オミクロン株誕生 人類への脅威か過剰反応か

新たな変異株オミクロン株が誕生したと大騒ぎになっている。

なお、名称についてはWHOでギリシャ文字を順番に当てていくことになっており、ミュー株まで確認されていたので、次はν(ニュー)、xi(クサイ)と続くハズだったが、何故か二つ飛ばされてο(オミクロン)となった。

どうやら、中国の習近平国家主席の姓の習(Xi)とxi(クサイ)が被るため、WHOが忖度したのではないかと話題になっている。

xi(クサイ)だけ飛ばすと露骨過ぎるので、ν(ニュー)も飛ばした・・ということか。

この話が本当かどうか分からないが、新型コロナパンデミックに関するWHOの中国忖度を踏まえると、あながちデマとも言えないか。

まあ、名前は何でもいいのだが、このオミクロン株を巡る動きについては不可解なほど展開が早いのは気になるところ。

まずは金融市場への影響だ。

WHOが25日に「南アフリカでヤバそうな変異株見つかったっす・・」との情報を流したことで、26日の朝っぱらから変異株ニュースが飛び込んできた。

オミクロン株の名前が聞こえ始めると共に東京市場は暴落を始め、終値は747円安となった。

正直言って、11月26日の午前中は大暴落の理由がよく分からず、新型変異株が暴落原因との報道を見て「え、マジ!?」って思ったのをよく覚えている。

とりあえず、日経225の日足チャート(11/26)を見ると・・

20211126日経平均チャート

オミクロンショック前から大して強くはなかったものの、弱い上昇トレンドを維持していたところだった。しかし、そんなトレンドなど完全に無かったことにする大暴落。

28500円付近のサポラインで止まったものの、窓を埋める気配すらない。前日のアメリカ市場が休場だったこともあり、売りが東京市場に集中したようだ。

なお、この暴落は為替市場も直撃している。ドル円の日足チャートを見ると・・・

20211126ドル円日足チャート

やはり一本大陰線が垂れている。24時間営業の為替市場を時間単位で見ると、東京時間8時から下落が始まっていることがよく分かる。

ドル円は揉み合いの中で、強烈なレジスタンスラインの114.5円を突破し、さあガンガン上げて行こうかという矢先の大暴落となった。

さらに、NYダウも一時1000ドル超下落した(終値905ドル安)。

20211126ダウ平均日足チャート

さらに、バイデン大統領主導の強調備蓄放出ではびくともしなかった原油価格・・・オミクロンショックを受けて一気に10ドル以上も下落する展開となっている。

20211126原油日足チャート

超長期線を余裕でぶち抜く大暴落。強調放出とは何だったのか・・・。

そして、インフレヘッジとして有望なあのビットコインさんも・・

20211128ビットコイン日足チャート

54000ドル付近まで一気に下落した。元々調整下げをしていたところ、この大暴落の波に飲まれてしまった感じだ。

特にローソクは超長期線をぶち抜いており、下落トレンドに片足突っ込んでいる状態になっている。

また、調整中のビットコインさんとは対照的に比較的堅調に推移していたイーサリアムさんも、オミクロンショックには抗いきれない様子(チャート省略)。

こうして見ると、主要マーケットチャートはいずれも日足レベルの大暴落により、分析には使い物にならないレベルでクラッシュしており、リスクオフ一色の大混乱が見て取れる。

この「オミクロンショック」については、「免疫を回避しワクチン聞きにくい」「デルタ株より感染力が高い」というオミクロン株の特性から、経済への急ブレーキ懸念が出てきた・・との説明がされている。

この特性が事実かは分からないが、現実問題としてオミクロン株はスパイク部分の変異箇所数が30箇所を超えており、従来の変異株と比べて圧倒的に多いとか。

世界的に感染爆発したデルタ株は9箇所で、免疫回避とかワクチン効かないと言われたラムダ株でも14箇所だった・・確かに異次元の多さ。

この圧倒的ラスボス感を前に、世界中の金融マーケットはなす術もなく総崩れになった・・・と言うことだが、ちょっと待って欲しい。

これまでの変異株・・例えばラムダ株でも「中和抗体を弱め、ワクチンがあまり効きかない恐れ」など、同じような懸念があったが「ラムダショック」など起こらなかったし、世界中でデルタ株感染爆発していた間も株価は絶好調だった。

いくらオミクロン株が「これまでで最も激しい変異」したにせよ、ほとんど何の情報も無い26日の段階で、東京市場オープンと同時に売りが殺到するのはいくらなんでも変だ。

さらに不可解なのは、オミクロン株登場の報道が出る数日前からドル円以外は下げに転じていたことだ。特にNYダウや原油、ビットコインなどは極めて分かりやすいレベルで調整に入っていた。

新型コロナが登場する前・・あの原田武夫氏や謎のツイッターアカウントのれうういさんなどは、2019年の段階で2020年以降のパンデミックを予測していた。

新型コロナパンデミックは、武漢のウイルス研究所で作られたウイルスを基にした意図的なパンデミックであることを踏まえると、事前にハイレベル層から情報が流れていたことは間違いない。(新型コロナは武漢ウイルス研究所発祥で、アメリカも関与していたとのレポートが出た

こうした点を踏まえてオミクロン株報道を見ると、そのあまり展開の早さはかなり怪しい。

まず、25日木曜日20:00時点でブルームバーグが報じたものがこれ(26日5:01更新されている)。

ざっくりした内容としては、

  • オミクロン株(報道時点の名称はB.1.1.529)は、多数の変異が確認され明らかにこれまでと異なる変異株
  • 南アフリカの隣国ボツワナでもワクチン接種済みの人から検出
  • 南アフリカ国内でも100の症例が確認
  • 免疫力が低下したHIV/AIDS患者がコロナに慢性的に感染し、その体内で変異した可能性
  • 以前に確認されたベータ変異株もHIV感染者由来の可能性がある

と言ったものだ。

HIV患者の体内で変異した可能性まで報じられるとは・・。

さらに、南アフリカ保健省の対応も早い。ウェブサイトでは、南アフリカ国内の変異株ドミナンスが公開されている。

南アフリカのコロナ状況

この図の右端のブルーの変異株(B.1.1.529)がオミクロン株だが、11月初頭から急速に広がっており、南アフリカで圧倒的だったデルタ株からの移行が進んでいることが分かる。

先のブルームバーグ報道や、南アフリカ保健省の公開情報から、「既に南アフリカ以外へも感染拡大」「デルタ株を凌ぐ感染力の高さ」「ワクチン免疫の回避性能」などが強く疑われる展開となった。

さらに、オミクロン株は光の速さで世界展開している。

現段階で、南アフリカ以外にボツワナやマラウィなどアフリカ諸国、イスラエル、カタール、エジプト、UAEなど中東諸国、さらにドイツ、チェコ、ベルギー、フランス、オランダ、イギリスなどの欧州諸国、シンガポール、フィリピン、香港、マレーシアなどアジア諸国、さらにはオーストラリアなどオセアニア方面でもオミクロン株が確認されている。

いくら感染力が高いといっても、世界的に海外渡航がほとんど復活していない中で、南アフリカで確認されてから1ヶ月足らずで世界中に拡大しているのは・・ちょっと早すぎな気がする。

以前に原田武夫氏が、強毒性のSARS-Cov-3がばら撒かれている・・との話をしていた。

この動画の中で原田武夫氏は・・・

  • インドやブラジル等で重篤な症状を起こしているのは「SARS-Cov-3」で、SARS-Cov-2(いわゆる新型コロナ)やその変異株とは別物だ。
  • SARS-Cov-2とSARS-Cov-3は、風邪と肺炎くらい異なるもの。
  • 日本政府が、インド株に目を光らせてワクチンを急いでいるのは、インド株が普通ではないから。
  • インテリジェンスの間では常識

・・との話を踏まえると、オミクロン株は世界中にワザとバラ撒かれたんじゃないか、との疑いは拭えない。

ダウやビットコインのチャートからは、圧倒的な感染力やワクチン免疫回避能力を持つ「オミクロン株」情報が11月26日に出る・・・そんな情報が、世界のハイレベル層から漏れていたのではないかと思えてくる。

しかも、ボツワナの感染者(4名)はワクチン接種済だったことも喧伝され、ワクチン免疫回避性を獲得したのではないかと話題になっている。

だが、元々ワクチンに感染防止効果は無い。

イベルメクチンは奇跡のコロナ治療薬か、単なる駆虫薬か」などでも紹介したが、現行の筋肉注射するmRNAワクチンはIgG血中抗体しか誘導しない。作用機序面からも鼻腔内でのデルタ株増殖を防げず、感染予防も感染させない効果もない。

この件については、大手医学誌BMJに掲載されたCDCの論文の中で「他者への感染力という点では接種者・未接種者ともに差はない」とされているほか、WHOも「接種率が低い国だけでなく、接種率が世界で最も高い国でもコロナの感染が急増しており、ワクチンは他の感染予防手段の代わりとなるものではない。」としている。

ワクチン接種・未接種による感染の差は無いというのが公式見解となりつつあるところだ。

にも関わらず、製薬企業の対応は異様な早さだ。

ファイザーさん曰く、「オミクロン株」に従来のワクチンが効かない場合は100日以内に対応ワクチンを供給開始するとか。

従来のワクチンの効果検証ということは、オミクロン株がワクチンにより作られるNTD中和抗体・RBD中和抗体の回避能力を持っているか否かを検証する・・ということになるだろうか。

なお、デルタ株でも「NTD中和抗体」は回避するためワクチン効果が弱まっているとされていたが、対応ワクチンの話は出ていない。

ただ、オミクロン株はワクチンが標的とするスパイクタンパクに30を超える変異が確認されており、初期型スパイクタンパクを産生する現行ワクチンが作る抗体では、重症化・死亡防止効果が大きく下がる可能性は高い。

だが、仮に中和抗体がスルーされるとなると「大阪大学の研究 後少しウイルスが変異するとADEの危機!?」で紹介したように、極めて危険な変異株である可能性が出てくる。

阪大研究によると、デルタ株を少し変異させた「デルタ4プラス」は、ワクチンによる「中和抗体」は認識しない一方で「感染増強抗体」は認識するとのこと。

つまり、ワクチンを打った方がコロナで重症化しやすくなる(=ADE)ことになる。

・・と不安が大きくなるところではあるが、実のところオミクロン株による重症者は確認されていないようだ。

インドのメディア「THE TIMES OF INDIA」からは、11月初頭から1ヶ月間オミクロン株に付き合ってきた南アフリカ医師協会さんの見解が報じられている。

South African medical association says Omicron variant cause `mild disease`

記事では、南アフリカ医師協会会長のアンジェリーク・コッツェー(Angelique Coetzee)氏がオミクロン株について述べており、

  • オミクロン株の症状は軽度
  • 1~2日は筋肉痛や倦怠感があり、少し咳が出る。味覚・嗅覚を失った人はいない。
  • ワクチン未接種の場合はどうなるか不明、一部は入院している。
  • 発見から2週間しかたっておらず詳細は調査中なのに、どうして世界中で過剰反応しているのか。

とのこと。さらに、アンジェリーク・コッツェー(Angelique Coetzee)氏のインタビュー動画も。

ここでも、オミクロン株は「顕著な症候群を伴わず軽度の病気を引き起こす(直訳)」としている。どうやらオミクロン株はまったく軽い症状の変異株のようだ。

また、南アフリカのワクチン接種率は25%程度だ。医師の診察を受けた大半が未接種者で軽傷だったと思われる。

このためだろうか・・南アフリカは、世界各国が南アフリカを対象に渡航制限を強化したことに反発している。

こうして見ると、感染力は強いものの今のところ軽症者ばかりで重傷者・死亡者が確認されていないオミクロン株。

話題先行で金融市場は全方面で暴落し、各国が渡航制限を強化し、さらにワクチンのバージョンアップの話まで出て来てきた。話が大きくなるまでの展開が早すぎる気がする。

今のところ、オミクロン株については単なる「インフォデミック」に過ぎないで、おそらく金融市場はすぐに戻してくるだろう。一番値が飛びそうなのは・・やはり仮想通貨かな。

ただし、オミクロン株が広がっているのが、ワクチン接種率25%の南アフリカである点には留意が必要だ。

イギリスのひどい風邪 免疫力の低下と新たな変異株デルタプラス」などで紹介したように、ワクチン接種した先進諸国の方こそ、自然免疫低下による重症化や、感染増強抗体によるADEなどにより深刻化する可能性は否定出来ない。

また、ロックステップ計画の最終局面には、

  • 食料・ガスなどは不足するため、許可制で最低限の買い物しか出来ないようにする。
  • そして、更にロックダウンを強化・長期化(6ヶ月以上)して、世界的に経済を崩壊させて食糧危機を発生させる

とある。

オミクロン株の本当のところは分からないが、事前準備がしてあったかのような展開の早さから、強化型ロックダウンからの経済崩壊まで持っていくつもりなのかもしれない。

オミクロン株対策で既に各国が対策に動き出し、製薬企業もワクチンバージョンアップを仄めかしている現状では、オミクロン株の毒性が強いか弱いかなど関係無さそうだ。

大騒ぎしている意図は、ロックステップ計画の完遂にあるのかも。


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