太陽フレア

太陽が極大期に向かう中で、総務省が太陽フレア被害を警告

太陽フレア

太陽フレアにより、携帯などが2週間ほど使えなくなる恐れがある等の被害想定を総務省が出したことを朝日新聞が報じた。

朝日新聞によると、太陽フレアの影響により携帯電話や防災無線などが2週間ほど断続的に使えなくなるほか、GPSの精度に影響が出たり、変圧器が損傷して電力供給が滞る可能性がある・・とする被害想定を総務省が出したとか。

ただ、総務省は、この想定について「100年に一度の極端な現象」が起こった場合のもの・・としている。

太陽も自転しており、たまたま地球に向いている面で大規模フレアやCME(コロナ質量放出)が起こらなければ、そのエネルギーが地球目掛けて突進してくることもない。確かに確率は低い。

ちなみに、太陽フレアによる被害の記録については、何と1859年まで遡る。

この年の9月に、キャリントン・イベントと呼ばれる記録的な大規模フレアが観測されているが、このフレアに伴う大規模なCME(コロナ質量放出)があり、地球に莫大なエネルギーが降り注いた結果、ハワイでもオーロラが観測されるレベルの磁気嵐が発生した。

この磁気嵐の被害について、Wikipediaには・・

ヨーロッパおよび北アメリカ全土の電報システムは停止した。電信用の鉄塔は火花を発し、電報用紙は自然発火した。電源が遮断されているのに送信や受信が可能であった電報システムもあった。

Wikipedia 1859年の磁気嵐より抜粋)

・・とあり、当時最先端の通信システムだった電信網が大混乱したことが伺える。

このほか、1989年3月にカナダのケベック州で600万世帯が影響を受ける大規模停電が10時間に渡って発生し、復旧には数ヵ月を要したとか。

また、大規模な太陽フレアへの懸念については、今年の1月にNHKも報じている。

NHKが報じるところでは、太陽活動は2025年ごろに活発になる(極大期)としているほか、

「太陽フレア」と呼ばれる巨大な爆発現象が増えて、位置情報を提供するGPSの精度の低下や電力網の停電など社会のインフラに影響を及ぼすおそれがあると指摘されています。

として、送電はじめ社会インフラへの影響を報じている。

さて、太陽活動の指標とされる黒点相対数については、これまでにも何度か紹介した国立天文台のWebサイトで確認出来る。

2022年3月太陽の相対黒点数

太陽は2020年1月頃から新たな活動周期(第25周期)に入っており、ここ最近の相対黒点数は急激に増加している。

今のところ極大期に向けて急速に活発化していることが伺え、この分で行くと、NHKが報じるように2025年あたりがピークとなりそうだ。

なお、先に紹介した1859年の太陽フレア(キャリントン・イベント)のような大規模なものは、500年に一度の割合で発生すると言われており、今回の太陽周期で発生すると決まったワケではない。

しかしながら、500年に一回の割合と言うのは、500年に一度しか発生しないということを意味するものではない。

確かに、最も発生頻度が高いのは一般的な大きさのフレアであり、規模が極小or極大のものほど発生頻度は小さくなるという「正規分布」の形となる。

こんなイメージだ。

正規分布イメージ

しかし、これはあくまで確率論に過ぎない。

同じような正規分布となる金融市場の変動の話になるが、例えば1987年のブラックマンデー規模の騰落率は計算上は1阿僧祇(10の56乗)年に一度しか起こらないものだったし、2008年のリーマンショックの年には、兆年単位の騰落が繰り返し発生した。

最強の教養 不確実性超入門(田渕 直也)

この例は金融市場の話ではあるが、理論的には稀にしか起こらないものでも、実際には意外と頻繁に起こるという「ファットテール問題」を常に念頭に置いておく必要がある。

先のNHKの報道では、1989年のカナダ・ケベック州の事例以外にも、2003年にスウェーデンで1時間の停電が発生したことも紹介されているように、巨大な太陽フレア被害は100年に一度どころではない頻度で発生する可能性が高い。

ちなみに、直近では太陽活動が活発な領域が近づいているとのこと。

また、あのアメリカの著名な予言者のジョセフ・ティテル氏も、太陽フレアについて警告する。

この予言の多くは、先日のブログで紹介したような食糧危機に関するものだが、太陽フレアに関するものが含まれている。

それがこれ。

〇太陽フレア

4月20日出た記事で、水曜日に発生したX2.2の巨大な太陽フレアにより、人工衛星の通信システムや電力網に影響が出るかもしれないという話。これは、創造主からの小さな警告で、準備しろということだと思う。電気が来なかったらどうやって生きるか、ということを想定しておいた方がいい。

ブルーオーブのブログより抜粋)

この予言では、太陽フレアによる大きな問題が近く起こりそうな雰囲気をビンビン感じるとともに、わざわざ電力の話を出していることから、1989年のカナダで発生したような大停電が起こり、電気ナシの生活を強いられる可能性が示唆されている。

電気に依存しまくっている現代社会において電気ナシの生活はちょっとイメージしにくいが、アマゾンprimeビデオで見られる「サバイバルファミリー」という映画を見るとイメージ出来るかも。

小日向文世さんと深津絵里さん主演の映画で、結構面白かった。

サバイバルファミリーは、小日向文世さんと深津絵里さん主演の映画で、全ての電化製品や電車・車すら動かくなり、大都会東京ではスーパーの食糧・水は無くなりコンクリートジャンルと化していく中、自転車で東京を脱出し実家がある鹿児島を目指す・・というストーリーで構面白かった。

だた、電気が無くなると出来なくなるのは社会生活だけではない。

金融・経済も深く電気に依存しており、例えばコンピューターや送電システムに障害が発生すれば、金融市場も完全に停止する。

フンガトンガ海底火山噴火 本当に怖い火山噴火」等で紹介したように、あの原田武夫氏は、太陽からの高エネルギー中性子線が及ぼす影響について指摘している。

警告の内容はこんな感じ。

  • (トンガでの噴火を例に)高エネルギー性中性子線(宇宙線)について考えなければいけない時に来ており、可視光線の両側(不可視領域)に意識を向けて行かなければいけない。
  • 太陽から降り注ぐエネルギーについて、我々には可視光線以外に知見が無い。
  • 高エネルギー中性子線は人体にも影響を与えており、こうした災害の発生と人が大きな事件を起こすタイミングは近いものがある。
  • また、このタイミングでアメリカの政治は動いていることから、アメリカの政治家たちは、この(高エネルギー中性子線が増幅する)タイミングを見ている。
  • 現状では、太陽フレアなど可視光線に頼った観測とならざるを得ず、エネルギーの動きの把握は難しい。
  • こうしたエネルギーの動きを把握するために発達したのが、占星術。
  • 高エネルギー中性子線など宇宙線のデータは驚くほど公開されていないが、例えば株のボラなどに影響するとなれば秘匿され独占されるのも当然だろう。
  • 今回はたまたまトンガだったが、富士山や白頭山の噴火も充分に考えられる。明日は我が身である。

太陽活動は2025年にかけて極大期に向かっていくわけだが、太陽活動が活発化すれば、太陽からのエネルギーも増加する。

そして、原田武夫氏は、太陽活動が活発化して地球に降り注ぐ高エネルギー中性子線が増幅するタイミングで、地震・噴火などの自然災害だけでなく、政治上においても大きな動きが起こる可能性を指摘している。

以前に「地震の原因は太陽からの電磁波 地震兵器の理論は本当だった」で紹介したように、地震発生メカニズムの一つとして太陽由来の電磁波があるとの論文がイギリスの科学誌ネイチャーに掲載されたように、太陽活動と自然災害の関係性は指摘されている。

こうした点からは、原田武夫氏が警告する北朝鮮の白頭山の噴火はいつ起こってもおかしくは無さそうな感じだが、懸念されるのは自然災害だけではない。

原田武夫氏が「アメリカの政治家が高エネルギー中性子線が増幅するタイミングを見ている」としている点からは、崩壊が懸念される米国債を頂点とした国際金融システムの動向が非常に気になる。(怒涛の円安が支える米ドルとアメリカの金融システム

そもそも、どうして総務省は太陽フレアの被害想定を今のタイミングで出したのか・・。

これまでにも太陽活動に伴う停電被害などは起こっていたし、金融市場が電子化され電気エネルギーに深く依存したのは今に始まったことではなく、太陽活動の周期(約11年)を踏まえれば、20年前に出ていても何らおかしくはなかった。

さらに、「ロックフェラー財団の警告 6ヶ月以内に食糧危機が起こる」で紹介した食糧危機や「ビル・ゲイツが警告する次のパンデミックはジカ熱か天然痘か」で紹介した天然痘パンデミック等も懸念されるところ。

金融崩壊や食糧危機、パンデミックを仕掛ける時期については、太陽活動の状況を見ながら探っているのかもしれず、下手すれば白頭山の噴火とセットになるかもしれん。

だとするなら、グレートリセットへの背中を押すのは「太陽」・・なんて気がして非常に心配だ・・。


最後まで読んでくれてありがとう!