昨日のこのような報道があった。朝日デジタルからだ。
厚生労働省と京都市は5日、京都市在住の20代の中国人男性が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。男性は新型肺炎が流行している中国湖北省への渡航歴は最近2カ月間はないが、物販店の従業員として1日約300人の中国人観光客と接していたという。
厚労省や京都市によると、男性は1月24日から体調が悪くなり、27日と29日に医療機関を受診したが肺炎の症状はなかった。31日に京都市内の病院を受診し、肺炎の症状がみられたため入院し、4日に検査で陽性と確認された。男性は「接客していた人の中には湖北省から来た観光客もいたと思う」と話しているという。発熱があった1月25日以降は出勤していなかった。
京都のお土産屋さんの従業員の方のようだ。おそらく、春節以前に武漢市から来日した人を接客してたのではないだろうか。
以下略
今回の感染者は、京都のお土産屋さんの従業員の方のようだ。おそらく、春節以前に武漢市から来日した人を接客していたことがあるのではないだろうか。
同日報道のクルーズ船の10名感染に目を奪われがちだが、このニュースは実はかなり衝撃だ。
まず、この人は2度も受診したが、肺炎の症状がないことから隔離されなかった。問診で中国人旅行客との接触を聞いていれば、念のため検査をしたかもしれない。
であるとするなら、彼と同じような人は他にも大勢いるはずなので、相当な人数が感染している可能性がある。
新型コロナウイルスに感染したけど症状がでなかったり、発症したものの一日で解熱して職場復帰したというドイツ人男性の話もあることを踏まえると、普通に感染してる人だらけと見るのが妥当だろう。
肺炎など発症率が低いため感染は拡大していないように見えるだけで、現実には3次感染4次感染も起こっている可能性はある。感染経路不明の感染者も今後は増加していくことだろう。
また、先程触れたが、乗船客10人に新型コロナウイルスの感染が確認された(今はさらに10人確認されたようだ)クルーズ船についても気になることがある。
※クルーズ船の乗客乗員全員の検査は終わっていないので、まだまだ増える可能性があるぞ!
ちなみに、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」とは、2004年に三菱重工業長崎造船所で建造され、プールや劇場、カジノ、フィットネスジムの他、24時間営業のレストランなどが完備されている豪華客船だ。
アメリカのクルーズ会社「プリンセス・クルーズ」が運航しているぞ。
日本人リピーターが多いことから、2014年から日本市場向けに大規模にリノベーションして大浴場や寿司レストランが設置され、あわせて日本発着クルーズを開始した。
今回のツアーは横浜を出航し、香港、ベトナム、台湾の3地域を周遊し横浜に戻ってくる16日間のコースで、代金は最大で138万円の豪華ツアーだ。
1,000人以上が乗船できる巨大客船とはいえ、船内と言う限られた空間にコロナウイルス患者が乗り合わせたことから、乗客間で感染が拡大したものだ。
船は隔離空間となので安心かなと思うが、本当にそうだろうか。
以下は沖縄タイムズからだ。
感染者が乗っていたクルーズ船 乗客2700人の多くが那覇で一時下船、県内を観光していた
新型コロナウイルスの感染が確認された香港人男性(80)が乗船していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を巡り、同船が男性の下船後に那覇港を訪れた1日、乗客2679人の多くが一時的に船を降り、沖縄県内の市街地で観光していたことが分かった。
■午後1時半~11時ごろまで着岸
4日の那覇港管理組合議会(崎山嗣幸議長)で、組合側が明らかにした。客らは観光バス4社7台とタクシーなどで移動したという。行き先は分かっていない。
クルーズ船は4日午後10時現在、乗船者に感染の可能性があるとし、那覇港の次に向かった横浜港で停泊している。乗客と乗組員合わせて約3700人の検疫や、香港人男性との濃厚接触や症状を訴える人のウイルス検査が続いている。
同船は感染が確認された香港人男性が香港で1月25日に下船後、ベトナムなどを経由し、那覇港に2月1日午後1時半から午後11時ごろまで着岸した。
■下船後22人は飛行機で県外へ
厚生労働省那覇検疫所の検疫官が船舶内で乗客・乗務員計3722人に検疫し、サーモグラフィーによる体温測定を実施した後、多くが一時下船し県内を観光した。発熱状態で下船した客はいない。
乗客13人と乗組員9人の計22人は下船後、そのまま飛行機で県外にたった。
関係者によると、4日現在、県内に滞在する乗客や乗組員はいないという。
このニュースによると、クルーズ船の乗客は体温測定を受けた上で沖縄でいったん下船し、観光バス4社7台とタクシーなどで移動したとある。
潜伏期間・症状が出ない人がいることを踏まえると、沖縄で下船した人の中に感染者はいたはずだ。
そして、移動に使用した観光バス定員は概ね50人程度と考えると、バス車内に感染者が1人でもいた場合は、奈良県のバス運転士やガイドさんの例を踏まえ、感染した可能性はかなり高いと考えるべきだろう。
沖縄にいる運転士やガイドさんの状況が気になるところだ。
また、飛行機で県外に出た22名も気になる。確率から考えれば、22名の中にも感染者はいないかいても1人とかだろうが、それにしても何処へ向かったのだろうか。
普通に考えれば東京行きの飛行機で帰ったか別の仕事しに向かったか、ということになるのだろうが。
そういえば、昨日の「ホンマでっかTV」に出ていた岡田晴恵医学博士(感染免疫学、ウイルス学)が出演していた。
まあ、見た目は普通のおばちゃんだったんだが、博士なんだよな。ネット検索するとちゃんとヒットするし。
その博士によると、この新型コロナウイルスは肺炎などの症状が出ない「不顕性感染」をすることから、検疫では防ぎきれないとしたうえで、ウイルスは低温乾燥を好むため、今の季節は感染が拡大しやすく、4月頃に国内で感染のピークとなる旨を述べていた。
同時に、潜在的な感染者はもっと多いはずなので、致死率は2%を下回るだろう、とも述べていた。まあ中国発表の数字が正しければ、だが。
まあ、新型コロナウイルス感染者の対応に当たった医者も、症状は軽いという認識の記事もあったので、過度な不安を煽る必要はなさそうだ。
また、テレビ出演者は、総じて大げさに危機感だけ煽ってなかったので、まあよしとしよう。
ところで、この博士も言っていたとおり、新型コロナウイルスの大きな特徴が、潜伏期間中や症状が出ていない不顕性感染者から他人に感染してしまうことだ。
新型コロナウイルスと比較されるSARSウイルスは、潜伏期間中に感染しないし感染すれば肺炎などの症状が出る。
なので、SARSウイルスは感染拡大の状況把握がしやすく、封じ込めやすいのだ。
一方で、新型コロナウイルスは、どうやって獲得したのかは分からないが、このステルス性ゆえに感染したかどうか分からず、感染が拡大していくのだ。
中国では南京など武漢市以外の1,000万人級の都市の住民に外出禁止令を出すなどしているが、感染は拡大している。
おそらく、治まることはないだろう。
こういった状況を踏まえると、東京や大阪、京都と言った中国人が多く訪れた大都市圏では、既に相当な潜在的感染者がいるはずだ。
中国での感染報道がでたのが1ヶ月位前なので、来月の日本は今の武漢市以上にパンデミックしてるかもな。
だが、このブログでも何度も述べているが、致死率が低いことや、重症化する人も多くないことから過度に恐れる必要はない。
本当に恐ろしいのは、ウイルスが変異(強毒化)してからだ。
今回の新型コロナウイルスの感染拡大を事前に警告していた元キャリア外交官の原田武夫氏は、さらに以下の警告を発している。
- パンデミックにより、IOCとWHOの協議のうえ東京2020オリンピックは中止が決定される。
- さらに、今回の新型コロナウィルスだけでなく、新しいタイプのウィルス(変異ウイルス、東京ウイルス)の可能性を指摘
- 東京ではオリンピック後に大規模な不動産投資の計画があったが崩壊する。
今の新型コロナウイルスや肺炎を「武漢ウイルス・武漢肺炎」と呼ぶなら、新型は「東京ウイルス・東京肺炎」と言うわけか。
ウイルス変異を招かないように、症状は大したことないとは言え、感染拡大を招かないように注意を払う必要があるな。難しいが。
ミクロネシア連邦から日本は汚染国として指定されたため、日本への入国制限が発動された。近々、世界中で日本への入国や日本からの旅行客お断りの日が近づいているかもしれない。
そうなる前に、東京オリンピックは当然中止だ。日本経済へのダメージも半端なものでは無くなるだろう。
我々個人は、まずはリスクをきちんと認識しよう。
また、こまめな手洗いをすることで、感染リスクは大きく減少する。それと合わせて、改めて免疫力の向上に取り組んでほしい。
【原田武夫】新型肺炎パンデミックで東京五輪中止に!その後ウィルスは強毒化!?
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