昨日のブログで、日本国内には既に相当数の感染者がおり、しばらくすると大都市を中心に散発的に感染者が出てくる旨を書いたところだが、なんと国内で2名の感染が確認された!
以下はロイターからだ。
都内のタクシー運転手と和歌山の男性、新型ウイルス感染を確認=報道
[東京 13日 ロイター] – 国内メディア各社は13日、東京都内のタクシー運転手の男性が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと報じた。
NHKによると、タクシー運転手の男性は70代で、中国人とみられる客を乗せたことがあると話しているという。厚生労働省が感染経路を調べている。
一方、共同通信によると、和歌山県は13日、県内在住の50代日本人男性が新型ウイルスに感染したと明らかにした。
さらにAbemaTVではタクシー運転手についてもう少し詳しく報じている。
新型コロナに感染の70代の都内個人タクシー運転手 先月29日に発熱、今月6日から入院
13日に新型コロナウイルスに新たに感染が確認されたタクシー運転手は、先月29日に発熱し、今月6日から入院していたことがわかった。
新たに感染が確認されたのは都内に住む70代の個人タクシー運転手の男性。厚労省などによるとこの男性は先月29日に発熱、今月6日に病院に入院し、きょうになって陽性反応が出たということだ。
男性はタクシーで羽田空港を行き来し中国人観光客を乗せたと話している。チャーター機やクルーズ船以外で国内で感染が確認されたのは今月5日以来となる。(ANNニュース)
以下は共同通信
タクシー運転手と医師肺炎感染
東京と和歌山、国内で確認相次ぐ
厚生労働省などによると、東京都内のタクシー運転手の男性が新型コロナウイルスに感染していることが13日、確認された。和歌山県も同日、県内に住む50代の日本人医師の感染を確認したと明らかにした。医師は病院勤務の外科医。
厚労省が感染経路を調べている。政府関係者によると、タクシー運転手の男性は「中国人らしき客を乗せた」と話している。
国内で感染が確認されたのは、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船者を含めて249人となった。
ちなみに、別のニュースからだが、タクシー運ちゃんは羽田空港から中国人旅行客を乗せたようだ。また、和歌山県の医師は男性で渡航歴や中国人との接触はなく、医療関係者の感染は国内で初とのことだ。
そしてAbemaTVから。
神奈川の80代女性が死亡 新型コロナウイルス関連で国内初
加藤厚生労働大臣は13日、緊急の記者会見を開き、神奈川県の80代女性が肺炎できょう死亡し、新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した。
国内で新型コロナウイルスに関連した死亡者は初めて。
この女性は、死因が肺炎とのことでウィルス検査したら新型肺炎(COVID19)だったようだ。こんなおばあちゃんが普通に感染する状況だ。
いずれ3名も感染経路はともかく、状況はかなり深刻と言ってもいい。
とりあえずだ。新型コロナウィルスは、そのステータスを「感染力に全振り」したかのようなウィルスだ。今のところは。
その感染力だが…
- 不顕性(無症状)感染や潜伏期間中でも感染するステルス性
- 飛沫感染に加えエアロゾル感染など、インフルエンザを優に超える感染力
- マスク無しで接近すれば15秒で感染
- 潜伏期間は最長24日。当然、その間も感染力は保持し続ける
マスク無しだと、15秒で感染する。しかも潜伏期間中もだ。さらにエアロゾル感染(事実上の空気感染)もする。
東京のタクシー運転士の場合、1月29日に発熱とあるので、1月中旬頃に感染した疑いが強い。しかも2月6日に入院して今日(13日)に感染が判明する遅さだ。
この運ちゃんが感染したと思われる1月中旬以降にタクシーに乗ったお客さんは全員感染している可能性が高い。個人タクシーでないとすれば、タクシー営業所も危ないし、立ち寄ったコンビニやパチンコ屋など至るところでウィルスが拡散している恐れがある。
運ちゃんから感染したリーマンが会社で、取引先でいたるところでウィルスを拡散しているだろう。毎日満員電車で通勤していれば、もう万人単位で感染しているだろう。
また、運ちゃんに(家族がいれば)家族も感染しているだろう。小学生の孫がいたとして、孫が感染していたら学校単位で感染拡大の恐れだ。インフルエンザの学級閉鎖どころの騒ぎではない。
ましてや東京だ。感染者1人から1000人単位で感染する恐れが強い。日本政府は、中国の武漢封鎖ような「東京封鎖」など絶対に出来ないので、感染はどんどん拡大する。
なにせ、神奈川県在住の80代おばあちゃんまで感染しているのだ。すでに年代コミュニティの垣根を越えて感染が拡大しつつあると見るべきだ。
和歌山の医師も心配だ。勤務医とのことなので、当番で内科もこなしていて風邪ひいた患者さんを見た際に感染したなどのタイミングも考えられる。病院の他の医師、看護師、事務員ほか外来患者・入院患者問わず感染が拡大している恐れがある。
病院は患者の受け入れ停止を発表してようだが…。
東京も和歌山もそして神奈川もクルーズ船 ダイヤモンド・プリンセス号の比ではないヤバさだ。
和歌山と言えば、自民党の実力者 二階俊博幹事長のお膝元だ。今頃心中穏やかではないだろう。ようやく本腰入れて対応に乗り出すだろうか。
だが、以前からこのブログでも言っているように、本当にヤバいのは東京パンデミックではない…。
さて、元キャリア外交官の原田武夫氏が久々に動画で登場した。
原田武夫氏は、新型コロナウィルスが変異した「東京ウィルス」の警鐘を鳴らしていた。
そう、原田武夫氏が自身のブログでも警鐘を鳴らしていたが、パンデミックから続くウィルス変異を第2ステージとして注意喚起している。
- パンデミックにより、IOCとWHOの協議のうえ東京2020オリンピックは中止が決定される。
- さらに、今回の新型コロナウィルスだけでなく、、新しいタイプのウィルス(変異ウイルス、東京ウイルス)の可能性を指摘
さらに、原田武夫氏は政府の危機意識の低さや準備不足を指摘している。
中国は都市ごと封鎖し4億人に制限をかけた。また、アメリカやロシア、北朝鮮では早々に中国便をシャットアウトし入国制限をかけた。
一方の日本はいまだに湖北省・浙江省を除いた中国便を今までどおり受け入れており、非常に対策が甘いと言わざるを得ない。
だが、原田武夫氏は「免疫力」を上げることで「命が助かる」ことを改めて訴えた。パンデミックからウィルス変異までの間に、免疫力を上げていくことが何よりも大切だ。
お気に入りのコーヒーを例に「ゆったり生きろ」「ストレス抱えるな」とのことだが、生き急ぐ現代人の日常生活とは真逆だ。果たして、どのくらいの人がコーヒーを飲んで「ホッと一息」を実践できるだろうか。
ところで、原田武夫氏は、道中辻斬りVol.81で、シンガポールは富裕層が集まる安心安全な国だが、今後はそうでもないぞと。パンデミックが起こる旨の警告をしていた。
実は、このちょっと前の動画を持ち出してきたのはこんなニュースを見たからだ。
シンガポール、大手銀行社員が新型肺炎に 感染50人に
【シンガポール=中野貴司】シンガポールの大手銀行グループ、DBSグループ・ホールディングスは12日、自社の従業員が新型コロナウイルスによる肺炎に感染したと発表した。DBSはこの社員が働いていたフロアに勤める従業員を自宅勤務にし、エレベーターやトイレなどの公共スペースも殺菌消毒した。
この従業員が通勤していたオフィスビルは国内外の金融機関が集まるマリーナベイ地区にあり、多数の会社員が行き交う。シンガポール政府はこれ以上の感染拡大がないか追跡調査を急いでいるが、シンガポール企業の間で自宅勤務への切り替えが進む可能性がある。
DBSや政府の発表によると、この従業員はシンガポール国民の62歳男性で、最近中国に渡航した経験はない。シンガポールでは12日までに50人の感染者が確認されている。大手企業が自社の従業員の感染を公表した初のケースとみられる。
DBSは13日にマリーナベイ地区で2019年12月期の決算発表会見を予定していたが、電話会見に切り替える。大手通信会社のシンガポール・テレコムなども決算発表を電話会見に切り替えている。
さらに東京新聞からだ。
新型肺炎 英国人男性、11人へ感染疑い 「スーパースプレッダー」か
【ロンドン=共同】英メディアは、英国人男性(53)が出張先のシンガポールで新型コロナウイルスに感染後、無症状の間にフランスで知人ら計十一人にウイルスをうつした疑いが強いとして「スーパースプレッダー(強い感染力を持つ患者)」の可能性があると報じた。病院で隔離されている男性は十一日「全快した」とする声明を発表した。
男性は英国内で既に確認されている感染者八人のうちの一人。声明発表時に名前を公表、勤務先が写真を提供するなど異例な事態となっている。公表した背景は不明だが、症状が出る前の男性と接触した可能性がある人に注意を促す意図がありそうだ。
報道によると、男性は一月下旬、中国湖北省武漢市の人が参加していたシンガポールの会議に参加。ウイルス感染に気付かないまま、二十四日にフランス南東部を訪問。子どもを含む知人ら十一人と保養地に滞在した。二十八日に英国に帰国、今月六日に感染が確認された。
シンガポールで感染が拡大している。この男性は感染後シンガポールを離れたようだが、シンガポールで日々感染は拡大し続けていると見るべきだろう。
シンガポールは最も投資に適した国、最も住みやすい国、最も安全な国などと言われ、世界の富裕層マネーが集まってきている。
原田武夫氏によれば、シンガポールを発展させてきたイギリスは上海や香港と直接的に金融リンクを形成しており、すでにシンガポールの金融センターとしての戦略的位置づけは喪失されている。さらに、隣国マレーシアとの係争がある中で、シンガポールの中核に位置する華僑がどう動くか。最悪、シンガポールがマレーシアに接収される可能性も指摘している。
日本と同様に、シンガポールは次の世界では必要とされないようだ。
いずれにせよ、免疫力を高めることが肝心だ。
最後まで読んでくれてありがとう!