中国では2月中旬頃から急速に感染が収まっている。
2月中旬と言えば、延長した春節連休が終わり、都市封鎖の解除など経済活動を再開した時期と一致
中国では、新規感染者が大幅に減少し回復して退院するものの方が多いようで、武漢市で臨時に作られた病棟も閉鎖されるなど、ウイルス禍から著しく回復しているようだ。
この様子は、国内外のメディアが伝えている。以下は時事通信からだ。
【北京AFP=時事】中国で、新型コロナウイルスへの新規感染者数がこれまでで最少となっている。流行の中心地となっている湖北省武漢では、患者を受け入れるために仮設された病院の大半が閉鎖された。(写真は中国・湖北省武漢のスポーツ競技場に設置された仮設病院で、最後の患者の退院後に後片付けをする作業員ら)<下へ続く>
中国国家衛生健康委員会は9日、全国で新たに40人の感染を確認したと発表。この数は、同国が1月に統計公表を始めてから最も少ない。
湖北省では数週間前から、新規感染者数が減少傾向にあった。
9日に同省で報告された新規感染者は全員、新型コロナウイルスの発生地とされる省都武漢で確認された。
同省は、武漢で3万1000人近い患者がすでに回復し、退院したと発表している。
国営新華社通信によると、武漢市内のスポーツ競技場や学校など、公共施設を転用していた仮設病院16か所のうち11か所は、8日までに利用が中止されたという。
直近で閉鎖されたスポーツセンターと工場を改装した仮設病院では、2か所合わせて一度に2000人近い患者の収容が可能だった。
新華社は、この仮設病院2か所から、8日に最後の計61人が退院したと報じている。
このような感染封じ込めの成功を受けて、習近平もようやく武漢に足を踏み入れた。以下は日経新聞からだ。
【北京=羽田野主】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は10日、国内で新型コロナウイルスの感染が広がって以来、初めて湖北省武漢市に入った。最高指導部ではナンバー2の李克強(リー・クォーチャン)首相が1月下旬に武漢入りしており、習氏がいつ武漢に入るかが焦点だった。自ら陣頭指揮をする姿勢をみせて求心力の維持を狙う思惑がありそうだ。
中国国営の新華社が伝えた。習氏がこの時期に武漢市に入ったのは国内の反発に配慮した面が大きいとみられる。中国政府の発表によると、新型コロナに感染した患者の増加ペースは鈍っているものの、町の封鎖を強いられている武漢市民の間では不満が高まっているとの声が多い。
これまで中国で災害などの危機が起きたときには共産党のトップが早い段階で現地入りしている。
2008年5月の四川大地震では当時の温家宝首相が発生当日に現地入りし、胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席も4日後に四川省に入った。新型コロナを巡っては李首相が1月27日に武漢に入った。
習近平は新型コロナウイルスの発生後、初めて武漢を訪問した。
長期に渡る都市封鎖や、外出すら制限されていた武漢市民の不満は相当に大きいようで、習近平が巡回するルート上にある集合住宅では、当局職員が各戸室内に張り付いて住民からの不規則発言を牽制していたようだ。
習近平がバイオハザード武漢市に入るということは、武漢市内にセーフティゾーンが確保されているか、町の出入口付近でお茶を濁したかのどちらかだろう。
これまで、中国では都市部だけでなく地方の農村部に至るまで徹底的に封鎖し、国民の行動を厳しく制限することで感染拡大を抑え込んできた。
たが、このウイルスは「症状の出ない感染者(不顕性感染)」という特徴がある。経済活動の再開に伴う国民の行動範囲の広がりにより、再び感染拡大するのは避けられないはずだ。
なので、経済再開と並行して新規感染者・死者が急速に減ることは考えにくく、最近の発表数値はフェイク確定と見ていいだろう。
また、中国発表の「感染者」とは「発症者」のことだ。こんな用語の使い方の違いからも、感染者数を極力低く見せたいという思惑が見える。
ところで、中国人ジャーナリストの鳴霞(めいか)氏をご存じだろうか。
鳴霞(めいか、1957年 – )は、日本に帰化したジャーナリスト。中国瀋陽市生まれ。満洲人。元中国共産党員、元・近畿福祉大学中国語課講師
(Wikipediaより)
彼女が発行する「月刊中国」では、中国の様々な内部情報を発信している。今ではYouTubeで定期的に様々な中国国内のウラ情報を流しているぞ。
この動画は3月10日にアップされたものだが、この中で彼女は武漢市の惨状を語っている。
纏めると以下の感じだ。
- 武漢肺炎が落ち着いているというのは共産党の嘘で、国内では誰も信用してない。肺炎患者は増加しており、二回目の爆発的流行もこれから起こるだろう。
- 地方政府の幹部含め17万人が集まったテレビ会議で最高幹部7名のみマスクしてなかった。これは中央政府がワクチン開発済ませて接種済みだから。まだ、ワクチンは少ない。
- データ改ざんにより感染者数等を少なく報道するよう指示が出ている。鎮静化しているように見せて政権の求心力向上が狙い。
- 欧米・イランの状況や、医療チームやマスク等をイランに持っていく報道ばかりで、単なる中共の宣伝
- 武漢市内は惨状で、生きているおばあさんを4重の袋に入れて生きたまま火葬した。武漢市に送られる食料品は、武漢に届く前に警察に略奪され市民には届かないないため、餓死も多い。届いても、価格は倍以上になっている。
- 新型コロナは収まっていないが、経済再開により働かされることに国民は恐怖を感じている。なお、共産党幹部の家族は海外に脱出している。
- 中国では、山東省、遼寧省、広東省で部分的に反政府デモが毎日発生。今後、国内でデモが次々と起こるようになる。こうしたデモのリーダーは行方不明になる。また、デモが多発しており政府として国民の数が減るのは望むところである。
まあ、ちょっとにわかには信じられない内容もあるが…さすがに話し半分か?まあ、武漢肺炎を警告して当局に逮捕された医師の例もあるので、安易に否定はできないが。
この話が本当だとすると、習近平が武漢を訪問したのはワクチン接種してウイルス耐性が付いたから、ということになる。ちょっとこの部分は微妙かな?
また、中国各地で新型コロナウイルス感染は収まっておらず、経済再開は無理やりと述べており、当然、また爆発的な流行が予測されるのはそのとおりだ。
だが、再流行を国民の支持を気にする共産党が認めるのだろうか。海外からの流入入ってことにするのか?
ただ、当初多かった感染者数を過少申告するなど、実際の感染状況を隠蔽する方針ということについては、日本も同じだ。
日本では、よほど感染が疑われる事例以外ではPCRをしない方針で感染者数を隠蔽しており、実際には何万人という感染者がいるのは間違いないだろう。鬼のように検査しまくっている韓国との比較でよく批判されているとおりだ。
おじさんも、検査すればいい派だったのだが、最近検査しなくてもいい派に鞍替えした。
インフルエンザよりも重篤化する可能性は高いものの現実的には軽症者が多いことと、中国のような強硬策は日本では出来ないので、感染者数の実体を隠蔽し氷山の一角だけを見せることで、不安や混乱は生じても、パニックにはならないからな。
まあ、次善の策の域は出ないが…。
また、以前に紹介した専門家と称する人からのネット掲示板の投稿内容も気になるところ。
日本政府の対応についての推測だ。
- 日本政府の態度からは、ウイルスに関する何らかの情報を得ていると見て間違いない。
- 日本政府は自然治癒のパターンを入手していて、一定期間を待っている所と推測される。
- 政府はこのウイルスが未完成でありヌクレオチド配列変異からのエラーで無害化すると考えている可能性もある。
- 2度めの感染で重症化という情報は、現行技術では無理とされており信じてないだろう。
まあ、これならパニックにならない程度に隠蔽して、鎮静化を待つ以外の手は無かろう。
アメリカも、検査キットを用意してどんどん検査しちゃうぞ、と言っていたが、ほとんど検査は行われていないようだ。多分、日本や中国と同じように感染実態を隠していく戦法と思われる。
だが、昨年からパンデミックを予測していた元キャリア外交官の原田武夫氏が、自身のブログにおいて警鐘を習いている点については気にしておくべきだろう。
- パンデミックにより、IOCとWHOの協議のうえ東京2020オリンピックは中止が決定される。
- さらに、今回の新型コロナウィルスだけでなく、新しいタイプのウィルス(変異ウイルス、東京ウイルス)の可能性
- 東京ではオリンピック後に大規模な不動産投資の計画があったが崩壊する。
このまま、隠然とウイルス感染が拡大すれば、世界一人口密度の高い東京で変異ウイルスが出てくる可能性を指摘している。
まあ、原田武夫氏自身は、パンデミックが起こるのは、胃腸に症状の出る別のウイルスという話もしていたような気が…。
となると、新型コロナウイルスは放置策が一番いいのだろうか。よく分からなくなってきたが、中国での感染がおさまっていないというのは間違いなさそうだ。
最後まで読んでくれてありがとう!