日本では、新型コロナの感染拡大に対して、ひたすら検査することよりも重症患者の治療を重視し、医療崩壊しないことに重点をおいた対策をやっている。
なので、よほど疑わしいケース以外は検査しない。市中には人知れず感染して治った人も相当数いるはずだ。
そもそも、PCRの精度がそこまで高くないことが問題だ。
コロナウイルスのPCR検査は、感度70%、特異度95%と言われている。
感度とは、コロナ感染者がちゃんと陽性となる確率のことで、感染者100人を検査したら30人は陰性(偽陰性)となるということ。
特異度とは、コロナに感染してない人がちゃんと陰性となる確率のことで、感染してない100人を検査したら5人は陽性(偽陽性)になる割合のことだ。
30人の感染を見逃すのも問題だが、この5人の偽陽性も大問題だ。
「疑わしきは全員検査」してしまうと、真の陽性でも陽性判定7割なのに加えて、偽陽性が多数出る。
手間も時間もかかる割りに精度が低く、偽陽性のためにムダに医療リソースが割かれるなどデメリットが大きい。
このため、日本では保健所で「コロナ感染の強い疑い」判断スクリーニングをかけることで、PCR検査に進む人を絞っている。
この対応については、ヨーロッパでも日本方式の対策をとる国が出てきているし、韓国やイタリアでも日本方式が正しいんじゃないかって声が大きくなっている。最近の韓国の感染者数の伸びが緩やかになっているのは、方針転換したからじゃないかって疑っているぞ。
ところが、WHOからこれに真っ向から反する方針が示された。以下はロイターから。
[チューリヒ/ローザンヌ 16日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は16日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を抑え込むには各国による検査体制の強化が必要という認識を示した。
事務局長は会見で「全ての国がとにかく検査に次ぐ検査を行うということに尽きる」とした上で「目隠しをしたまま(新型コロナと)闘うことはできない」し、検査をしなければ感染の連鎖は断ち切れないと語った。
その上で感染者を特定し、速やかに隔離することこそが引き続き最善の対応になると強調した。各国が新型コロナ関連で相次いで経済対策を打ち出していることは心強いとした。
とにかく検査しろや!って言ってる・・・。さらに、ブルームバーグ(英語版)ではもっと突っ込んで日本の対応が批判されている。
What the U.S. and Europe Can Learn From Asia’s Two-Month Virus Battle
英語なので内容は割愛するが、記事内ではウイルスの感染拡大をコントロールするためには、検査、追跡して隔離することが重要と書かれている。英語で。
日本の対応については、新型コロナウイルスの十分な検査をしていないと批判されており、潜在的な感染者の多くが発見されておらず、ウイルスを広く拡散させている、と批判的に書かれている。英語で。
おじさん的には、日本の対応は現実的で悪くはないと思うが…。だが、WHOは何故こんなに検査検査うるさいのか!?
統計上、日本だけ感染拡大してないと、各国政府が自国民から非難されるからか?
それとも違う理由があるのか!?同じくブルームバーグからだ。
ロシュCEO、検査増やす必要性訴え-新型コロナ感染拡大阻止で
スイスの製薬会社ロシュ・ホールディングのセブリン・シュバン最高経営責任者(CEO)は、各国・地域がより多くの人を対象に新型コロナウイルスの検査を実施する必要があり、感染拡大に歯止めをかけるため各自が一層の責任を負うべきだと指摘した。
ブルームバーグTVとのインタビューでシュバン氏は新型コロナ感染症(COVID19)の兆候や症状のある人は年齢に関係なく誰でも検査されるべきだと指摘。ただ現時点で全ての人を検査するには資源が全然足りないと述べた。その一方で、大半の人々ができる最善策は人と直接会って交流することをやめることだと語った。
「社会距離戦略に関するもので、集まりに参加せず、手を洗うことだ。それが新型コロナ拡散に歯止めをかける最も効果的な方法だ」と強調した。
ロシュは13日、自社の高速新型コロナ検査製品について米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可(EUA)を取得したと発表した。この検査は医療従事者による資源配分や隔離などの判断に役立つ見通し。シュバン氏は過去最速で使用の段階に達したことについてFDAと「かなりうまく協力」したと胸を張った。
検査拡大が望ましいと主張するシュバン氏は世界保健機関(WHO)と同じ立場だ。英国など欧州の一部の国は感染が拡大する中で検査活動を縮小している。
ロシュは16日、「cobas SARS-CoV-2 Test」の最初の割り当て分について米国内の病院や研究所への出荷を始めたと発表した。
製薬会社のCEOがWHOを抱き込んで、検査を増やそうぜって訴えているのか。記事にあるように、欧州の一部の国で検査は縮小傾向となっているのは、日本方式で対応しているということだ。
まあ、検査キットを売りたいんだろうな…としか。
確かに検査キットが普及すれば、インフルエンザ並みに簡単に感染が分かる。だが、インフルエンザと異なり新型コロナ感染症(COVID19)には治療薬・治療法はない。
おじさんのいる愛知とかも感染判明者が多いので、病床の空きはほとんどない状態だろうと思う。重症者だけでも、そろそろあふれそうだろうし。
つまり、検査だけを強化しても病院が溢れるだけで、軽症なら家で寝てるしかないのだ。
しかし、最近は検査キット登場の報道が多い。おそらく、近々日本でも(国費で)検査せざるを得なくなる。
ここで、最近話題の本田健氏の動画を紹介したい。スピリチュアルな方面で有名人なのだが、ここ最近、警鐘を鳴らす動画を投稿している。
本田健氏は、財界関係者ともつながりがあるようで、原田武夫氏と同じくハイレベルな方々から得た情報と思われる。
内容だけかいつまむとこんな感じだ。
- 日本では他国と比べて検査数が少ないが、いよいよ、検査キットが全国にいきわたると、4~500人単位で感染者が出てくる。
- 400~1000人単位の感染者が出た晩とか次の日に、日本で緊急事態宣言が出されたりやロックダウン(都市封鎖)が行われる。時期的には4月~5月頃。
- ロックダウンは事前予告すると意味が無いので、突然行われる。
- 日本がロックダウンや緊急事態宣言しないのはオリンピックのためだが、世界中ロックダウンで選手も来れないなど、オリンピックの開催は難しく中止になる。
- スーパーの買い物も、ネットで来店予約しないと入れないようになる。しかも、来店には2メートルおきに並ぶ。
- 今後、ヨーロッパやアメリカが日本からの入国を制限する。イタリアに続き、フランス・ドイツ・イギリス・スペインもロックダウンしていくなど、各国が分離される時代になっていく。
- 世界経済について、レバノンデフォルトやドイツ銀行の債権デフォルトを見ると、いくつかの国はデフォルトする。
- おカネのリテラシーは身につけておかないと、損をするだけ。金や銀も買うタイミングでは無いと思う。
- 仕事について、業種にもよるが所得も20~50%くらいは下がる。ロックダウンの前後で真剣に人生を考えるべき。
- 強制リセットされるのは転機ととらえ、どういう生き方をするのかを考える必要がある。
- 世界金融などについては、いずれ語る。
- これからは、家族が近くなっていく。その点では素晴らしいと思う。
- 大きな変化が始まった。
以前に書いた簿外資産の記事で、原田武夫氏は王侯貴族の国体勢力が世界の真の支配者であり、簿外資産の流れが正常化していない中でオリンピックはやれないと語っていた点は妙に符合する。
こうした勢力が、国際金融資本に座件された社会経済システムを再生させようとしているのだろうか。ウイルスについても、おそらく仕掛けられたものだ。中国かアメリカか分からないが、ワクチンは既に用意されているのだろう。すぐには出てこないだろうが。
いくつかの国のデフォルトも候補がありすぎて特定は難しそうだ。ヨーロッパも、アメリカも、日本も爆弾を抱えている。中国すらコロナ感染を抑えたかどうか、不明確なまま経済再開に動いている。再度感染拡大したら、共産党支配も揺らぐだろう。
最後まで読んでくれてありがとう!