アメリカ全土の一般家庭あてに、中国から謎の種子が送られてくるという事案が頻発しているようだ。
全米に郵送された正体不明の種子、全50州が警戒呼びかけ https://t.co/EYKXng7jlp
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) July 30, 2020
差出人の多くは「China Post(中国郵政)」からとなっているようだが、受け取った人たちは注文した覚えが無いという。
箱に入っていることもあれば封筒に入っていることもあるようで、その形態は様々だが、品物欄には「おもちゃ」「宝石」などと記されているようだ。
内容物のタネも様々な種類のものがあり、一部はスイレンであることが確認されている。
アメリカ農務省は本件について「調査中」としているが、タネが届いた場合は当局に連絡することや、タネが侵略的外来種である可能性も踏まえ、決してタネを蒔かないよう案内している。
侵略的外来種とは、外来生物のうち天敵となるものがいないなどの理由で、異常に繁殖してしまい周辺の生態系を脅かすものを言う。
日本の葛(くず)も、海外では狂暴な侵略的外来種として位置づけられているぞ。
なお、中国外務省は、「China Post(中国郵政)」は差出人が勝手に名乗っているだけとしており、調査のためタネを返送するよう求めている。
なお、この件について、元中国共産党員で日本に帰化したジャーナリストの鳴霞さんは、種子の危険性を訴えている。
月刊中国で鳴霞さんが報じている内容は以下のとおり。
- アメリカ農務省によると、アメリカ各地の少なくとも27州に正体不明のタネが大量に届けられている。
- 1人の女性が、このタネを植えて放置していたところ、その植物は大きくなったものの、周りで栽培していた他の花は枯れていたという。
- このタネが何の植物なのかは不明だが、他の植物を枯らすほど強いようだ。
- この女性が農務省に相談したところ、抜いて燃やすこと。また、どのような細菌が付着しているか分からないので、しっかり手を洗うように指示を受けたという。
おお・・おそロシア。いや、中国か。
他の植物を枯らす・・・ってところが気になるが、ツイッターではこんな報告も上がっているぞ。
中国から送られてくる謎の種は「ジャイアントホグウィード」説が濃厚。
世界一猛毒な草で高さは4mまで成長、2万粒の種を周囲にばら撒き繁殖させる。
毒性は触れただけで火傷のような症状が出た後、一生火傷のような跡が残る
狩る時には全身防護服が必要で、下手に切ったら液が飛び散り目を失明させる pic.twitter.com/kc4kc8lgMM— 東欧鉄道@コロナウイルス情報発信中 (@City_Railway) August 1, 2020
鳴霞さんが話を聞いた人は、もしかしてこのジャイアント・ホグウィードを植えてしまったのかもしれない。
まあ、届いたという人がネットにアップしている種子には様々な種類があるので、全部がジャイアント・ホグウィードというワケでもないようだが。
だが、謎のタネが配られる目的が不明なうちは、安易に栽培しない方がいいようだ。
アメリカでは「ブラッシング詐欺」の可能性が指摘されている。
ブラッシング詐欺とは、ネット販売事業者が良い評価レビューを書くために、見ず知らずの他人に、注文も受けていない商品を手あたり次第に送り付けることを言う。
ツイッターではこんな報告も上がっている。
全米で問題になっているらしい、中国郵政から謎の種が届くというやつ。
これのこと…なのか……?
開けてもーたよ。
どうするよ。アマゾン用に使っている住所に届いたから、確実にアマゾンから情報が漏れた。
なんの種だ?? pic.twitter.com/PTXS6ac3AI— きのこますお🍄 (@KinokoMasuo) July 29, 2020
Amazon様から情報が洩れているかどうかは不明だが、ショッピング用の住所に届いているところを見ると、本当にブラッシング詐欺なのかも。
それに、中国→先進国の郵便物の配送費用は、先進国持ちということになっているので、業者さんは発送費用がほとんどかからないからな。
タネの発送ルートも追跡できるっぽい。
中国からのタネの件調べてみたら、何とちゃんと追跡できた
今疑わしい点が、一つは左上のfromは浙江省のSUZHOUって書いてるのに、電話番号は広東省のSHENZHEN
それに最初の追跡は2月に韓峰というスタッフが直接空港の海関で受付したのに、7月アメリカ到着してたがまだ目的地に送達してない状態
謎。 pic.twitter.com/14KcphY36L— 茶禾チャカ (@chaka0609) July 30, 2020
うーん、やっぱりブラッシング詐欺なのだろうか。
ところで、この謎のタネはアメリカだけでなく日本にも続々と届けられているようだ。
突然届いた「謎の種子」、日本各地で続々報告 送付元は中国…狙いは何なのか#アマゾン #中国 #種子 https://t.co/xUEBF3cECZ
— J-CASTニュース (@jcast_news) July 31, 2020
農水省は、この謎の種子が届いた場合の対応として、植物防疫所へ相談を呼びかけている。
見たところただのタネのようだが・・・とんだトラブルの種になるんだろうか。
おそらく、そのうち「謎のタネ植えてみた」というYouTuberが出てくるのは間違いない。というか、既に蒔かれているような気がする。
鳴霞さんが報じたような、「周りの植物が枯れて・・・」ということにならないといいんだが。
陰謀論みたいだが、中国父さんならやりかねないと思えてしまうのが何とも。
陰謀論ついでに、こんなツイートを紹介したい。
F1iko-rugeitsu
cyuukaranotanegakoraisyudattara
watashiwacyuugokunoseigiwoshinjimasu
imiwakaruyone??
wakaruhitowakakusanshitekudasaikorewatotemojyuuyounakotodayo
— TreYegL (@trieyegle) July 30, 2020
全部ローマ字で読みにくいが、普通に日本語で書くと投稿が消されるとのこと。
このツイートに出てくる「F1」というのは、子孫を残す能力を持たない(雄性不稔)一代限りの品種を指す。
詳細は、以前に書いたブログの冒頭で説明しているぞ。
ここ最近は新型コロナウィルスの話ばかりだったので、今回は違う話題を。F1品種をご存知だろうか。様々な品種を掛け合わせた「第一世代」はメンデルの遺伝法則により優性遺伝が現れる。これを野菜作りに応用すれば、色んな品種の掛[…]
この謎のタネが、遺伝子組み換えのF1品種なのか、それとも自然に存在する固有種なのかをツイ主は気にしているようだ。
そして、固有種であれば中国の正義を信じるとのこと。
そして、この謎のタネがF1品種であり、本当の送り主も中国だった場合は、悪は中国と指摘。
tanegamoshiF1deokurinushigahontounichuunara.akuwachuudesyou.
tanegamoshikoraisyudeokurinushigahontounichuunara.akuwabeidesyou.
— TreYegL (@trieyegle) August 1, 2020
逆に、そうでなかった場合は、悪はアメリカか。
アメリカと言うよりは、国際金融資本勢力なのだろう。
F1品種を一般家庭にバラまくのは、日本の至る所で様々な種類の遺伝子組み換え植物を繁茂させることで、国産の農産物に遺伝子組み換え品種を紛れ込ませようとしているのだろうか。
単なるブラッシング詐欺の線が濃そうだが、果たして!?
ところで、タネつながりでおじさんがオススメする作物は、ずばりモリンガだ。
モリンガは、北インド原産の植物で、ミラクルツリー(奇跡の木)とも呼ばれている。
栄養価が非常に高い植物で、ビタミンA、B1、B2、C、Eや亜鉛やカルシウムなどのミネラルのほか、食物繊維や必須アミノ酸を含んでいる。
味はやや苦めだがクセはなく、サラダにしてよし、お茶にしてよしだ。
謎のタネを栽培するくらいなら、モリンガ栽培をオススメするぞ!
最後まで読んでくれてありがとう!