先日の「イギリスでひどい風邪がまん延中 原因は免疫力の低下か」で、イギリスで「ひどい風邪」がまん延していることや、一部メディアは「実はコロナなんじゃね」と疑問を呈していること、ひどい風邪の原因としてワクチンによる免疫力低下の可能性を紹介した。
イギリスにおけるコロナ感染者の急増は、他のヨーロッパ諸国では起こっていない現象であり、ついに日本のメディアも取り上げはじめた。以下は日テレさんが報じたものだ。
英で感染再拡大 死者“7か月ぶり”水準に #日テレNEWS https://t.co/obT8GO5c1L
— 日テレNEWS (@news24ntv) October 19, 2021
イギリスの新規感染者数は、年初のピーク時程ではないものの、ワクチン接種前の昨年同時期を大きく上回っている状況だ。
また、死者数は年初のピーク時からは大きく下がっているものの、昨年同時期を上回って推移している。
イギリスでは、年初のコロナピーク時には、一日の新規感染者数が6万人に迫り、死者数も1500人を超えていた。
その数字を踏まえると死亡率は激減しており、「ワクチンの効果の賜物」と言えそうだが、感染は全く防げていないことから「ワクチンも行動制限も必要」との結論が導かれる。
世界的規模の継続的な大量ワクチン接種で製薬企業はウハウハすると共に実体経済の破壊は続き、好調なのは金融市場だけ・・金融危機への道は続きそうだ。
イギリスの死者はピーク時より少ないものの、その死亡率はヨーロッパ平均の3倍、入院率は6倍となっており、感染者数の割に死者・入院患者が多い状況となっている。
また、「以前に「ワクチン接種を進める国々で感染が増加!?イスラエルでも重症化事例が増加中」で紹介したように、欧米ではコロナ死としてカウントされる対象が「適正化」されている。これまでとの単純比較は難しく、実際の死亡者数等の状況はかなり深刻な可能性がある。
こうした状況を踏まえ、先日のブログで紹介したイギリスの「ひどい風邪」についてアップデートしたい。
ますは、先の日テレ報道の中にあった、
デルタ株がさらに変異した「デルタプラス」の感染が増えていますが、専門家はわずかに感染力が強いのみで、今のところ慌てる必要がないとの見解を示しています
のくだり。
この専門家さんの言うとおり「わずかに感染力が強いのみ」なら「ただの風邪」で済むと思うが、どうやらそうでもなさそうだ。
ゼロヘッジさんから、この「デルタプラス」について興味深い記事が出ている。
Dr. Gottlieb Warns New “Super Variant” Is Behind Latest COVID Comeback In UK https://t.co/AnRSqWc7yP
— zerohedge (@zerohedge) October 18, 2021
ゼロヘッジさんの記事では、元FDA(アメリカ食品医薬品局)責任者のゴットリーブ博士の見解を紹介しており、この変異株はイギリスのコロナ症例の8%を占めているほか、スパイクにS:Y145H変異を有するAY.4.2として知られる新しい変異株となっていることが報じられている。
この件については、中央日報でも詳しく報じられており、
ウェルカム・トラスト・サンガー研究所のジェフリー・バレット教授とロンドン大学遺伝子研究所のフランソワ・バルー所長は、「AY.4.2はデルタ株より10~15%感染力が強いとみられる」と話した。
とのことだ。「デルタプラスAY.4.2」は、その感染力の強さから現行のデルタ株に代わる株になるのかも。
また、イギリスで爆発的に感染が拡大している状況について、
英国が近隣諸国とは違いマスク着用、社会的距離確保、在宅勤務などの防疫措置をほとんどなくした事実を指摘した。
とあるが、確かに、イギリスではパブでの密集ノーマスクなど「ノーガード戦法」に切り替えているものの、これがイギリスの死亡率や入院率が高い理由にはならないと思う。
「イベルメクチンは奇跡のコロナ治療薬か、単なる駆虫薬か」等で紹介したように、現行ワクチンではIgG血中抗体しか作られず、抗体が届かない鼻腔内でのデルタ株の増殖を防ぐことは出来ない。
また、「イスラエルで大規模調査 デルタ株に対して自然感染による免疫はワクチン免疫の13倍強い」で紹介したオックスフォード大学の研究では、ワクチン接種者は鼻腔内に未接種の251倍ものコロナウイルスを保有し無症状スプレッダーとなっていることが指摘されていた。
つまり、ワクチン接種の有無と感染拡大は無関係なので、イギリスが採用する「ノーガード戦法」を取れば感染者数が激増するのは理解できる。
だが、他のヨーロッパ諸国と比べて、死亡率や入院率が顕著に増加している理由にはならない。
そもそも、イギリスでは5月~6月にかけてワクチン接種が進んでいるので、大半の人はコロナ症状を抑えるだけの中和抗体が残っているハズだ。にも関わらず、死亡率や入院率が他の欧州諸国よりも増加している。
・・・となると、以下の二つが同時に起こっている可能性が考えられる。
- ワクチンで自然免疫力が低下
- デルタプラスAY.4.2はワクチン免疫を回避
まずは、自然免疫力の低下。
先日のブログでも紹介したが、大手製薬企業やビル&メリンダゲイツ財団でワクチン開発の上級職を務めたウイルス学権威のボッシュ博士が、「ワクチン接種により人間に備わる自然免疫が壊される」と警告しているように、自然免疫力が低下すれば、ただの風邪でも「ひどい風邪」となる。
そして、免疫力低下の状態でコロナに感染すれば、重症化しやすくなるのは当然だ。
ひどい風邪がまん延しているのも、コロナ死亡率・入院率が高いのも、自然免疫力の低下が原因なら理解できる。
もう一つが、デルタプラスAY.4.2が中和抗体を回避する可能性だ。
仮に自然免疫力が低下していても、ワクチンによる中和抗体が充分にあれば重症化しにくいハズだが、現実には重症化している。
現在のデルタ株は、ワクチン接種により作られる「RBD中和抗体」「NTD中和抗体」のうち、「NTD中和抗体」は回避するためワクチン効果が弱まっているとされるところだが、もしも「デルタプラスAY.4.2」が不完全ながらも「RBD中和抗体」の回避能力を持ったとすると、頼れるのは人間の自然免疫だけだ。
だが、自然免疫力は低下している・・ということで、コロナ死亡率・入院率が高くなっているとすれば納得だ。
イギリスでは「ただの風邪」でも「ひどい風邪」になる自然免疫力の低下に加え、ワクチン免疫を回避する「デルタプラスAY.4.2」が猛威を振るいつつある状況となっているのかもしれない。
そして、ワクチン免疫回避で思い出すのが、「大阪大学の研究 後少しウイルスが変異するとADEの危機!?」で紹介した阪大の研究だ。
この研究の概要は、今のデルタ株が少し変異した「デルタ4プラス」になると、ワクチンで作られる「中和抗体」は完全に回避されるばかりか、「感染増強抗体」にガッツリ反応することから、ワクチンを打った方がコロナで重症化しやすくなる(ADE)・・というものだ。
イギリスで広がりつつある「デルタプラスAY.4.2」が、阪大研究のデルタ4プラスのように中和抗体をすり抜けて感染増強抗体にのみ反応するとするなら・・・ワクチン接種者こそが重症化しやすくなっている状況が疑われる。
コロナ死としてカウントする対象が適正化されても、昨年同時期より死者が多いのはそう言うことなのかも。
そして、免疫力の低下と合わせて気になるのが、散見されるインフルエンザ大流行を懸念する報道だ。
<インフルエンザ大流行の懸念>
インフルエンザが流行する季節が近づいています。昨年は感染者が激減し、調査開始後初の「流行なし」となりました。しかし、日本感染症学会は「社会全体の集団免疫がない」と今シーズンの大流行へ注意を呼び掛けています。https://t.co/yQL1UAQ1km pic.twitter.com/Ei05ZvYYDF— ウェザーニュース (@wni_jp) October 18, 2021
日本で毎年1000万人オーダーで罹患者が出るインフルエンザだが、昨シーズン(2020冬~2021春)は約14000人(例年の1000分の1)と劇的に少なかった。
コロナを恐れてマスク・休校・徹底した休業措置・ソーシャルディスタンス・うがい手洗いの徹底などが理由と言われている。また、流行が半年ずれる北半球と南半球の人的交流が毎年のインフルエンザ流行の原因の一つとも言われており、今年は南半球でのインフルエンザ流行もほとんど無かったようだ。
この理屈で行けば、今年もインフルエンザの流行はほとんど無さそうなものだが・・・。
ただ、インフルエンザ大流行が懸念されているのは日本だけではない。
米国ではこの冬にインフルエンザが流行するおそれ……その意外な理由とは
──インフルエンザの流行が平年に比べて深刻になりそうhttps://t.co/ec8ZnUS1Zp— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) October 13, 2021
アメリカさんも、インフルエンザ大流行が懸念されていた。
ニューズウィークの記事によると、米ピッツバーグ大学公衆衛生大学院公衆衛生ダイナミクス研究所が、昨シーズンのインフル激減で集団免疫が低下したため、今シーズンは大流行する・・と予測しているとのこと。
日本感染症学会と言っていることは同じか。
インフルエンザって毎年型が変わるから、毎年ワクチン打つし毎年罹患すると思っていたが・・・違うのか。
しかし、「ただのインフルエンザ」と侮ることなかれ。イギリスでは、ただの風邪が「ひどい風邪」となっていた。コロナワクチンにより自然免疫が低下しているとするなら、「ひどいインフルエンザ」となる可能性が高い。
おじさんが数年前にインフルエンザになった時には、軽く39度超えの発熱となったが・・「ひどいインフルエンザ」など想像もつかない。ただ、相当の死者が出ることになるとは思う。
ところで、「デルタ株へのワクチン効果は低く集団免疫は獲得出来ない しかし接種強制化は進む」で、アメリカCDCが、より精度の高いPCR検査を推奨することを紹介した。詳細はCDCのサイトに書かれているが、主な変更点は以下の2点だ。
- CDCは、2020年2月にコロナ診断にPCR検査(リアルタイムRT-PCR)を用いるとのFDAに対する緊急使用承認を2021年末で取り下げる。
- 現行のPCRの代わりに、一回の検査で新型コロナとインフルエンザを区別して検出可能なRT-PCR検査の導入を推奨する。
ということで、今後はコロナとインフルエンザを検出可能な新PCR検査となる。
この件を紹介した際には、インフルエンザは検査方法や治療薬が確立していることから、わざわざコロナと一緒に検査する方法に切り替える必要性は薄いと思っていた。
だが、どうやらインフルエンザを確実に検出するためのPCR検査切り替えだったようだ。
ただのインフルエンザも、免疫力低下により多数の死者を出す「ひどいインフルエンザ」となる。
ロックステップ計画には、
- 殆どの人々が反抗する場合には、死亡率30%のウイルス(SARS/HIV/MERSのハイブ
リッド株)により、大衆を脅して、反対派にワクチンを打たせる。
のくだりがある。
意図的なインフルエンザ流行が支配者層の予定にあるのだろうか。致死率30%のウイルスというのが、免疫力低下+インフルエンザのコンボという可能性も。
そして、多くの方が亡くなる中で、インフルエンザの集団免疫が無いからインフルエンザワクチン接種するよう誘導されていくのかも・・・。
今年の冬は、ワクチン免疫を回避する「デルタプラスコロナ」と「免疫力低下+インフルエンザ」による感染症の嵐が吹き荒れるのかもしれない・・・。
最後まで読んでくれてありがとう!