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アメリカ中間選挙 民主党の敗北とバイデン&ファウチ訴追の可能性

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今年11月にアメリカ中間選挙が行われる。

現状では、下院は民主党が221議席に対して共和党が212議席を確保しており、9議席差で民主党有利となっている。上院は民主党も共和党も50議席ずつだが、上院議長を兼ねる副大統領が民主党のカマラ・ハリスなので、実質的には民主党が51議席となり僅かに1議席の差となっている。

歴史的に、アメリカでは大統領与党と議会与党は逆転することが多いが、これは政治権力が一つの党に集中することを嫌うアメリカ人の政治意識の高さを示すものだ。

さて、このように現状ではバイデン大統領率いる民主党有利となっているところだが、11月の中間選挙では下院議員全員と上院議員の3分の1が改選される。

アメリカ人の政治意識を踏まえると、民主党有利の状況がひっくり返る可能性が高い。

先日のWBSで、ピクテ投信投資顧問シニアフェローの市川眞一氏が中間選挙について分析していた。

その内容は・・

  • バイデン大統領の支持率は低下
  • これまでの民主党大統領1期目の中間選挙成績は、1勝11敗
  • 中間選挙で負けても、来年以降のインフレリスクを抑えて景気回復させることで24年の大統領選挙での再選が見えてくる。

と言ったもので、基本的には民主党不利の予測だ。

メディアは基本的に民主党寄りの報道が多いことを踏まえると、中間選挙での民主党敗北が既定路線となっている様子が伺える。

となると問題なのは、どの程度の負けとなるのかだが、実は民主党大敗という可能性が出てきている。

バイデン大統領の支持率を見てみると・・

20220106アメリカ大統領支持率

1月6日付けの状況で、支持率が45%、不支持率が51%となっている。実に人気がない。

また、「レッツゴー・ブランドン」ムーブメントは相当活発になっており、ゼロヘッジさんが報じるところではレッツゴー・ブランドンのチェーン店が拡大しているとか。

なお、「レッツゴー・ブランドン」とは、NBCのリポーターが、モータースポーツNASCARのブランドン・ブラウン選手への優勝インタビュー中に、観客席から「(Fuc○ Joe Biden)」(放送禁止用語)の声が多く聞こえてきたため、リポーターさんが観客席は「レッツゴー・ブランドン」て言ってるよーと誤魔化したところ、炎上してバイデン大統領不支持の隠語となったもの。

このレッツゴー・ブランドンキャンペーンは、SNSから現実世界に波及しており、共和党重鎮の皆様も便乗するまでになっているとか。

バイデン大統領がここまで人気が無いのは、経済対策(インフレ対策)がよく言われているが、それ以外にもワクチン強制などの過剰なコロナ対策やポリコレの嵐による都市部の治安悪化など、市民生活に直結する部分からバイデン不支持が目立っている。(米サンフランシスコの治安は劇的に悪化 ポリティカル・コレクトネスの成れの果て)(もうすぐコロナは終了も強烈なコロナ規制で崩壊する自由

自由VS管理社会のコロナ対策、少数優遇のポリティカル・コレクトネスなど、バイデンの支持率の低さは「アメリカ社会における分断の深刻さ」を物語っていると言える。

また、ゼロヘッジさんによると、バイデン大統領はヒスパニック系の支持を大きく落としているとか。

ウォール・ストリートジャーナルの調査によると、バイデン大統領は2020年の大統領選ではヒスパニック系の63%を獲得していたが、今ではバイデン44%、トランプ43%と拮抗しているとか。バイデン大統領は、ヒスパニック系の多い不法移民対策を意図的に放置しているのに、ヒスパニック系の支持がここまで無くなっているとは・・。

なお、アメリカでは人口に占める白人の割合が過去最低クラスに落ち込みむ一方で、ヒスパニック系が急増している。

日経さんの報じるところでは、ヒスパニック系は全人口の18.7%を占めているとのことで、中々に無視できない割合となっている。

ということで、バイデン人気があっても負ける可能性が高い選挙なのに、人気が無いとなれば大敗北は必死だ。

民主党議員の皆さまもこうした状況を察知しているようで、ニューヨークポストによると、民主党下院議員のうち24名が中間選挙に立候補しないとか。

共和党サイドからは、民主党の大敗北を予想して立候補しないんや・・との声も聞こえているとか。

この件を報じているニューヨーク・ポストが、トランプの盟友ルパート・マードック所有のタブロイド紙であることを差し引いても、共和党からの不出馬表明が16人しかいないこと、選挙とは現職有利なことを踏まえ、共和党有利な状況は明らかと言える。

しかし、これまでの政権も中間選挙で負けてるし別にええやんけ・・と思うところだが、実はそうも言ってられない事情がある。

実は、中間選挙の敗北が、バイデン大統領の失脚に繋がる可能性が出てきているのだ。

何と、トランプの盟友・共和党上院のテッド・クルーズ氏が「共和党が下院で多数派になったら、バイデンを弾劾する」と語っているとか。

テッド・クルーズ氏は、バイデン大統領を弾劾する複数の根拠があるとしており、最も強い根拠例としてバイデン大統領が国境封鎖を拒否して不法移民の流入を放置している違法状態を挙げている。

トランプの盟友・共和党上院のテッド・クルーズ氏は、トランプのやることなすこと全部反対し、議会多数派の地位を濫用して弾劾を乱発した民主党に冷静にブチ切れているようだ。

ブロリー

※画像はイメージです。

なお、下院で多数派を占めていた民主党は、2019年にウクライナ疑惑によるトランプの「職権乱用」を理由に弾劾訴追決議案を可決し、さらに2021年には議事堂襲撃により「反乱の扇動」を理由に弾劾訴追決議案を可決した。

しかし、「ウクライナ疑惑の新たな証拠!?真の疑惑はトランプかバイデンか」で紹介したように、ウクライナ疑惑とは実はバイデン疑惑だったし、「トランプ支持者の暴動でバイデン勝利が確定 これから米国は騒擾騒乱の時代に ジョンタイターの内戦も現実に」や「南北戦争の再現!?急速に進む国内の分断 ライフル協会も潰されるか」などで紹介したように、議事堂襲撃を扇動したのは民主党と繋がる極左組織だった可能性が高い。

トランプの弾劾訴追理由は、そのままバイデン大統領にブーメランする可能性がある。

この件を報じたワシントンポストは、情報源がアメリカのインテリジェンス機関からと思われるリーク報道が多いことを踏まえると、バイデン大統領の政治生命は思った以上に風前の灯火なのかも。

そりゃ負けられんわ、中間選挙。

ちなみに、追い詰められているのはバイデン大統領だけではない。

アメリカの新型コロナ対策トップのアンソニー・ファウチ氏も、危機的状況だ。

テッド・クルーズ氏と同じ共和党上院のランド・ポール氏は、「新型コロナは、アメリカの資金提供により武漢ウイルス研究所で作られた そして中国共産党は瓦解する」や「新型コロナは中国の生物兵器とするアメリカ国務省文書!?」などで紹介したように、ファウチ氏が武漢ウイルス研究所における機能性獲得研究に関与した件について議会で追及している。

そのランド・ポール氏は、「中間選挙で共和党が上院多数派とったら、ファウチを裁いたる!」と張り切っているとか。

ファウチ氏は、NIH(国立衛生研究所)経由で武漢ウイルス研究所に毎年370万ドルもの「研究資金」を提供していた件について議会で虚偽証言をしたのは間違いない。

ランドポール氏は偽証罪を足掛かりに、新型コロナウイルスの起源まで踏み込むつもりなのかも。

そうなると、新型コロナウイルスは、ファウチ氏が資金提供して武漢ウイルス研究所に迂回委託して開発されたウイルスであったことが明らかになる。(新型コロナは武漢ウイルス研究所発祥で、アメリカも関与していたとのレポートが出た

アメリカの著名な予言者のジョセフ・ティテル氏は、2022年の年頭予言にて中間選挙の共和党勝利とバイデン大統領の失脚を予言していた。まあ、テッド・クルーズ氏やランド・ポール氏の動きを踏まえると、予言というよりは予測と言った方がいいのかもしれん。

バイデン大統領は相当な焦りがあるのだろう。ついに、トランプ批判を口に出した。

これまで、直接的なトランプ批判をしてこなかったバイデン大統領の口から、トランプ批判が出るとは・・。

しかし、この記事で気になるのはバイデン大統領が力を入れている「投票機会の擁護に関する法案」だ。

現在、共和党が多数派となるレッドステートでは、大統領選における不正疑惑事例を踏まえ、投票資格確認の厳格化や期日前投票用の投票箱設置数の制限等が進められている。

特に不正の温床となりやすい郵便投票は、以前に「アメリカに潜む中国の影 中共生き残りをかけて大統領選に介入か」などで紹介したように、トランプも大統領選で不正な郵便投票用紙が多数持ち込まれたことを指摘している。

これに対して、民主党は民主主義の根幹を支える選挙におえる投票機会確保の重要性を主張し、州レベルの規制を連邦法レベルで無効にするため法案成立を図っている・・という状況だ。表向きは。

民主党の本音は、郵便投票用紙の請求時に公的身分証の提示を求めるなどの改正(従来は署名だけ)は、身分証を持たない黒人貧困層や郵便投票利用者には民主党支持者が多く、民主党(の不正)狙い打ちの改正に反発していると言ったところか。

ただ、投票法案を成立させてレッドステート各州の州法を上書きしたとして、中間選挙に勝つためにはどれくらいの「不正」が必要になるのだろうか。

大統領選は、各州の勝者が選挙人を総取りするシステムだったため、勝敗が微妙な一部のスイングステートで最低限の不正を行えば良かったが、中間選挙ではもっと大規模・大胆な不正をやらないと勝てない。

だが、今でも共和党支持者の何割かは大統領選挙での不正を疑っているし、そんな中で大規模不正は絶対にバレる。不正はやれても最小限レベルに留まる。

そこで一つ考えられるのは、副大統領カマラ・ハリスに大統領ポジションを何らかの形で禅譲する手だが、残念ながらカマラ・ハリスの支持率はバイデンよりも低い。この手は使えない。

と言うことを踏まえ、ジョセフ・ティテル氏の予言が興味深い。

●ヒラリー・クリントン

ヒラリーが戻ってこようとしている。現在の副大統領(カマラ・ハリス)に置き換わろうとしている。(彼女が副大統領になったら、)大統領はお払い箱だ。

ブルーオーブのブログより抜粋)

既にバイデン大統領やカマラ・ハリスはその役割は終わっており、その役割はヒラリー・クリントンに引き継がれる・・のようにも読める。

なお、ジョセフ・ティテル氏の年頭予言にははこんなものも。

●バイデンの息子のハンター・バイデン

バイデンは、秘密の時限爆弾であり、いずれ、時がきたら、爆発することになっている。父親のジョー・バイデンが亡くなったら、息子のハンター・バイデンも没落し、若い年齢で亡くなるだろう。他殺によるものか、自殺か、ドラッグの過剰摂取によるものだろう。彼は多くを知りすぎているし、信頼できない人間で、父親だけが彼を守ってきた。

ブルーオーブのブログより抜粋)

バイデンが秘密の時限爆弾って何だろう・・選挙不正が公になってしまうとか!?

いずれにせよ、ジョセフ・ティテル氏にはバイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領の失脚のビジョンが見えているのだろう。

となると、ファウチ氏の失脚や新型コロナウイルスの起源が公開されることも現実味を帯びて来ることになるが・・。

いずれにせよ、今年の中間選挙を機にアメリカの政治体制や新型コロナ情勢は大きく動きそうな雰囲気だ。


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