予言

ローマ教皇のロシア称賛と欧州の分裂

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フランシスコ教皇が、ロシアの若年層カトリック教徒に向けた演説で、かつてのロシア帝国を称賛する発言をしたことが話題になっている。

TheHillによると、フランシスコ教皇は、事前に準備していたスペイン語の演説から突然イタリア語に切り替えて・・

Don’t forget [your] heredity. You are heirs of the great Russia, the great Russia of the saints, of kings

(自分たちの血統を忘れるな。あなた方は偉大なロシア、聖人たちの偉大なロシア、王たちの偉大なロシアの後継者なのだ)

・・とか、

The great Russian empire, cultured, so much culture, so much humanity. You are the heirs of the great mother Russia. Go forward

(偉大なロシア帝国は、文化的で、多くの文化があり、多くの人間性がある。あなた方は偉大な母なるロシアの後継者だ。前進しなさい)」

・・と、ロシアをヨイショする演説をしたほか、ロシアの歴代皇帝の中で特に名を馳せたピョートル1世(大帝)とエカテリーナ2世について言及したとか。

昨年、ロシアのプーチン大統領が、ロシアのウクライナ侵攻に関して、自らをピョートル大帝の征服になぞらえたことを踏まえると、フランシスコ教皇のロシアへの肩入れ感はハンパない。

バチカントップのローマ教皇は世界の支配者層のエライ人たちの一員でもあるが、以前にも紹介したように、NATO(アメリカ)がロシアのウクライナ侵攻を誘発したことを仄めかしていたワケだが、ついに「GreatRussia」にアップグレードしてしまった。

このローマ教皇のロシア肩入れ発言は・・

  1. ウクライナ戦争の終結
  2. その後のEU分裂・崩壊

・・を示唆しているのではなかろうか。

まず、①のウクライナ戦争の終結について、ローマ教皇発言と時期を合わせるかのように、ゼレンスキー大統領やアゾフ連隊のスポンサーとして有名なイーホル・コロモイスキー(オリガルヒ)が、詐欺やマネロンの疑いで勾留されたことが報じられており、ウクライナ国内において権力情勢に変化があった可能性が伺われる。

ちなみに、コロモイスキー以外にレズニコフ国防相も汚職を理由に更迭されるとか。

ちなみに、次期国防省とされる国有財産基金トップのルステム・ウメロフ氏はジャンキー説が出ている。

汚職・貧困・極右ネオナチのウクライナではジャンキー程度は問題ナシなんだろうが、この人選を踏まえると、汚職撲滅とは支援欲しさの演出に過ぎないと分かる。

また、欧米からの支援を欲しているのは、戦争継続とは無関係である可能性が高い。

と言うのも、ゼレンスキー大統領自身、就任後数年でイギリス領に貯め込んだ不正蓄財(8.5億ドル)がバレたほか、開戦後は蓄財ペースが月1億ドルにアップしているからだ。

この他にも、家族名義でイスラエルやエジプトの高級別荘地の豪邸購入が指摘されるなど、ゼレンスキー大統領は汚職の最前線におり、カネ儲けのための支援継続&側近更迭ということが分かる。

この戦争は・・

  • アメリカにとってはEU(ドイツ)を潰すため
  • ロシアにとってはアメリカの金融覇権・軍事覇権を潰すため

・・ということを踏まえると、ゼレンスキー大統領はアメリカ・ロシア両方の傀儡(スパイ)で、蓄財は「報酬」と言えるだろう。(金・資源本位通貨が迫る中で、ロシアはドルを崩壊へ追い込む)(ゼレンスキー大統領はロシアのスパイ説を考える)(ウクライナ戦争の真のターゲットはEU ユーロは崩壊へ

そして、こうした際に気になるのは、コロモイスキー氏が勾留された理由だ。

コロモイスキーはアゾフ連隊のスポンサーというだけでなく、自身が保有するテレビ局で、清廉な教師が大統領となるドラマ「国民の僕」にゼレンスキーを抜擢し、その後大統領にのし上がらせた立役者&最大のスポンサーだ。

この超大物を、汚職撲滅(=蓄財のための欧米支援)のために逮捕・勾留するとは考えにくい。

では何故・・という点について、Wikipediaのコロモイスキーのページから・・

2021年、アメリカ合衆国国務省はコロモイスキーとその家族を知事時代の不正蓄財容疑で入国禁止処分とし、コロモイスキーの活動によりウクライナの将来に深刻な脅威をもたらすと警告している[10]

・・と、コロモイスキー氏がFBIの捜査対象となっていたことが分かる。

この背景には、ゼレンスキー大統領が「ドンバス(ロシア)と仲良くしよう&汚職撲滅」を掲げて大統領となったのと同時期に、コロモイスキー氏がロシア贔屓に転換したことがありそうだ。

ロシアメディアのモスクワタイムズによると、コロモイスキー氏はニューヨーク・タイムズとのインタビューにおいて、「ウクライナはロシア傘下になるべきやな」と語っていたとか。

つまり、今回のコロモイスキー排除はアメリカ様のご命令だったと考えられるワケだが、気になるのは、アメリカがこのタイミングでコロモイスキーを排除した理由だ。

コロモイスキーが支援する極右ネオナチとは「民族主義者」であり・・

プロシュート兄貴の名言

・・、「ロシア民族ぶっ○した」というプロシュート兄貴並の逸材だが、この極右ネオナチ勢は、EU・NATOから「ネオナチが正規軍に組み込まれている世界で唯一の国」との批判を受けてきた実績が示すように、ウクライナ政界・軍に食い込んでいた。

また、このコロモイスキーの極右ネオナチさんは、欧米勢がウクライナを親欧米国家とする政治工作の実働部隊としてアメリカが訓練・武器援助した部隊でもあることは、「アゾフ連隊の活躍報道から見る戦況とドルの崩壊」で紹介したとおりだ。

つまり、極右ネオナチさんは、コロモイスキーではなくアメリカ様(&傀儡政権)の命によって、ドンバスのロシア系住民を迫害(虐殺?)してロシア侵攻を招いた。

こうした中で、アメリカがコロモイスキー排除したのは、「アメリカは信用収縮と戦争によって金融危機に」で紹介したように、ウクライナ軍の配色が濃厚となる中で、ロシア贔屓のコロモイスキーが意図的に極右ネオナチを焚きつけてロシアとの戦争を煽り、アメリカによるウクライナ軍の制御を不能としたからではないか。

ロシアとの直接対決を避けたいハズのアメリカは、弾薬不足を理由にクラスター弾だけでなく劣化ウラン弾まで供与するハメになっている。

劣化ウラン弾は、鉛の1.7倍という高密度な元素であることに加え、目標命中時に先端が先鋭化する「セルフ・シャープニング現象」による高い貫通力という特徴がある。

ただ、セルフ・シャープニングする際に、削れて粉塵化した劣化ウランが人体・土壌に入り込むとされ、国連科学委員会UNSCEAR(国連科学委員会)は残留物リスクは「重大ではない」とするものの、劣化ウラン弾が使われまくったイラクでは先天異常を持つ子供が多数生まれ、セルビアではがん患者が急増したという現実がある。

なお、劣化ウランとは天然ウランに約0.7%含まれる核分裂しやすいウラン235を取り除いた後のウラン238のカタマリで、その放射線はα崩壊で紙でも遮蔽可能なのだが、人体に吸い込まれた場合の有毒性は高い。

イラク・セルビアの惨状の原因は放射線なのか重金属なのかは不明だが、いずれにせよ環境負荷・人体への毒性は高いと言え、アメリカの決定は物議を醸すものと言える。

ちなみに、イギリスは既に劣化ウラン弾を送っているが、ロシア軍はその劣化ウラン弾の貯蔵庫を空爆した結果、劣化ウラン飛沫は欧州方面に流されていったとか。

なお、「NATO vs ロシアの第三次世界大戦でドイツは消滅!?」で紹介したように、ロシアは自国が核使用に踏み切る条件を公開しており・・

  1. ロシアや同盟国への弾道ミサイル発射に関する情報を得た時
  2. ロシアや同盟国が核兵器・大量破壊兵器によって攻撃された時
  3. 核兵器報復のために重要なロシア政府や軍の施設に敵国の干渉があった時
  4. 通常兵器による侵略によりロシアが国家存亡の危機に瀕した時

・・という内容だが、ロシアが劣化ウラン弾の使用が②に該当すると判断すれば、戦術核兵器の使用に繋がる恐れは充分にある。

それでも、アメリカの支援がエスカレートし続けるのは、ウクライナが「反撃」に失敗したことに加えて、ゼレンスキー大統領が「アメリカさんの支援不足(弾薬不足・訓練不足)のせいで失敗したんやで」と上から目線で激怒していることが理由だろう。

ゼレンスキー大統領の上から目線はシカトすれば済むが、深刻なのは、西側諸国が限界近くまで兵器・弾薬支援しているのにウクライナ軍が敗北している=NATOの兵器が実戦で役立たず&弾薬備蓄も不十分と言うことを意味することだろう。

あのキム・ドットコムさんも・・

・・と、NATOは年間1兆2000億ドルも軍事予算あるのに、情報戦(プロパガンダ?)に強いだけかよと、アメリカ(NATO)の軍事覇権が見かけ倒しであることを指摘する。

これは、アメリカ(NATO)の軍事プレゼンスの低下を意味するものだ。

そもそも、金の裏付けを失ったドルが基軸通貨であり続けたのは・・

  1. 石油が買える唯一の通貨(サウジとの密約)
  2. みんなが使ってみんなが欲しがる通貨(価値の保存に最適)
  3. 世界最強の軍事力を持つアメリカの通貨

・・という3つの信用に基づいていた。

それが、①の信用はサウジの離米によって失われ、②の信用もドルを金融兵器化したことで失われ、さらにウクライナ戦争の失敗によって③世界最強の軍事力が「見かけ倒し」となれば、米ドルの信用は崩壊する。

と言うことで、ドルの信用喪失にリーチがかかって引くに引けないアメリカだが、既にウクライナ軍は壊滅状態となっている可能性が高い。

著名な投資家のジェームズ・リカーズ氏は、西側諸国がウクライナに提供した兵器類はことごとく破壊・無効化され、ウクライナ軍の死者が20万人に達しており、既に勝つ見込みはナッシングとしている。

また、ウクライナに義勇兵として参加した外国人戦闘員も、「もうムリやで」と言って続々と逃げ出しているとか。

アメリカ国防総省公式統計はウクライナ軍の死者が10万人に膨れ上がっているのは、ウクライナから外国人戦闘員がいなくなったことが理由としているが、最前線から帰還した外国人戦闘員は「ウクライナ軍の用兵クソやったわ」としており、純粋に負けたから外国人戦闘員が逃げ出したと見るべきだろう。

また、ウクライナ国内において、通信事業者キエフスターが死亡した兵士を追悼するイベントを開催した。

内容としては、戦争で帰らぬ人となった兵士に追悼メッセージを送るというものだったが、そのプロモーション動画の中で「40万人の英雄」との表記が出されており、ウクライナ国内では40万人の犠牲という認識になっているっぽい。なお、このプロモ動画は既に削除済みだ。

いずれにせよ、ウクライナ軍兵士の死者数からは、強制徴兵された若者が訓練を受けずに戦地投入・死亡となっているようで、ウクライナ国内でも不満が高まっているだろうから、これ以上の戦争継続は不可能と言える。

こうした中でアメリカがコロモイスキー排除に動いたのは、ロシア贔屓のコロモイスキーがウクライナ議会に「和平交渉禁止法」を制定させるなど、自身が支援する極右ネオナチを使って無茶な「戦争継続」に動いたからと考えられる。

また、アメリカのインテリジェンス関係者の中では、ゼレンスキー大統領が暗殺されてロシアが犯人にされる・・とのシナリオが観測されているとか。

ゼレンスキー大統領はロシアのスパイ説を考える」で紹介したように、ゼレンスキー大統領がロシアスパイとするならば、アメリカが戦争を終結させるためには、コロモイスキーとセットでご退場いただく必要があるということだろう。

と言うことで、ローマ教皇の「GreatRussia」発言と機を同じくして出てきたコロモイスキー排除の動きからは、戦争終結に向けた動きが本格化しそうな感じとなっている。

なお、ローマ教皇発言と同日に、ロシアはキエフにある情報局本部をミサイルでピンポイント攻撃したとか。

これは、ロシアからの「実はどこでもピンポイント攻撃出来るっす」という戦力の誇示であると共に、「そろそろ終わらせるわ」というメッセージなのかも。

と言うことで、ウクライナ戦争は本格的に終わりそうになってきた・・と思うが、過去に何度も「終わりそう」と予測して外してきたので自信はない・・のだが、ローマ教皇の「GreatRussia」発言の影響はEUにも及ぶ可能性がある点には留意したい。

ローマ教皇の「GreatRussia」発言は、伝統的なカトリック国家のフランスへの「ロシア陣営に移籍しなはれ」メッセージという可能性が考えられ、「メドベージェフ元大統領は欧州分裂からの第三次世界大戦を予測する」で紹介した、2023年中にドイツとフランスの対立・戦争の合図を招くものかもしれない。

この戦争は米・英・仏(・ソ連)がドイツを叩いた第一次・第二次世界大戦の第三ラウンド・・つまり、第三次世界大戦となるだろう。

なお、あの佐藤優氏は、本来のEUとは、二度と戦争を起こさないために各国のナショナリズムを抑制した「西欧帝国」だが、実際には経済面でドイツ一人勝ちの「ドイツ第四帝国」であり、ユーロは「拡大マルク」と指摘している。

人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く(佐藤 優 著)

佐藤優氏がEUを「西欧帝国」としている点からは、EUとは将来的にアメリカの単独覇権が衰退・縮小した際に、西欧勢が世界の一つの「極」となる立場にいたと考えられるが、実際にはロシアの格安資源によって「ドイツ第四帝国」となってしまったので、世界の支配者層のエライ人たちが「もう一回潰す」と決断したと考えられる。

この決断を受けたものかは分からないが、米シンクタンクのランド研究所が・・

  1. ドイツを弱体化させてEU内での影響力を削ぐ
  2. EUからアメリカに利益還流する
  3. そのためにウクライナで戦争を起こさせる

・・との計画を作成していたことは以前にも紹介したとおりであり、アメリカがウクライナ戦争を誘発した目的の一つにEU(ドイツ)崩壊があるのは間違いない。

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ユーロ

そのアメリカは、ドイツに対ロシア制裁を強要したほか、ノルドストリームを破壊してドイツを脅し倒し、レオパルト2等を支援させてロシアの関係改善の芽をも潰した。

結果として、ドイツ経済はメタメタになり「欧州の病人」へと転落した。

ロシアの格安資源をレバレッジして経済発展というドイツ経済発展スキームが崩壊した以上、いくらテコ入れ経済対策しても意味はなく、あきらめて試合終了だ。

また、ドイツはアメリカのバカ高い天然ガスを代替エネルギー源として押し付けられており、安易な対米離脱も難しくなっている。

こうした中で、フランスのマクロン大統領が「対米離脱」「フランス主導のEU自立」を主張したことは、「アメリカが世界で仕掛ける戦争の目的はドルの崩壊?」で紹介したとおりだ。

EUとは「ドイツ第四帝国」であることを踏まえると、マクロン発言の意図は「対米離脱をジャマするドイツ殺ったる」であり、ドイツ第四帝国への反乱と言える。

また、フランスには対米離脱のインセンティブが高まっているという事情もある。

それが、「ニジェールのクーデターの黒幕は実はアメリカ!?」で紹介したように、アフリカ諸国で相次ぐクーデターの背後にアメリカの影がチラついていることだ。

この一連のクーデターは、フランスが事実上の植民地としてきたアフリカの資源利権の失陥に繋がるほか、世界有数の埋蔵量を誇るナイジェリアの天然ガス田から欧州へのパイプライン計画も頓挫するなど、EU全体にとっても影響は大きい。

また、ガボンでもクーデターが発生したが、その背後には、ニジェールと同様にアメリカの影が見えるとか。

ガボンクーデターを主導した共和国防衛隊のブライス・オリギ・ンゲマ氏は、何年にも渡って米国支援を受け続けた親米派で、将来的にはボンゴ氏の後継者となる予定だったとか。

アメリカが対テロ訓練した将兵がクーデターを主導し、武器類もアメリカ支給ということは、あのランド・ポール議員が「国防総省の支援状況はどーなってんだ」と激オコしている点からも明らかだ。

つまり、アメリカはフランスのアフリカ利権を引き剥がそうとしている。

なお、ガボンはOPECに加盟する産油国で、さらに天然ガスや金、ダイヤモンド、マンガン、ウラン、ニオブ、鉄鉱石を産出する資源大国でもある。

ペペ・エスコバル氏によると、フランスは自国の影響力を確保するためにアフリカ諸国を貧困状態に置き続けて資源を格安収奪する植民地支配を継続してきた。

リビアのカダフィ政権は、保有する150トンの金を基にアフリカ共通通貨を作ろうとして欧米勢に潰されたが、その際に真っ先にリビア特攻したのはフランスのミラージュ戦闘機であり、アフリカ利権の責任者はフランスということが伺える。

そんなフランスのナワバリをアメリカが荒らして利権解消することについて、世界経済の適正発展との観点からは歓迎すべきものだが、フランスにとっては単なる嫌がらせに過ぎないため、対米離脱が進むことになる。

なお、BRICS陣営は11ヶ国へと拡大した結果、ロシア・サウジ・イランといった世界最大級の産油国が構成員となり原油の大半を手中に収めたところだが、次回の2024年の首脳会議では、アフリカ最大の経済・資源大国ナイジェリアもBRICS入りする可能性が高いとか。

世界資源はBRICS陣営が掌握することになる。

それに加えて、ナイジェリアはフランスのアフリカ利権を現地監督するECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)だ、

つまり、ECOWAS崩壊も射程に入っており、フランスは早いとこ対米離脱しないと、ドイツのように資源貧乏となる可能性が見えてきており、この点からも対米離脱・BRICS入りを迫られている。

ちなみに、フランスは先月のBRICS首脳会議に「出席したいっす」と言って断られたことを日経さんが報じている。

日本経済新聞

【ヨハネスブルク=AFP時事】南アフリカ政府は7日、ヨハネスブルクで22〜24日に開かれる新興5カ国(BRICS)首脳会…

BRICS陣営は「二股禁止」が絶対ルールのようだ。

なお、インド(バーラト?)で開催されたG20では、インドのモディ首相は初日に首脳宣言を打ち出した。

ただ、昨年のバリG20と異なり、今回はロシア非難の文言は皆無だとか。

しかも、今回のG20はプーチン・キンペーというBRICSの大ボスは欠席していたことを踏まえると、この宣言は、アメリカ(&G7諸国)の影響力の大幅低下を示していると言える。

さらにフランス国内では右派(=フランスファースト)を掲げるマリーヌ・ルペン人気が高止まりしている。

フランスを取り巻く状況からも、フランスの対米離脱インセンティブは高まっていると言え、ここに、ローマ教皇のお言葉が加われば、「フランス主導の離米・反米派(親ロシア) vs ドイツ主導の対米従属派(反ロシア)」となる可能性は高くなる。

ただ、フランスの離米・脱NATOが、そのまま戦争になるのか・・とは思うが、戦争に繋がるシナリオは考えられる。

それが・・

ウクライナ戦争が明確にロシア優勢となった段階で、フランスが軍事同盟NATOを離脱、EUも離脱。一部の国がフランスに続く。

「(旧ポーランド領の)ウクライナ西部を取り戻す」と公言するポーランドが、ウクライナの治安維持等を理由にウクライナ西部に進駐(ウクライナ戦争が終わり欧州内戦へ、そして第三次世界大戦)(ロシアの部分動員令と戦争のエスカレートを望むアメリカ

ポーランド軍がウクライナを占領(併合?)するロシアに難癖つけてイザコザ発生し、NATOの相互防衛義務が発動

フランス+α、ドイツに「やめーや」と言ってるうちに、なし崩し的に戦争へ

・・的な感じだろうか。

メドベージェフ氏の予測には、ポーランドとハンガリーによるウクライナ西部の占領があったことを踏まえると、意外と現実的かもしれない。

いずれにせよ、戦争に至らなくても、EU・NATOは分裂して崩壊する可能性が高くなる。

なお、出光創業者の出光佐三さんのご活躍もあって親日国家のイランは、日本をリクルート中だとか。

イランのライシ大統領曰く「日本政府が米国から独立するよう助言する」とのド正論によって、ドル・米国債を中心とした金融システムの崩壊というグレートリセットが迫る中で、日本の果たす役割に期待をしている模様だ。

また、アメリカはイラン原油を詰んだタンカー拿捕や、この海域の軍事力強化を図っており、中東戦争を煽っている模様だ。

アメリカさんは、イラン原油の輸出を実力行使で妨害しており、一つボタンをかけ違えば中東戦争になりかねない状況となっている。

それもあって、アメリカはウクライナ戦争を終わらせたいのかもしれない。

そして、バチカンが動き出した今、日本は正解の道をチョイス出来るんだろうか・・。


最後まで読んでくれてありがとう!