘弁して欲しい。

Outbreak of “TOKYO Virus” and Le Chatelier’s Principle

日本の安部政権は、オリンピックを実現するために関連組織や団体に大きな圧力をかけるほか、「お金」(戦後の日本スタイルのソフトパワー)によりWHOが非常事態宣言を出すのを思い止まらせる。

安倍政権はそれら工作に成功し、武漢ウイルスはあたかも何も起こらなかったかのようにすぐに治療される。

しかし、これが最後の物語の本当の始まり。

WHOによりパンデミックは撲滅されたとされるが、特に日本はオリンピックにより、中国人を含む膨大な数の外国人観光客で活気づいているため、ウイルスの変容は止まらない。

最終段階として、今年の5月か6月に東京で新しいタイプのウイルスが発見され、日本の大都市からのパンデミック第2波は、オリンピックと日本の社会経済の将来見通し双方にとって悲惨なものとなる。

5月か6月にパンデミック第2波とあるので、7月開催のオリンピックが中止になるのは間違いないようだ。

だが、その前に新型コロナウィルスの収束が宣言されるものの、それが虚偽でありオリンピックに沸くインバウンド景気の中で、変異した「東京ウィルス」がパンデミックするということが予測されている。

ええ・・・そこまでやるか!?

時系列的には4月には小康期となり5月にウィルス撲滅が宣言されるのだろうか。だが、水面下でウィルス感染は広がり続け凶悪な変異を遂げるのか。

当然オリンピックは中止。世界からの非難はシャレにならないレベルだろうな。

そして、その後の不況から日本デフォルトまでは、原田武夫氏が繰り返し言っているとおりだ。

だが、原田武夫氏はこの悲劇的な混乱の経験により、日本は世界に先駆けて価値観の転換が起こるとしている。

つまり、金融資本主義のようなカネが中心ではない社会への転換を「日本が率先する」ということであり、それが原田武夫氏の言うパックスジャポニカ(日本による世界平和?)へと繋がるものだろう。

さて、価値観の転換とは何ぞや?と言うのが正直なところだろう。

そんな中で、混乱の極みにある武漢市で人々の価値観の変化が一足先に始まっているようだ。以下は産経から。

武漢封鎖1カ月…まるで戦時の籠城「多くの死別が身近に」

「多くの死別が身近に起きた。家族を大切にしなければとの思いが深まった」

武漢市のIT関連企業に勤める女性(38)が21日、メール取材に応じた。武漢の封鎖当初は当局の措置を軽く受け止め、どこか面白がっている気分もあったという。だが肺炎の症状を悪化させながら病床不足で入院できない人々の悲痛な訴えを多く見聞きし、重苦しい気持ちになった。「心がマヒしている部分もある。今起きている全てが早く終息してほしい」

中略

女性は、友人8人が感染した。このうち親友は父が入院できないまま死亡、母も入院中だという。

武漢では、こうした家族間感染で“一家全滅”を招いた悲惨なケースもある。中国メディアによると、武昌病院の女性看護師(59)が14日に死去。同日、その弟の映画制作会社幹部(55)も亡くなった。きょうだい2人は1月下旬から2月初旬にかけて死去した両親を看病していた。

以下略

この取材に応じた武漢市の女性は、病や身近な人の死を感じることで、価値観に何かしらの変化が生まれたことを語っている。

中世ヨーロッパでは、ペストにより人口の3割以上が死んでいった。当時の人々にとっては「昨日まで生きていた隣人が今日は死ぬ」など、死が非常に身近なものだった。

そこで生まれたのが厭世感(メメント・モリ)だ。

Wikipediaを見ると、メメント・モリは、ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」「死を忘るなかれ」という意味の警句だ。

さらにキリスト教世界では、死への思いは現世での楽しみ・贅沢・手柄が空虚でむなしいものであることを強調するものであり、来世に思いをはせる誘引となったとある。

元々の「いつか死ぬことを忘れるな」から時を経て意味が少し変わって行ったが、特に「現世での楽しみ・贅沢・手柄が空虚でむなしいもの」という点は重要だ。

今の世の中は、目的は無いがたくさんカネが欲しい、カネさえあれば何でも出来る、カネをたくさん持っているやつがエライ、カネを儲けるためなら何をしてもいい、など金融資本主義が跋扈している。

通貨発行権者が自由に産み出せる幻の価値しかないカネと引き換えに、生活を犠牲にさせられたり、殺人事件まで起こっている。

カネとは社会生活を円滑にしたり、自分のやりたいことを達成するために存在する単なる道具であって、カネそのものが目的とははなり得ない。

目的と思わされているだけ。本当に大切なものに気がつくべき状況にある。メメント・モリの「現世での楽しみ・贅沢・手柄が空虚でむなしいもの」=おカネだ。

こうした価値観が変わるためには死を身近に感じるという経験を通じて、カネそのものは何の価値も産まない、ということを心から理解する必要があるようだ。

歴史的には、このような価値の転換がルネサンスに繋がった。

中世ヨーロッパの人々は、戦争やペストが猛威を振るった暗黒の時代で、短い一生において自分は何を大切にすべきか、を真剣に考えたんじゃないかな。おカネではなく。

まずは、パンデミックや日本のデフォルトという状況下を生き残ることが重要であって、無価値になるカネをいくら持っているかなどは何ら重要ではない。

それが、新たな時代への第一歩だ。


最後まで読んでくれてありがとう!