GMO

久々に見たグリホサートや遺伝子組み換え作物を批判する雑誌記事

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海外アグリメジャーが推進するグリホサート(除草剤)や遺伝子組み換え食品などに対して危険性を訴える雑誌記事が久々に出てきた。

この記事の中で気になる点と言えば、アメリカの農家を取り上げたこの部分。

アメリカの穀物農家は、日本に送る小麦には、発がん性に加え、腸内細菌を殺してしまうことで、さまざまな疾患を誘発する懸念が指摘されているグリホサートを、雑草ではなく麦に直接散布している。収穫時に雨に降られると小麦が発芽してしまうので、先に除草剤で枯らせて収穫するのだ。枯らして収穫し、輸送するときには、日本では収穫後の散布が禁止されている農薬イマザリルなどの防カビ剤を噴霧する。

「これはジャップが食べる分だからいいのだ」とアメリカの穀物農家が言っていた、との証言が、アメリカへ研修に行った日本の農家の複数の方から得られている。

日本向けの小麦について、アメリカ農家は効率重視で収穫直前に農薬をぶっかけており、その結果、日本人がグリホサートを世界で一番摂取しているとか。

当然、アメリカ農家のこうした残留グリホサートを無視した使い方は危険性が高く、「アメリカ人が食べないからいい」というものではない。

この「グリホサート(商品名:ラウンドアップ)」は、発がん性だけでなく脳神経や遺伝子へのダメージ(子孫に異常が増幅される)等も懸念されており、2015年には国際がん研究機関が「ヒトに対しておそらく発がん性がある」農薬に指定している。

さらに、2018年にはアメリカで「ラウンドアップが原因でガンになった」訴訟では、モンサントがまさかの敗訴を喫して2億8,900万ドルの賠償金の支払いが命じられている。

国際金融資本の一角を占める多国籍巨大企業のモンサント(現バイエル)が敗訴していることから分かるように、アメリカでは適切とは言えないグリホサート(に限らないと思うが)の使用が常態化している可能性が高い。

以前に「パンケーキも危険!グリホサート入り食品が大量に日本で流通!?」でも紹介したが、小麦製品を食べた国会議員の毛髪からグリホサートや関連成分が検出されている。

日本で流通する輸入小麦は、アメリカ以外の国からの輸入分を含め、ほぼ100%グリホサート入りだ。

また、グリホサートは「免疫」の維持・向上に重要な役割を果たす腸内細菌への影響も大きいとされる。今後、どのような変異株が出てくるが分からないコロナ禍において、免疫機能の低下は特に避けたいところだ。

グリホサートは、植物の成長やエネルギー産生に必要な酵素の働きを阻害することで雑草を枯らすのだが、実は腸内細菌もこの酵素を使って成長したり、エネルギーを作り出す。

なので、グリホサートを摂取すると腸内細菌の成長やエネルギー産生が阻害されるほか、腸の微絨毛に作用し消化能力まで悪影響を及ぼして免疫力の低下を招くとか。

おなかのカビが病気の原因だった(内山葉子)

コロナに限った話ではなく、免疫力の低下を招いて良いことなど何もない。

この雑誌記事にある「これはジャップが食べる分だからいいのだ」の言葉から分かるように、欧米勢にとって日本人の健康など知ったことではないし、さらにグリホサートの規制強化に動く欧州と異なり、日本の残留基準は2017年に大幅に緩和されている(小麦6倍、ソバ150倍)。

とは言え、日本の農薬残留基準が緩いのは海外勢の圧力に屈しただけではない。

日本人は「虫喰いナシ」「形の綺麗さ」「安さ」の3つを求め過ぎるし、強い農薬使わないと検疫に引っかかる可能性もあり、海外農家も適切とは言えない量の農薬を使わざるを得ないことも背景にはありそう。

ただ、日本の残留農薬の基準が海外と逆行しているのも事実であり、先の国会議員の毛髪からグリホサートが検出された件や、この雑誌記事にも

日本で売られているほとんどの食パンからグリホサートが検出されている。

とあることを踏まえ、海外産の小麦を避けたくなるのも事実だ。

そこで一つ気を付けたいのが、うどんやパンの成分表示にある「小麦粉(国内製造)」の表記。

これは「小麦の産地はどこか知らんけど、国内で小麦粉に加工しました」という意味で、あくまで加工地を表しているに過ぎない。

小麦が国産なら「国産小麦」の表記があるはずなので、「国内製造」小麦はアメリカ等から輸入した小麦を日本で粉にしたと見るのが妥当だろう。

そして、次に問題となるのが遺伝子組み換え(GMO)作物だ。

ここで言う遺伝子組み換え作物は、「美味しい」「収穫量が多い」作物ではなく、「グリホサート耐性」を持つよう遺伝子が組み換えられている作物を指している。

こうした作物は「ラウンドアップ・レディ」と呼ばれ、グリホサート(商品名:ラウンドアップ)とセットで販売される。

ラウンドアップ・レディを作付けすると、適当にラウンドアップ(グリホサート)を巻くだけで作物は枯れずに雑草だけ枯れるので、除草の手間は大幅に省ける。

つまり、遺伝子組み換え作物そのものの安全性はともかく、相当量のグリホサートが使用されることになり、その使用時期・量によってはグリホサートが高いレベルで残留する可能性が出てくる。ちなみに、ラウンドアップ・レディを栽培している地域では、非ホジキンリンパ腫が多いとの調査もあるとか・・。

こうなると、海外産の輸入作物だけでなく遺伝子組み換え作物も避けたくなるところだが、この雑誌記事にあるとおり、日本では2023年4月から「遺伝子組み換えでない」の根拠が厳格化される。

現在では5%未満の「意図しない混入」は許されてきたところ、2023年以降は完全なる混入ゼロじゃなければ「遺伝子組み換えでない」表示は出来なくなるというものだ。

しかしながら、流通・加工の経路で遺伝子組み換え作物が混入する可能性はもちろん、近隣の畑で遺伝子組み換え作物を作付けしていれば混入する可能性は避けられず、現実問題として「完全にゼロ」と言い切るのは不可能だ。

この厳格化措置は、事実上遺伝子組み換えに関する表示が出来なくなるという点において、消費者のためではない。

なお、この分野で先行するアメリカでは、法律によって遺伝子組み換え作物の作付・販売差し止めや、販売時に遺伝子組み換え作物に関する表示をすることが禁止されている。いわゆる「モンサント保護法」だ。

TPPで日本支配を企むものたちの正体(苫米地英人+箱崎空)

アメリカでは、遺伝子組み換え作物で健康被害が出たと言うなら消費者側が因果関係を証明せねばならず、そもそもモンサント(現:バイエル)様が「安全」とする遺伝子組み換え作物を不当に差別することはまかりならん・・ということだ。

日本の「遺伝子組み換えでない」表示の厳格化は、アメリカと同じように「遺伝子組み換え作物かどうか明示すんな」というアメリカ(モンサント)様に忖度したものと言えよう。

ただ、今でこそ「売れない」遺伝子組み換え作物を国内で作る農家は少ないが、「遺伝子組み換えでない」表示が無くなるとなれば、農家にとって手間がかからない遺伝子組み換え作物の流通が増えることは間違いない。

また、「パンケーキも危険!グリホサート入り食品が大量に日本で流通!?」や「「奇跡のリンゴ」は、多国籍アグリメジャーの日本侵略への切り札か!?」でも紹介したように、海外のアグリメジャーは、遺伝子組み換え作物の種子と農薬をセット販売する手法を取っている。

モンサントで言えば、ちゃんと規定量のラウンドアップを使うことを条件に、ラウンドアップ・レディ種子を提供する。それも初回は無料提供するなど、かつての携帯電話やADSLモデム商法を彷彿とさせるやり方だ。

さらに、農家は栽培した作物から種子を取ることを禁じられるなど、アグリメジャーの契約にガッチリ絡めとられて搾取される構造となり、近い将来は国産作物の安全性も危ぶまれるだろう。

なお、残留グリホサートを摂取しても、ただちに健康被害が出るわけではないし、それどころか日本人の平均寿命は伸びつつあるのも事実だ。

ただ、先に紹介したようにガン等の原因になったり、免疫力を低下させることから、何十年単位の時間をかけて徐々に身体に蝕んでいく可能性は充分に考えられる。

昔は、衛生環境が悪く生まれてすぐに死んだりするので平均寿命は短かったものの、老人まで生きる人も多かったが、現代のような生活習慣病やガン等の病気は少なかった。

まあ、人間ドックみたいな検査が無かっただけ・・という話もあるが、「健康寿命」の観点からは考える余地はあるだろう。

健康と言えば、以前にも紹介した「梅肉エキス」。

梅肉エキスの効果・効能は、以下のサイトに詳しいが、抗がん作用や、風邪やインフルエンザを防ぐ免疫効果、食中毒や下痢症状など胃腸への効果に血流改善効果、さらに老化防止、糖尿改善、虫歯・歯周病予防とか、効果が有り過ぎてとても紹介しきれない。

https://kawashima-ya.jp/contents/?p=10856

コロナだけでなく、日常の食生活でグリホサートなどを摂取せざるを得ない現代においては、この「全部入り伝統食」はかなり良いと思う。

ただ、お湯で割って梅肉エキスドリンクとして飲むのが一般的かと思うが・・めちゃくちゃ酸っぱい。酸味を和らげる意味でも、「ショウガパウダー」と一緒に飲むのが良いと思う。

それにしても、G7各国が実は農業大国でもあるように、農業とは国の安全保障の観点から見ても極めて重要なのは間違いないのに・・・海外のアグリメジャー利権に屈している場合ではないと思う。


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