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イスラエル首相が驚きの発言 最も脆弱なのは未接種ではなく2回接種した人たち

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イスラエル首相ナフタリ・ベネット氏の「現時点で最も脆弱なのは、未接種者ではなくワクチンを2回接種した人たち」との発言が話題になっている。

ベネット首相と言えば、以前に「ワクチンで集団免疫形成は不可能だが重症化予防効果は!?」で紹介した、以下の発言を思い出す。

8月上旬の発言だが、「3回目接種をしないと死ぬかもしれないから、60歳以上だけでなく50歳以上も急いで3回目を打て」とか。

上の「2回接種した人の方が、未接種者よりも脆弱」との発言を併せ、ベネット首相は相当急いで3回目接種を進めたいようだ。

確かに、イスラエルの1日あたり新規感染者数は過去最高を記録している。

20210914イスラエル新規感染者数

また、死者数も増え続けている。

20210914イスラエルのコロナ死者数

新規感染者数は、ワクチン接種前の冬の状況を上回っているほか、死者数はワクチン接種前の昨年同時期とほぼ同じか上回るペースで推移している。

現在の感染状況から見ると死者数は少ないと言えるだろうが、この手の感染症は冬場に酷くなる「季節要因」を踏まえると、新規感染者数・死者数ともに冬場にかけてさらに酷くなる可能性がある。

そもそも、「イスラエルで大規模調査 デルタ株に対して自然感染による免疫はワクチン免疫の13倍強い」で紹介したオックスフォード大学の研究では、ワクチン接種者は鼻腔内に未接種の251倍ものコロナウイルスを保有し無症状スプレッダーとなっていることが指摘されており、これがワクチン接種後に感染が急拡大する理由である可能性が高い。

これを証明するかのように、イスラエルではワクチン接種率の高いユダヤ人居住地域で感染が拡大しており、ワクチン接種が進まないパレスチナ人居住地域では感染が抑えられている。

こうした状況を踏まえると、感染状況と比べて死者が少ない理由が「ワクチン打ってない人しか死んでないから」だと、感染が広がってないパレスチナで死者が増えておらず辻褄が合わない。

むしろ、死者の中には相当のワクチン接種者が含まれており、さらに、全員がワクチン打ってなかった昨年同時期よりも死亡ペースが早いことから、ワクチン接種したことで死者が増えている可能性も疑わねばならない。

なお、イスラエルにおける8月のコロナ死者のうち65%はワクチン2回接種済であったとの分析もある。

恐らく、ベネット首相はこうした状況を把握しており「2回接種した人は未接種者よりも脆弱」とか「3回目接種しない危険性は致命的」として、3回目のワクチン接種を急がせているのではないか。

イスラエルでは前回接種から5ヶ月たったら3回目を打てとしているほか、最終接種から半年経過するとワクチンパスポート(グリーンパス)が失効する。

何としてでも、可及的速やかに3回目を打たせたい意図が透けて見える。

なお、イスラエルでは、半年で抗体価が大きく減少するとする研究結果が公開されている。

日本でも藤田保健衛生大学などから一定期間後に抗体価が低下することが発表されているなど、これまでに紹介した数々の研究から中和抗体価は想定以上に早く減少することが分かっており、こうした研究結果も3回目接種を急ぐ根拠になっている。

さらに、「イスラエルで大規模調査 デルタ株に対して自然感染による免疫はワクチン免疫の13倍強い」で紹介したように、ワクチン接種しても強くて長期間持続する「細胞性免疫」は獲得できない。

抗体価が減っても「重症化防止効果はある」とか「細胞性免疫を獲得してるから大丈夫」など言われているが・・これまでの研究・分析結果やベネット首相の発言からは、一定期間後に効果下がれば重症化・死亡することは間違いなさそうだ。

さらに、ベネット首相(=イスラエルの中の人たち)が3回目接種を急ぐ様子から、ワクチン効果が下がるだけではなく、ADE(抗体依存性感染増強)への強い懸念があると見受けられる。

3回目接種はアメリカやイギリス等先進諸国でも準備が進んでいるが、いずれもADEを念頭に置いている可能性が高い。

ワクチン接種から一定期間経過後にADEを発症する理由については、これまでに「新型コロナワクチンの有効性が低下?先行指標は接種が進むイスラエルとシンガポール」等で紹介した阪大研究チームが指摘している。

この研究の詳細は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構のウェブサイトから確認して欲しい。

さて、この研究内容の中で気になる点は以下のとおり(抜粋)。

  • 新型コロナウイルスに感染すると、感染を防ぐ中和抗体ばかりでなく、感染を増強させる抗体(感染増強抗体)が産生されることを発見した。
  • 非感染者においても感染増強抗体を少量持っている場合があることが判明した。
  • 既に感染増強抗体を持っている人では、感染やワクチンの接種で感染増強抗体の産生が高まる可能性が考えられる。
  • 感染増強抗体は、中和抗体によるACE2結合阻害能を減弱させることが判明した。つまり、感染増強抗体が産生されると、中和抗体の効きが悪くなる可能性が考えられる。
  • 感染増強抗体の認識部位は現行のワクチン抗原にも含まれている。従って、感染増強抗体の産生を誘導しないワクチン抗原を開発することが望ましい。
  • 感染増強抗体による感染性の増加は、抗体によるスパイクタンパク質への直接的な影響であり、Fc受容体は関与していない。従って、今までに知られていた抗体依存性感染増強とは全く異なる新たなメカニズムが存在することが判明した。

阪大研究チームによると、感染したりワクチン接種すると、ウイルスを抑える「中和抗体」だけでなく感染を促進する「感染増強抗体」が産生されるとしている。

そして、ワクチン接種から時間が経って中和抗体が減少し、感染増強抗体が同じペースで減少していない場合には、体内で「中和抗体の量<<感染増強抗体の量」となる可能性が出てくる。

そうなると、感染増強抗体は中和抗体によるACE2結合阻害能を減弱させる・・とあるように、ワクチン接種組の方がコロナに感染しやすくなるだけでなく、重症化(ADE)する疑いがあることはこれまでにも紹介したとおりだ。

これを防ぐには、3回目接種で中和抗体価を回復させるのが手っ取り早い。

イスラエルやアメリカ、イギリスだけでなく、重い腰の日本政府までもが、エビデンスに基づかずに3回目接種をチラつかせているのが、事態の重さを感じさせる。

一方で、こうした動きと対称的なのがWHO(世界保健機関)やFDA(アメリカ食品医薬品局)で、WHOやFDAの研究チームが「今のところ追加接種は不要やで」とする論文を発表した。

WHO研究チームは、

  • 追加接種の必要性は科学的根拠を欠いており、現時点では全ての人に追加接種が必要ではない。
  • また、科学的に不要なのに追加接種を進めれば、ワクチンへの信頼感を損なうことにつながる。
  • デルタ株への発症防止効果はやや低下しているが、高い重症化防止効果は示されている。

としており、追加接種のメリットはあまりないので、限りあるワクチンは途上国等の未接種者に回した方が効果的との主張だ。

さらに、フランスやイタリアで導入された「ワクチンパスポート」についてもWHOは反対している。

WHOが、ワクチン接種推進に効果的なワクチンパスポートに反対する理由は、

高所得国と低所得国の間での接種の格差をさらに広げる手段になるとした

とのこと。WHOの主張は「世界中の人がワクチン打つべし」で一貫しており、これが誰一人取り残さないSDGsの精神に基づくものかは分からないが、広くワクチン接種を進める方向に走っている。

なお、ワクチンパスポートの目的については、イスラエル保健相さんがうっかり漏らした発言に凝縮されている。

イスラエル保健相さんによると、「ワクチンパスポートには医学的・疫学的な正当性はなく、ワクチンを打ってない人達に、接種圧力をかけることだけを目的としている」とのことだ。

そして、アメリカではこの方向性に追随しているようで、ワクチン接種義務化の動きが出てきている。

アメリカのワクチン接種率は後発の日本と大差ない程度で伸び悩んでいることを理由に、バイデン大統領が従業員100人以上の企業に対して、従業員のワクチン接種か毎週検査を義務化する大統領令に署名したのだ。

ただ、この大統領令は憲法違反の疑いが強く、特に州知事が共和党のレッドステート25州は猛反発しており、違憲訴訟も辞さない構えだ。

9月14日の報道ステーションによると、ニューヨークで義務化されているワクチンパスポート制度は、「陰性証明は認めない」という強烈なもので、ワクチン未接種だと日常生活もまともに送れない状況になっているとか。

ただ、接種義務化は25州の知事が猛反発していること、ワクチンパスポートは3州/50州しか導入していないこと、ワクチン接種義務化は違憲の疑いが強く、ニューヨーク州の判事さんが医療従事者へのワクチン接種命令を差し止めている話は報道されなかった。

報ステ報道は、アメリカではワクチン接種義務化を受け入れるのが常識だぜ・・的なトーンだったが、アメリカ全体の状況とは異なる報道との印象を受けた。

ワクチンパスポートについては、先行導入したフランスで暴動と見紛うようなデモが頻発しており、それを見たイギリスは、ワクチンパスポート制度導入を見送ることに。

このように、先進諸国では接種義務化やワクチンパスポート制度の導入はかなり困難であり、今以上に接種率は伸びない可能性が高い。

製薬利権があるとするなら、人口も多くゼロ接種に近い途上国に展開した方が有利に決まっているので、WHOやFDAチームが「世界のみんなが接種」路線に舵を切っているのは・・まあ理解は出来る。

ただ、先進諸国でも強い副反応が出た人達の多くは、WHOの方向性を受けて3回目接種を忌避するだろうし、そもそも途上国では財政面から3回目接種を進めることは難しいだろうから、ADE懸念を踏まえると、WHOやFDAの方向性はかなり心配ではある。

こうした状況を踏まえて気になるのは、以前に「日本でもワクチンパスポート導入 ロックステップ計画は着々と進む」で紹介した、ロックステップ計画との一致だ。以下、過去記事の抜粋だ。

  • さらに、もう普通の生活には戻れないとしてワクチンを強制接種して、ワクチン接種認定もする。
  • この計画に皆が従うようであれば、新しい日常を許可していく。反対する少数派は、仕事や旅行を制限する。
  • だが、殆どの人々が反抗する場合には、死亡率30%のウイルス(SARS/HIV/MERSのハイブリッド株)により、大衆を脅して、反対派にワクチンを打たせる。

この計画にある「殆どの人々が反抗する場合」とは、思うようにワクチン接種が進まない状況を意味しており、死亡率30%のウイルスというのがADEなんじゃなかろうかとの想像が頭をよぎる。

2回目接種から半年程度経過し、体内で「中和抗体<感染増強抗体」となった時にコロナに感染すれば重症化する可能性が高なり、多くの死者を出すことになるだろう。

また、「大阪大学の研究 後少しウイルスが変異するとADEの危機!?」で紹介したように、中和抗体をスルーして、感染増強抗体に反応するデルタ4プラスのような変異株が登場しても同じ話になる。

これらをADEと言わず「強毒性の変異株」と喧伝すれば、ワクチン接種を躊躇する人たちもワクチンに殺到し、3回でも4回でも接種することになりそうだ。

WHOやFDAは、世界各地でADE事例を散発させることで、新型コロナの強毒化を演出したいのか・・。

なお、ロックステップ計画の最後はこのようになっている。

  • その後の新たな経済システムの根幹として、マイクロソフト特許番号060606の身体活動のデータを使った暗号通貨を使用する。
  • 基本的に我々に従わないと、クレジットスコアを失い生活に必要なものも得られなくなる。新世界秩序にようこそ。

身体活動のデータを使った暗号通貨・・クレジットスコア・・。

想定されるのは、ワクチンパスポートによる個人管理と、「バーゼルⅢで金と仮想通貨は爆上げ そしてドルは崩壊・・世界統一デジタル通貨へ」で紹介した世界統一デジタル通貨「フェニックス」の連携運用だ。ワクチン接種していないと、世界統一デジタル通貨を使えないとか。

イスラエル首相の発言から闇の未来を想像してしまった・・。


最後まで読んでくれてありがとう!